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2021.11.15

【艱難辛苦】←なんと読む?どんな意味?言葉の由来や使い方を徹底解説|大人の教養

〝艱難辛苦〟とは、とてつもない困難に直面し、苦しみ悩むことという意味を表す四字熟語です。漢字が難しく、使いにくそうですが、意味を考えると、使う機会が増える言葉でもあります。今回は「艱難辛苦」について解説します。

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【目次】
「艱難辛苦」の意味や読み⽅とは?
使い⽅を例⽂でチェック
類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?
対義語にはどのようなものがある?
英語表現とは?
最後に

「艱難辛苦」の意味や読み⽅とは?

「艱難辛苦」という四字熟語を、今初めて目にした方もおられるのではないでしょうか。普段見慣れない「艱」という漢字を使っているので、余計に使いにくい印象があるかもしれません。そこで、読み方、意味、由来、そして例文を含めて紹介しますので、覚えて使ってみましょう。

艱難辛苦

読み⽅と意味

「艱難辛苦」は、「かんなんしんく」と読み「とてつもない困難に直面し、苦しみ悩むこと」という意味になります。また、「大変な苦労」そのものを指すのにも、使える四字熟語です。漢字が難しく、使いにくそうですが、意味を考えると、使う機会がありそうなことがわかりますね。

由来

「難しい、苦しむ」という意味の「艱」と「難」の合わさった「艱難」という言葉と、「辛く苦しい」と文字通りの意味の「辛苦」の2つの言葉から出来ています。2つとも同じ意味を持つ言葉を重ねることで、ニュアンスをさらに強調している四字熟語です。

なお、「艱難」を「困難」と間違えて覚える人も多いようですが、「困難辛苦」という言葉はなく、「艱難辛苦」ですので、誤用しないように覚えておきましょう。

また、「艱難辛苦汝を玉にす」「困難汝を玉にす」という言い回しは、誤用です。正しくは、「艱難汝を玉にす」で、「かんなんなんじをたまにす」と読みます。西洋のことわざ「Adversity makes a man wise.(逆境は人を賢くする)」を、意訳したもので「苦労や困難を乗り越えることで、立派な人になる」という意味です。合わせて覚えておきましょう。

使い⽅を例⽂でチェック

それでは、使い方を例文で、確認していきましょう。

艱難辛苦

1: 「エベレスト登山は、艱難辛苦な道中だった」

「大変な苦労」そのものにも使える「艱難辛苦」。この例文はその用法です。道中そのものが大変険しく苦労も多く、また突発的な事故などがいつ起こってもおかしくない、そんな苦労を表現するのに、使えます。

2: 「艱難辛苦を乗り越えて、今私はここにいる」

この例文は「困難に直面して苦しんだ自分」と「大変な苦労の背景」のどちらのニュアンスも含んでいます。このように、人が大きな困難に直面して、悩み苦しむ様にも使えますし、生い立ちや悩み苦しむような環境を指すことにも、活用できます。

3:「艱難辛苦を舐める」 ×

この例文は間違った使い方です。正しくは「辛酸を舐める」で、「シンサンヲナメル」と読みます。意味は「辛く苦しい体験をする」になるので、つい混同して「艱難辛苦を舐める」と使いたくなるかもしれませんが、このような言い回しはありませんので、気をつけましょう。

類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?

「艱難辛苦」には、どんな類語や言い換えがあるのか、紹介します。

艱難辛苦

1:「四苦八苦」

この四字熟語は馴染みがあるのではないでしょうか。仏教用語で、「人間のありとあらゆる苦しみ」を表しており、「四苦」は「生・老・病・死」の苦しみを、「八苦」は四苦に、「愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦」を加えたものを言います。読みは「シクハック」です。意味は「非常に苦しむこと」で、「艱難辛苦」に近い表現で、身近な言葉で探すと「四苦八苦」になるでしょう。

2:「七難八苦」

こちらも「四苦八苦」と同じく仏教用語で、「シチナンハック」と読みます。「四苦八苦」で紹介した八苦に、「七難」を加えたもので、辞書を確認すると七種類の災難を指す「七難」は経典によってちがうとのこと。「ありとあらゆる困難」を表していて、「四苦八苦」よりも「七難」が追加されているので、より「困難」の度合いが高い時に使用されます。

3:「櫛風沐雨」

「シップウモクウ」と読みます。文字からもわかるように「風で髪を櫛けずり、雨に体を洗う」という意味を転じて、「風雨にさらされながら、辛苦奔走すること」という意味です。こちらも、今まで紹介した仏教用語から来ている四字熟語よりは、苦しみの表現は柔らかいですが、「苦労を重ねている」ことがわかるニュアンスの言葉となります。

対義語にはどのようなものがある?

「艱難辛苦」の対義語には、どんな言葉があるのか確認しましょう。「順風満帆」で、「じゅんぷうまんぱん」と読みます。「順風」は「進行方向に吹く風」を、「満帆」は「帆を目一杯張ること」で、「物事が順調に進むこと」の意味です。「艱難辛苦」とは違い、辛さや苦しみとは縁がなく、晴れた穏やかな海を船が帆を張り、ぐんぐん進んでいく様子が目に浮かぶ四字熟語です。

艱難辛苦

英語表現とは?

「艱難辛苦」そのままに当たる英語表現はありませんので、意味から近いものを使うことになります。例えば、「suffering(苦しむ)」「hardship(苦難)」「difficulties(困難)」「tribulation(苦難)」「trial(試練)」などが近い表現の単語となります。文章にすると、「He bore this trial.(彼は試練に耐えた)」や「They want to overcome hardship.(彼らは苦難を乗り越えたい)」や「All is full of tribulations.(世の中は苦難に満ちている)」といった形で活用できるので、覚えておきましょう。

最後に

「艱難辛苦」について、紹介してきましたが理解できましたか?思ったよりも使う場面がありそうだと思った方もいたのではないでしょうか。普段使うには、かなり硬く難しい印象のある四字熟語ですが、知っていると表現の幅も広がりますね。類語や英語表現も含めて、使えるようにしておきましょう。

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