上意下達とは上の意向を下に伝えること|読み方を間違える人が多いため要注意!

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2021.11.18

「上意下達」ってどんな意味?【いまさら聞けない四字熟語】

上意下達とは上の者の意向を下に伝えることです。上の者は支配者、現代ならば社長や上層部が当てはまります。ビジネスシーンではよく使われる語句ですが、間違えた読み方をする人が少なくありません。上意下達の正しい読み方と意味、使い方などをご紹介します。

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上意下達」とは上の意向を下に伝えること。読み方は?

「上意下達」とは上の地位にある者が意向を下の者に伝えることです。下に対して異論をはさむ余地を与えず、命令として伝えるというニュアンスがあります。

上意下達

【上意下達:じょういかたつ】
上位の者や上層部の命令・意向を、下に伝えること。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

上意下達という四字熟語で注意しなければならないのは、読み方を間違えないことです。「下」は「げ」ではなくて、「か」と読みます。つまり正しい読み方は「じょういかたつ」です。

「上意下達」の語源

上意下達の語源は日本の中世における命令の仕方です。律令制が取り入れられてから、「譜」や「牒」などの公文書による命令が一般化しました。そののち、命令の手続きが簡略化されて、奉書によって上からの命令が下に伝達されるようになりました。

江戸幕府では将軍の意向を「上意」と呼び、奉書によって命令を下すことが「下達」であるため、「上意下達」という言葉が広まっていった経緯があります。

「上意下達」の使い方と例文

上意下達はビジネスの場面でよく登場する言葉です。組織のあり方を表す言葉として、一般的に広まっているからです。どのような場面で使われるのか、例文で確認しましょう。

上意下達

【例文】
・ライバルのA会社では【上意下達】が徹底しているため、大胆な事業戦略を迅速に実行している
・【上意下達】が必要な時もあるが、従業員のモチベーションを高めるために、現場の声も大事にしてほしい

上意下達の対義語は下意上達

上意下達の対義語は「下意上達(かいじょうたつ)」です。上と下という漢字がそのまま入れ替わっているので、わかりやすい対義語といえるでしょう。「下意上達」の意味は下の者の意見が上の者に届くことです。

上意下達

【下意上達:かいじょうたつ】
下の者の気持ちや意見が上位にある人に届くこと。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

会社における下意上達とは、現場の声が経営陣に伝わることを意味しています。会社のあり方として、上意下達と下意上達を対比して使うケースも少なくありません。続いては、それぞれのメリットとデメリットを解説しましょう。

「上意下達」のメリット&デメリット

上意下達することのメリットは、意志決定が迅速であることです。会社のトップが決定して、下に命令を下すことにより、決定した内容が組織全体にすみやかに伝わります。また上の決定にブレがない場合には、社内で一体感が形成されることも期待できるでしょう。

一方デメリットは、部下が上からの命令に依存しすぎて指示待ちが常態化してしまうおそれがあることです。上意下達を徹底する場合には、部下の自主性や主体性を損なわせないような配慮が必要になります。

また命令の内容によっては下からの反発が起こる場合もあるので注意が必要です。

「下意上達」のメリット&デメリット

下意上達することのメリットは下からの意見が上に届くことによって、現場の声が経営に反映されるようになることです。現場ならではのアイデアが活かされることもあるでしょう。トップが下の声に耳を傾ける状況があると、社員のモチベーションの向上も期待できます。

反対にデメリットは現場の声を聞くのに時間がかかり、意志決定が遅くなってしまうことです。また現場の人間の能力によっては、現場の視点に基づいた発想や提案が出てこない、不平不満に終始するなどのケースも考えられます。

下意上達を重視する場合には、現場の人間が適切な提案をできる能力と、ポジティブな姿勢を持っている必要があります。つまり人材に左右されるので、適所適材が特に重要になるでしょう。

上意下達の類語4

上意下達にはいくつかの類語があります。組織で使われることの多い言葉であり、会社や団体など、組織の種類によって使い分けされているケースも考えられます。ここでは「トップダウン」「お達し」「下達」「示達」という4つの類語をご紹介しましょう。

上意下達

いずれもビジネスシーンで使うことが多い言葉なので、ニュアンスを正しく理解しておきたい語句です。例文も掲載するので、参考にしてみてください。

1.トップダウン

「トップダウン」は上意下達とほぼ同じ意味の言葉です。組織の上層部が決定を下して、下がその決定に従うことを意味しています。英語でもこの言葉が使われているため、外資系の企業でも使われることの多い言葉です。

【例文】
・ワンマン社長による【トップダウン】で会社の方針が決定されることが、我が社の良いところであり、悪いところだ
・会社の大胆な改革を行うためには、時には経営陣による【トップダウン】も必要になる

2.お達し

「お達し」とは上の者からの指示や命令のことです。江戸時代に上級官庁から下級官庁への法令や指令など「お達し」と呼んでいて、現在でもそのまま使用されています。国や官庁からの指示や法令に使われることもありますが、一般の組織でも使われています。

【例文】
・経費削減は上からの【お達し】なので、しっかり守るようにしてください
・先ほどメールでお伝えしたことはさる筋からの【お達し】なので、内密にお願いします

3.下達

「下達(かたつ)」とは上の者の指示を下の者に伝えることです。上意下達とほぼ同じ意味で、上意という頭の漢字が省略されたものと考えていいでしょう。

【例文】
・社長の意向を各部署にしっかり【下達】してください
・今回の軍事作戦では侵入先に先発している部隊の全員に、正確なミッションを【下達】することが成功の鍵を握っています

4.示達

「示達(じたつ)」の意味も上意下達とほぼ同じで、上の者から下の者に指示や命令を下すことです。やや硬い表現となり、公的な文書で使われることが多い言葉です。

【例文】
・逃走中の銀行強盗の映像を転送するので、近隣の交番に【示達】してください
・A国で内乱が起こり治安が悪化しているため、至急帰国するようにとA国に赴任している外交官への【示達】があった

上意下達の読み方と意味を知って正しく使おう

上意下達

上意下達とは上の者の命令や意向を下の者に伝えるという意味です。正しい読み方は「じょういかたつ」。「じょういがたつ」と間違えるケースが多いので、注意が必要です。

会社の経営方針や組織の運営方針に関わる言葉であるため、ビジネスのさまざまな場面で登場します。言葉の意味を理解するとともに、上意下達のメリットとデメリットを把握しておくといいでしょう。正しい意味と読み方を理解して、適切に使ってください。

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