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2023.06.16

【紺屋の白袴】の意味は知っていますか?使い方から注意点などを併せてご紹介

 

似たことわざにはどのようなものがある?

「紺屋の白袴」は、現代では日常的にはあまり使われていませんが、ふだんからよく耳にすることわざで、「紺屋の白袴」と似たものがあります。代表的なことわざをピックアップして紹介します。

「紺屋の白袴」と似ていることわざ
  1. 医者の不養生
  2. 髪結い髪結わず
  3. 易者身の上知らず

紺屋の白袴

医者の不養生

似たことわざのなかでも、「医者の不養生」は聞き慣れた表現かもしれませんね。患者の健康を管理する医者が、私生活では不摂生な生活をしていることを意味する言葉。他人には正しいことを教えるも、自分では行っていないことのたとえです。医者なのに自分の健康には気を使っていないこと、紺屋なのに自分の衣服には気を使っていないこと。とてもよく似た表現といえますね。

髪結い髪結わず

「髪結い髪結わず」も、他人の髪を結ってばかりで、自分自身には手が回っていないことを意味します。言葉のとおり、髪結いを仕事としているのに、自分の髪は結っていないことからきている言葉です。せっかくの技術をもちあわせているのに、自分には生かし切れていないこととしても使えます。

易者身の上知らず

「易者」とは占い師のことをさします。「易者身の上知らず」とは、他人のことはよくわかるけれども、自分のことはかえってわからないという意味です。

英語表現とは?

「紺屋の白袴」は、英語にも同じような表現がいくつかあります。言語は違えど、「専門的な職業なのに、それを自分に生かせていない」ことをたとえた表現の仕方は、万国共通のようです。ボキャブラリーを増やすために、覚えておいてくださいね。

1:The dyer’s clothes remain undyed, and the shoemaker goes ill shod.

「dyer」は紺屋のこと、「shoemaker」は靴職人のことです。直訳すると「紺屋の服はいつも染まっていないし、靴職人はひどい靴を履いている」です。「紺屋の白袴」同様、その職業と見合っていないような状態を英語で表現したものです。

2:The tailor’s wife is the worst clad.

この英文は「仕立て屋の妻は、一番ひどい服だ」と訳すことができます。客の服を仕立てるのに忙しく、自分の妻の服にまで構うことができないのを表現した英語です。

3:Specialists often fail to apply their skills to themselves.

こちらも「紺屋の白袴」の英語表現として使えるものです。直訳すると「専門家はしばしば、そのスキルを自分自身には応用できていない」という意味。例文1と2よりは、直接的な表現です。

最後に

「紺屋の白袴」について、はじめは読み方すらわからなかった人でも、語源とともに意味を知ることで、しっかりと理解できたのではないでしょうか。昔、繁盛した紺屋のようすを材にとり、「紺屋の白袴」という言葉を作ったとは、興味深い成り立ちでしたね。語彙力アップの一環として、「紺屋の白袴」をぜひ覚えておいてください。

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