「大変失礼いたしました」の意味や注意点
「大変失礼いたしました」と聞くと、謝罪をイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし、仕事でミスをしてしまった場合など、相手に迷惑をかけた際の謝罪には不適切な表現です。「大変失礼いたしました」の意味や注意点について、改めて見ていきましょう!
言葉の意味を改めて確認!
「失礼」とは「相手への礼儀を欠いていること」を指します。したがって「失礼いたしました」は、礼儀から外れた言動をしてしまった際に、「失礼をお許しください」とお願いするフレーズです。
また、「大変」は「非常に」という意味を持ちます。「失礼いたしました」と「大変」を合わせて使うことで、よりお詫びの気持ちを強く表現することができますよ。
ビジネスシーンで使う時は注意が必要!
「失礼しました」もよく使われますが、「失礼いたしました」との違いは何なのでしょう? 答えは「失礼いたしました」は謙譲語、「失礼しました」は丁寧語であること。目上の人には、自分をへりくだった表現である「失礼いたしました」が適しています。
また、「大変失礼いたしました」を使う上で、最も気をつけなくてはならないのが使用シーン。「大変失礼いたしました」は、礼儀にかける言動やちょっとしたミスに使われる言葉です。謝罪のニュアンスは含まれているものの、強く謝罪の意を表す言葉ではないため、自分のせいで相手に大変な迷惑をかけてしまった際には使わないほうがよいでしょう。
正しい使い方を例文でチェック!
続いては「大変失礼いたしました」の使用シーンを具体的にイメージできるよう、例文で確認していきましょう。
「大きな音を出してしまい、大変失礼いたしました」
大きな音を出したり、何か物を落としたりして、周囲の人たちの邪魔をしてしまったシーン。わざとではなくても、一言「大変失礼いたしました」と伝えることで、周りへの配慮を示すことができます。
「勘違いしておりまして、大変失礼いたしました」
ちょっとした勘違いにも、「大変失礼いたしました」が使えます。特に会話中は「申し訳ございません」といった謝罪の言葉を述べるより「失礼いたしました」の方が柔らかくお詫びすることができ、自然です。
▼あわせて読みたい
「お返事が遅くなり大変失礼いたしました」
仕事中、メールの返信が遅れてしまうこともありますよね。そんな時、相手に気を遣わせずにお詫びの気持ちを示すことができるため、非常に便利な言い回しです。
▼あわせて読みたい
類語や言い換え表現にはどのようなものがある?
「大変失礼いたしました」は様々なシーンで活用できる便利な言葉。しかし多用しすぎると少ししつこい印象も…。言い換え表現を一緒に覚えておくことで、多用のしすぎを防ぐことができます。