苦渋の決断(くじゅうのけつだん)
「苦渋」とは、「苦くて渋いこと」また「苦しみながら悩むこと」という意味です。つまり、「苦渋の決断」とは「苦しみながら悩みぬいて、物事をきめること」という意味になります。「二者択一」よりも選択肢に幅があったり、決断をするのに苦しい思いを伴うときなどに使うことが可能です。
二つに一つ(ふたつにひとつ)
言葉の通り、「二つのうち、どちらか一つを選び取ること」という意味です。また、「結果がどうなるかわからず、運に天をまかせて思い切り物事を進めようとすること」や「二つのうち、どちらであるか」という意味を持つ「一か八か」や「のるかそるか」という意味も類語として挙げられます。
取捨選択(しゅしゃせんたく)
「二者択一」は「二つの物事から一つを選ぶ」というのが大まかな意味。一方で、「取捨選択」とは「取って捨てる選択」という漢字の通り、「必要なものを選び取り、不必要なものは捨てる」という意味になります。
つまり、何が必要で、何が不要なのかを見極めることに重きを置いているのです。
「二者択一」の英語表現とは?
「二者択一」は、英語でどのように表現したら良いのでしょうか。「取捨選択」の英語表現も一緒に例文で紹介しますので、是非参考にしてください。
「You have the alternative of speaking or keeping quiet」
「二者択一の」は、「alternative」で表現することが可能です。「You have the alternative of speaking or keeping quiet」で「あなたは、発言をするのか静かにするかのどちらかにしてください」という意味になります。
「We should collect selected information」
「取捨選択」はシンプルに「選び抜く」というニュアンスが含まれている「selection」で表すことが出来ます。この例文は「我々は、取捨選択された情報を収集するべきだ」という意味になります。
「She have made a choice」
「choice」も「selection」と同様に、「選択」という意味を持っています。したがって「She have made a choice」で、「彼女は取捨選択をして決定した」というような訳が可能です。なお、choiceと比較してselectionのほうが、慎重に吟味して選ぶニュアンスが強くなります。
最後に
今回は、「二者択一」という四字熟語について解説しました。「取捨選択」との違いも紹介しましたが、おさらいをすると「二つのうち、一つを選び取る」ことに重きを置いたのが「二者択一」、「選択肢の中から、必要なものは取り、不要なものを捨てる判断をする」ことに重きを置いたのが「取捨選択」です。ぜひ、今後の日常会話で活かしてみてください。
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