「ご用心ください」
「用心」は「注意」と同じく警戒することを促す語句で、言い換えには最適な言い回しです。ポスターやチラシのキャッチコピーでよく見かけるフレーズですね。寒い季節になると近所で「火の用心」と言って、火事に気をつけるように促す声を聞いたことがある方もいるでしょう。
「ご配慮ください」
「配慮」は「はいりょ」と読みます。意味は「相手の事情などを踏まえて心を配ること」。「注意」というよりは、「相手の立場に立って、言動を行って欲しい」というお願いの言い回しの1つです。警戒ではなく、気をつかった行動をお願いしたい時に使うと良いでしょう。
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「お気を付けください」
「お気をつけください」は、「注意」や「用心」い同じ意味で使われる言葉で、「気をつけて」に「お~ください」という敬語表現をつけたもの。「足元にお気をつけください」「お体にお気をつけください」など、相手に注意や用心を促す時に使われます。
「ご自愛ください」
「ご自愛ください」のご自愛は「ごじあい」と読みます。「自分を大切にすること」や「自分の健康状態に気をつけること」を意味するご自愛に「ご~ください」をつけた敬語です。「お忙しいかと存じますが、くれぐれもご自愛ください」「三寒四温の折、ご自愛くださいませ」など、相手を気遣う意味を込めて、結びの言葉としてよく使われている言葉です。
「ご理解ください」
「ご理解ください」には「 物事の道理や筋道が正しくわかること」という意味もありますが「他人の気持ちや立場を察すること」という意味でも使われます。「外装工事のため1週間程度騒がしくなる可能性がございます。ご理解のほどお願い申し上げます」など相手にこちら側の立場や気持ちを察してほしいときに使うと良いでしょう。
【目次】
「ご注意ください」の英語表現は?
続いては、英語表現を見ていきましょう。
1:「Please be careful/Please take care」
「ご注意ください」を英語で表現すると「Please be careful」か「Please take care」となります。家族や友人の間で「気をつけて」という意味で使う「Be careful」「Take care」に、丁寧にお願いする時の「Please」を付けたフレーズです。「Be careful」「Take care」だけだと、命令形となり目上の人には使えませんが、日本語の「ご注意ください」と同じく「Please」をつけることで活用することができます。
2:「Mind the door」
駅やホームでの定番のアナウンス「ドアが閉まります。ご注意ください」を英語で表すと、「Mind the door」となります。「Mind」は「注意」や「用心」を意味し、直訳すると「ドアにご注意を」です。日本語の「ご注意ください」ほど丁寧なニュアンスではありません。このような意味で使われているフレーズだと覚えておきましょう。
3:「Attention please. The emergency brake has been applied」
バスや電車に乗っていて急ブレーキがかかった場合のアナウンス「ご注意ください。急停車します」を英訳すると、「Attention please. The emergency brake has been applied」となります。「Attention please」は、日本でも馴染みのある英語で、かつてドラマのタイトルになったことも。意味は、「注目してください」や「皆様にお知らせします」となり、注意を含め乗務員や乗客に伝える時の始まりによく使われています。
最後に
「ご注意ください」について、例文や類語、英語表現などを紹介してきましたが、理解できましたか?命令形だったり、敬語として別の表現方法があることなど、改めて知ることもあったかもしれません。しっかり確認して、いざという時に自信を持って使いましょう。
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