芦ヶ久保の氷柱(あしがくぼのひょうちゅう)
芦ヶ久保の氷柱は、秩父三大氷柱のなかでもアクセスしやすいスポットです。三十槌の氷柱と尾ノ内氷柱は車がないと行きづらいロケーションですが、芦ヶ久保の氷柱は西部秩父線の芦ヶ久保駅から歩いて10分ほどと電車でも簡単にアクセスできます。
高さは約8mと三十槌の氷柱と同程度ですが、幅は200mもあり、山全体が氷柱で覆われているようなインパクトです。見頃の時期は三十槌の氷柱より長く、1月上旬から2月の終わり頃まで楽しめます。
尾ノ内氷柱(おのうちひょうちゅう)
尾ノ内氷柱は芦ヶ久保の氷柱よりもさらに規模が大きく、高さは約60m、周囲は約250mと雄大です。氷柱のそばに吊り橋があり、間近に見られるのも特徴といえます。近くには滝も流れているので、水が作る静と動を同時に味わえるでしょう。
尾ノ内氷柱は、「尾ノ内百景氷柱」とも呼ばれます。吊り橋や滝などがあり、見る場所によって姿が変わるため、少し周辺を歩いてさまざまな角度から氷柱を眺めてみましょう。
日によってはライトアップされることもあります。昼間とはまた違った趣があり、さらに幽玄な美しい姿を楽しめるでしょう。
番外編!中津川の氷壁
同じ秩父には、中津川の中ほどに岩肌から染み出る水が凍ってできる「中津川の氷壁」があります。高さは50m、氷のようにも滝のようにも見えるその姿は、まるで絵のような美しさです。
秩父三大氷柱と同様、中津川の氷壁も1月から2月の寒さが厳しくなる時期が見頃となります。特に三十槌の氷柱と中津川の氷壁は自然にできるもののため、年によっては見頃が変わることがあるかもしれません。出かけるときにはホームページなどで最新の情報を入手しておきましょう。
なお、中津川の氷壁も、電車ではアクセスしにくい場所にあります。近くに駐車場がなく、また見上げる高さなので運転中に見るのは危険です。できれば路線バスなどの公共交通機関を利用するようにしましょう。
氷柱の英語表現
氷柱の英語表現をご紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
icicle
氷柱(つらら)を英語で表現したい時は「icicle」を使うと良いでしょう。つららのように垂れ下がったものや、つららの形をしたクリスマスツリーのオーナメントも「icicle」で表現できます。
つらら【氷柱】
an icicle
〈引用(小学館 プログレッシブ和英中辞典)より〉
ice pillar
人工的に角柱形に作る氷の柱である「氷柱(こおりばしら)」について伝えたい時は「ice pillar」を使います。pillarは「柱」を表す単語で、「ice pillar」は人工的な氷の柱以外にも、寒さからできる凍った柱にも使うことができます。
ひょうちゅう【氷柱】
〔室内に立てる氷の柱〕an ice pillar
〈引用(小学館 プログレッシブ和英中辞典)より〉
ice pillar with flowers frozen inside it
「氷柱花」を英語で表現したい時には、氷柱の中に花が入っていることを伝えれば良いのですから、先ほどの「ice pillar」に花を表す「flower」と、内側を表す「inside」を使って「ice pillar with flowers frozen inside it」で意味は伝わるでしょう。
inside
〈物・場所〉の内側に(解説的語義)
…の中に[へ,で],〈扉・境界など〉の内側に[へ];〈人・体〉の内側で[に](⇔outside)
〈引用(小学館 プログレッシブ和英中辞典)より〉
「氷柱」で季節感を味わおう
「氷柱」は「つらら」や「ひょうちゅう」と呼べば冬の風物詩ですが、「こおりばしら」と呼べば夏の風物詩にもなります。「氷柱花」は2段階で冷やすだけで簡単に作れるので、涼をとるためにも、そして、おもてなしのためにもぜひ挑戦してみてください。ハーブなどの香りの良いものを氷の中に入れれば、見た目だけでなく香りも楽しめます。
冬は「氷柱」を見て楽しむことができる季節です。ただし、「氷柱」は寒暖差が激しい地域でよく見られるため、夜間に出かけるときはしっかりと着込んで寒さ対策をしておきましょう。また「氷柱」は先がとがっているため、万が一落ちると刺さる恐れがあります。「氷柱」ができる地域では、軒下を歩かないように注意しましょう。
写真・イラスト/(C) shutterstock.com
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