「絵に描いた餅」の類義語2つ
「絵に描いた餅」の類義語について紹介します。
「机上の空論」
「机上の空論」とは、実現するのが難しい理論のことです。ただ頭の中で考えた内容や、机の上で組み立てただけの計画などを指します。「絵に描いた餅」と同じように使える言葉で、役に立たないというニュアンスがあります。
「取らぬ狸の皮算用」
「取らぬ狸の皮算用」とは、ただの目論見で導いた計算や、現実的ではない計画のことです。「まだ狸を捕まえてもいないのに、狸の皮を売って得られるお金を計算する」という意味が転じて、「まだ手に入れてないものをあてにして計画すること」を表します。
表記にはいくつかパターンがあり、「捕らぬ狸」や「獲らぬ狸」と書くこともあります。
「絵に描いた餅」の対義語2つ
「絵に描いた餅」の対義語について紹介します。
「不言実行」
「絵に描いた餅」の対義語として、四字熟語の「不言実行」が挙げられます。「不言実行」の意味は「理屈を並べ立てず、すべきことをして実を結ぶ」です。「絵に描いた餅」は言葉を並べるだけで実際には実現しない計画を指すため、言葉にせずとも実現させられるという「不言実行」は反対の意味といえます。
「明日の百より今日の五十」
「明日の百より今日の五十」も「絵に描いた餅」の対義語の1つで、「不確実であてにならないものに期待するより、わずかでも確実に手に入るものを選ぶべき」という意味があります。
「絵に描いた餅」の意味を正しく理解しよう
「絵に描いた餅」は、役に立たないことや無駄なこと、実現不可能なことを指す言葉です。語源は中国に伝わる歴史書『魏書』に登場した一文で、「画餅」という言葉から絵に描いた餅という表現が生まれました。
日常会話はもちろんビジネスシーンでも多用され、主に実現しなかったことや不可能であることを表す際に使えます。「絵に描いた餅」の意味や使い方を正しく理解し、適切な場面で使ってみてください。
写真・イラスト/(C)Shutterstock.com
▼あわせて読みたい