「意味合い」の意味や読み⽅とは?
「意味合い」は、日常会話でよく使われる言葉です。その意味と読み方について見ていきましょう。
読み⽅と意味
「意味合い」は、「いみあい」と読みます。名詞の「意味」と、動詞の「合う」が、主語と述語の関係で組み合わさっている言葉です。つまり「意味が合う」となります。
言葉のニュアンスとしては、「物事の背景や事情を踏まえた上で、その奥にある意図や原因」や「なんとなく示される内容や意味」となるでしょうか。「空気を読む」「忖度する」「つまらない物ですが…」といった、日本人の「ストレートには表現しない」婉曲的な言葉が少なからずありますが、それに近い言葉の1つだと言えるでしょう。
それでは、「意味合い」と「意味」が混同しないように、違いを確かめましょう。そもそも「意味」とは、「そのものが表す内容」「言葉や行動が示す内容」「価値」という意味です。まとめると、「意味合い」と「意味」の違いは、使う時の内容が「直接的」かどうかということになります。「意味」は直接的な言葉で、ほとんどの人が同じ内容として想定できることです。
けれども「意味合い」は、発した人と、受け取る人が同じ内容を必ずしも共有できない、もしくは真意を自分で察する必要があることを指していると言えるでしょう。
使い⽅を例⽂でチェック
それでは、「意味合い」の使い方を、例文で見ていきましょう。
「なるほど! そういう意味合いだったのか!」
こちらの例文は、まさに直接的な表現ではない言動を見聞きして、すぐには真意に気が付けなかった時の反応ですね。そして、真意と言っても、「意味」よりも、やや曖昧でぼかしてある内容のその奥にある意図に気がついた時に、使えます。
「彼女の表現したい意味合いは、わかった気がする」
「意味合い」自体が、読解力が必要な表現の1つです。この文章での「意味合い」は「おそらく、そうだろう」というニュアンスです。100%きっちり理解できたわけではなく、思考した結果、そのことの事情や背景を鑑みた上で、そう感じたということを表した例文となります。
「この意味合いを、理解するのは至難の業だ」
そもそも「意味合い」は、ストレートに相手にすぐに内容が伝わるものではありません。言葉の裏にある事情や、物事の流れなどから推測して感じ取るものです。なので、必ずしも例文のように「意味合い」を理解できるとは限らないと言うことになりますね。
類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?
次に、「意味合い」の類語や言い換え表現を確認しましょう。