寒さや運動不足などで血流が滞りがちな冬。すきま時間のほぐしケアで巡りをアップさせることが肝心
「冷えは美容の大敵」。美容ではよく使われている言葉ですが、その理由を改めて水井真理子さんに伺いました。
「冬の冷たい空気にあたると肌の代謝が落ちやすくなります。すると、スキンケアの浸透が悪くなって効果を感じにくくなってしまうのです。また、冬は肌だけでなく体の血流も滞りがち。寒いというだけでなく、運動量が減ったり、縮こまった姿勢が増えることで筋肉が硬くなるからです。血流が悪くなるとくすみ、シワ、たるみなど老けサインが出やすくなります。できるだけ運動したり、胸を開いた姿勢を保つように心がけましょう。巡りをよくするほぐしをこまめに取り入れることも効果的です」
ニット¥22,000(デミルクス ビームス 新宿〈バトナー〉)
冬にやっておくべき“ほぐしケア”とは?
「ほぐしの方法は大きく2つあります。まずひとつは首や後頭部の筋肉のコリをとることです。ここがほぐれると顔の血流やリンパの流れもよくなります。もうひとつのほぐしは、肌を直接温めることです。帰宅したときの肌は冷えていますから、クレンジングする前にスチーマーなどをあてて肌をゆるめてからメイクオフしたり、しっかり湯船に浸かって肌をホカホカの状態にしてからスキンケアをしましょう。朝、肌の冷えを感じたらスキンケアの前にホットタオルで温めるのも効果的です。どれも手軽にできるものなのでぜひ取り入れてみてください」
仕事の合間にできる! 首と後頭部の“ちょいほぐし”
耳のつけ根から鎖骨に向かって伸びる太い筋(胸鎖乳突筋)。ここが凝り固まっている人が多く、巡りが悪くなるとくすみやむくみ、たるみを招きます。ほぐすときは、顔を少し横向きにして筋を出し、親指とひとさし指でつまむように全体をもみます。
後頭部の下側も意外と詰まりやすいポイント。ここが詰まると、たるみやシワにつながるのでしっかりほぐしましょう。親指を後頭部下側にある出っ張りの下にあて、残りの4本指は頭に添えます。親指をグリグリまわしながら、痛気持ちいいと感じる程度の強さでほぐします。
スキンケア前におすすめのホットタオルを使った温パック。耳まで温めることで、肌の巡りがさらによくなります。耳まで覆えるサイズのタオルを水で濡らし、電子レンジで30〜40秒温めましょう。触れても熱くない程度にしてから顔にあてます。
シャツ¥35,200(デミルクス ビームス 新宿〈オーベルジュ×デミルクス ビームス〉)
温感スキンケアを使って、さらに巡りのいい肌に!
▲(右)化粧水のあとに使う、濃密な温感オイル美容液。ヒアルロン酸Naやローヤルゼリーエキスなど、こだわりの成分を配合。手のひら全体でなじませることでハリ密度の高いツヤ肌に導きます。オレンジジンジャーティーをイメージした心安らぐ香り。DEW ウォームヒュッゲオイル 40mL ¥3,850〈編集部調べ〉
(左)年齢とともにスキンケアの効果を感じにくくなるのは“肌感覚が鈍ることが原因”という点に着目。泡立てないタイプのゲル状洗顔料で汚れをしっかり絡め取りつつ、肌感覚を呼び覚まして冴えわたるなめらか肌に洗い上げます。ブランシック スイッチマキシマイザー 200g ¥5,060
●この特集に使用した商品の価格はすべて、総額(税込)価格です。
撮影/岩谷優一(vale./人物)、高橋一輝(近藤スタジオ/静物) ヘア&メイク/佐伯エミー スタイリスト/柿原陽子 モデル/樋場早紀 構成/片山幸代
トータルビューティアドバイザー
水井真理子さん
エステティシャンとしての経歴を持ち、アロマ、東洋医学なども学ぶ。肌を見ればその人の生活習慣やスキンケア、性格まで見抜く慧眼の持ち主。肌はもちろん、体の内側やメンタルなどトータル的にアプローチする美容を重視し、美容誌や女性誌など、様々なメディアで独自の美容法を発信。著書『水井真理子の寄り添い美容』(集英社インターナショナル)も好評発売中。
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