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LIFESTYLE雑学

2021.12.22

〝風光明媚〟の意味や読み方、正しい使い方とは?

「風光明媚」とは美しい自然の景色を表現する時に使われる言葉です。ガイドブックや観光地の紹介文などで、目にしたことがあるかもしれません。この記事では、「風光明媚」の読み方や、使い方、語源、類義語、英語訳をご紹介します。次に素晴らしい景色に出会った時に、きっと思い出す言葉です。

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「風光明媚」は美しく素晴らしい自然の景色を評する言葉

真っ青な高い空に、新緑の緑が眩しい山、涼しさを感じさせてくれる小川、素晴らしい自然の景色を見たときに、ふと心に思い浮かぶ言葉としてピッタリなのが「風光明媚」です。言葉の意味を確認してみましょう。

風光明媚:自然の景色が美しいこと。また、そのさま。

「風光明媚」の読み方はそれほど難易度は高くありませんが、自信を持って読めるでしょうか?
答えは…「ふうこうめいび」でした!

風光明媚言葉意味使い方例文風光明媚場所日本三景日本八景

「風光明媚」の語源は自然を表す「風光」と艶やかさを表す「明媚」

「風光明媚」の由来は、四字熟語を形成している漢字を「風光」と「明媚」に分けて、それぞれの語源を知ると理解しやすくなります。「風光」は漢字の通り風と光を表していますが、「美しい自然の景色」という意味。一方の「明媚」は「鮮やかで美しい」こと。2つの言葉の成り立ちを詳しく解説します。

「風光」の語源

「風光」は風と光が組み合わさった漢字なのに、どうして美しい自然を意味するのか?と疑問に思った方もいるかもしれません。自然の中に居て、癒されるとき、趣を感じるのにはどんな条件が揃っているか考えてみましょう。そよそよと気持ちのよい風を受けながら、眩い光を浴びているシーンが思い浮かぶのではないでしょうか。気持ちのよい風と温かい光が揃ったときに自然の美しさをより感じられるため、「風光」は「美しい自然」という意味を持つようになりました。

「明媚」の語源

「明媚」は「目元の整った女性、美しい女性の目元」を表す言葉でした。元の意味から転じて華やかで美しい様子、相手に気に入られる様子を表すようになったとされています。現在では「明媚」は鮮やかで美しいこと、中でも自然の美しさについての表現として使われています。つまり「明媚」とは、あでやかで美しく、人を惹きつける自然の美しさを表しているのです。

「風光明媚」の類語は「山紫水明」「花鳥風月」

美しい自然を表す「風光明媚」の言い換え表現としては、同じ四字熟語の「山紫水明(さんしすいめい)」と「花鳥風月」が挙げられます。

「山紫水明」は、太陽光によって山が紫色に見え、川は清く澄んでみえることを意味し、その情景を総合して「自然が美しいこと」を表現する言葉です。「花鳥風月」は、「花や鳥に親しみ、自然の美しさを感じること」という意味を持っています。どちらの言葉も「風光明媚」と共に美しい自然を愛でる表現として利用できますが、「山紫水明」はその対象が山と水に限られるという点を押さえておきましょう。

「風光明媚」は人工物や人には使えない、二重表現に注意!

「風光明媚」を正しく使いこなすためには、次の2つのポイントを確認しておくことが大切です。

1.「風光明媚」は自然の美しさを描写する
2.「風光明媚な眺め」は二重表現に当たる

「風光明媚」は、心惹かれる美しい自然の情景を表す言葉であるため、人工物には使えないという特徴があります。また、「風光明媚」という言葉自体が素晴らしい自然の情景・眺めという意味をもつため、「風光明媚な眺め」は実は間違った使い方に。

「風光明媚」は都市や人を形容しない

思わず深呼吸をしたくなるような、素晴らしい自然を意味する「風光明媚」ですが、全ての美しい景色に使えるわけではありません。たとえば展望台から見下ろした美しい街並みや、煌びやかでロマンチックな夜景などは自然の造形物ではないため、「風光明媚」と表現することは適切ではないのです。「美しい景色」という意味だけを知っていると、人工的な景色にも使えると勘違いをしてしまう場合も多いので、この機会にしっかり覚えておきましょう。

「風光明媚な眺め」は誤用

「風光明媚な眺め」という表現を目にすることがありますが、「眺め」という意味が重複してしまっているため、正しい使い方とは言えません。「眺め」という言葉を使って表現したい場合には、「明媚な眺め」とするのが適切でしょう。「風光明媚」の語源について紹介した章でも説明した通り、風光明媚という言葉の成り立ちを知ることで、誤用は減らせるはずです。

「風光明媚」の使い方・例文4つ

心を打つような美しい自然を表現する「風光明媚」は、自然を形容する場合に用いるというのが大前提です。「風光明媚」を使った例文をご紹介します。

・故郷を離れて初めて、こんなにも風光明媚な場所だったんだと気づいた。
・その別荘の周辺では、都市では出会えない自然の美しさに触れることができ、風光明媚としか言いようがない。
・都市に近い所であっても、風光明媚な場所に出会えることがある。
・風光明媚な場所を求めて、週末はカメラを持って出掛けています。

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日本の「風光明媚」を感じるなら「日本三景」と「日本八景」

日本は四季の区別がはっきりとしており、その季節ならではの自然を楽しめる国です。そんな日本の風光明媚な場所と言えば、欠かせないのが「日本三景」と「日本八景」でしょう。

【日本三景】
・松島(宮城県)
・天橋立(京都府)
・厳島(広島県)

【日本八景】
・室戸岬(高知県)
・十和田湖(青森・秋田県)
・雲仙岳(長崎県)
・上高地渓谷(長野県)
・木曽川(愛知県)
・別府温泉(大分県)
・華厳滝(栃木県)
・狩勝峠(北海道)

日本の風光明媚を楽しむために、「日本三景」と「日本八景」の知識を付けておきましょう。

風光明媚言葉意味使い方例文風光明媚場所日本三景日本八景

「日本三景」

日本三景が選定されたのは、江戸時代の始めに、儒学者であった林春斎が執筆した『日本国事跡考』においてです。林春斎は、とくに素晴らしい自然の情景だとして、松島(宮城県)、天橋立(京都府)、厳島(広島県)を賞賛しました。これらは江戸時代から現代まで、長く人々に愛されている観光地です。日本三景に立ち寄ったら、きっと「風光明媚」という言葉を思い出すはずです。

「日本八景」

日本八景は、室戸岬(高知県)、十和田湖(青森・秋田県)、雲仙岳(長崎県)、上高地渓谷(長野県)、木曽川(愛知県)、別府温泉(大分県)、華厳滝(栃木県)、狩勝峠(北海道)の8ヵ所を言います。

日本八景は、専門家が選定した日本三景と違い、一般人の投票で決定されたという事実はご存じでしょうか?とある新聞社主催で1920年代に投票が行われ、選定条件の中に人工的な物は除外という内容があったようです。人工物には使えない「風光明媚」に、まさにピッタリな自然の情景が選定されたことになります。日本三景より1つ1つの知名度は低いかもしれませんが、日本八景を巡れば、日々の喧騒を離れて風光明媚を存分に感じられるはずです。

「風光明媚」な場所で日々の疲れを癒してみよう

「風光明媚」は心にグッとくる、美しい自然を表現する言葉です。「風光明媚」の使い方や、成り立ち、誤用についての知識を付けることで、次に美しい自然に出会った時に、ふと心に浮かんでくる言葉になるでしょう。忙しい日々の中で、立ち止まって自然の美しさを感じる時間は、私たちの心にとても豊かな時間をもたらしてくれます。四季の美しい日本を感じられる、日本三景と日本八景にも足を運んでみてはいかがでしょうか。

(引用全て〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

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写真・イラスト/(C)Shutterstock.com

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