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2022.01.08

「索麺(そうめん)」の意味や歴史は? 種類や産地、ひやむぎとの違いを解説

暑い夏に欠かせない「索麺(そうめん)」ですが、皆さんは意味や歴史を知っていますか? 今回は、「索麺」の意味・歴史から種類や産地、ひやむぎとの違いまで解説していきます。

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「索麺(そうめん)」の意味や歴史とは?

真っ白で繊細な麺に、さっぱりとしたのどごしの「索麺(そうめん)」は、日本の夏の風物詩。お中元やお歳暮の定番の贈り物でもありますよね。けれど、身近なだけに案外詳しいことはわからないという方も多いはず。今回は、そんな「索麺(そうめん)」の歴史や名産地、ひやむぎとの違いを解説します。

索麺

<意味>

「索麺(そうめん)」とは、小麦粉に水と塩を加えてこねた種に植物油を塗って、細く引き伸ばして、天日干しにした極細の麺です。雪や雨が少ない気候や、晴れの日の多い冬の時期がそうめん作りに適しているとされています。「索麺(そうめん)」を茹でてつゆにつけて食べるのがおなじみですが、煮込んで「煮麺(にゅうめん)」にして食べることもあります。

また、お中元やお歳暮の贈答品としても定番ですよね。これは「索麺(そうめん)」の麺が細長いことから、普段会うことのできない方に、細く長くご縁が続きますようにとの願いを込めた、日本人のしきたりでもあります。お盆期間は、乾麺の束のまま仏壇に供えたり、茹でで器に盛ったものを供えます。

<歴史や起源>

このように古くから私たちの生活の中になじみ深い「索麺(そうめん)」ですが、そのルーツはご存知ですか? 「索麺(そうめん)」は、奈良時代に中国から伝わった唐菓子「索餅(さくべい)」が原型となっているそうです。「索餅(さくべい)」とは、小麦粉と米粉を練り、縄のようにねじった形のお菓子です。

その後、鎌倉時代から室町時代にかけて、中国から麺を手延べする技法が伝わり「索麺(そうめん)」が誕生。当時の文献には「索麺(さくめん)」という読み方で記されています。この頃から「索麺(そうめん)」は、仏前に供えたり、僧侶たちの間食として広がりました。

そして、庶民に普及し始めたのが江戸時代になってから。この頃に水車を動力とした製粉機が生まれ、今の製粉技術の基礎ができたといわれています。江戸時代の料理書には「切り麦」「麦切り」とも書かれており、現在のような切り麺として、親しまれていたことがわかります。

冷蔵庫のない時代には、保存できる食材として活用されていました。詳しい由来は定かではありませんが、その後「素麺(そうめん)」という漢字が使用されるようになりました。

「索麺(そうめん)」の種類や名産地とは?

今では全国各地に「索麺(そうめん)」の産地があり、特徴もさまざまです。一般的には、「索麺(そうめん)」には、職人が昔ながらのやり方で手間暇かけて作った「手延べそうめん」と、短時間でたくさん生産できる「機械そうめん」の2種類があります。以下で紹介するのはいずれも「手延べそうめん」の産地です。

索麺

1:播州そうめん

兵庫県の「播州(ばんしゅう)そうめん」は、国内生産高第一位の「索麺(そうめん)」の産地です。ブランド「揖保乃糸(いぼのいと)」で有名。「揖保乃糸」は、厳選した小麦と赤穂の塩を原料に600年受け継がれる伝統の技法で作られています。特級品、上級品、縒つむぎなどの等級があります。

2:三輪そうめん

奈良県の「三輪そうめん」は「索麺(そうめん)」発祥の地ともいわれ、その歴史は1200年近くまで遡るそう。多くの産地は三輪そうめんの流れを汲んでいるともいわれています。強いコシとのどごしの良さが特徴です。江戸時代の『日本山海名物図会』には、「細きこと糸のごとく白きこと雪のごとし」と三輪そうめんを賞賛する記述も残されています。

3:島原そうめん

長崎県の「島原そうめん」は、全国の手延べそうめんの約30%を誇るトップブランド。時間をかけて丁寧に作られ、茹で伸びしにくく、しっかりとしたコシと歯応えが特徴です。長崎は手延べそうめんの他にも、皿うどんやちゃんぽん、手延べうどんなど独自の麺文化が発展していった地域でもあります。

4:五色そうめん

愛媛県の「五色そうめん」は、江戸時代に生み出された五色そうめんが有名。白色と、赤(梅肉)、黄(蜜柑)、緑(抹茶)、茶(もち麦)の天然色素で色付けをされています。色麺の製造は難しく、職人の技が込められています。かつては八代将軍徳川吉宗や朝廷にも献上され、コシの強さと滑らかな食感が特徴です。

「索麺」とひやむぎの違いとは?

索麺

「索麺(そうめん)」とひやむぎには、製法と麺の細さの2つの違いがあります。製法の違いは、小麦粉を塩水でこねて生地を作り、油を塗りながら手で細く伸ばす麺が「索麺(そうめん)」。一方、平らな板と棒を使って生地を薄く伸ばし、刃物で細く切る麺が「ひやむぎ」になります。

現在では機械製麺が増えたことから、JAS(日本農林規格)が麺の太さによって分類しています。長径1.3ミリ以下を「そうめん」、長径1.3ミリ以上1.7ミリ未満を「ひやむぎ」と定義されています。ただし、手延べによるものは、1.7ミリ未満であれば「そうめん」とよぶこともできるそうです。

7月7日七夕は「索麺(そうめん)」の日?

7月7日は「七夕」「索麺の日」ということをご存知ですか?

全国乾麺協同組合連合会という団体が、伝統食である「索麺(そうめん)」をもっと知ってほしいという思いから昭和57年に「7月7日は索麺の日」とさだめたそうです。

索麺

7月7日が「索麺(そうめん)」の日に定めたのは、ある古い逸話があるためです。古代中国の時代、帝の子供が7月7日に熱病で亡くなりました。その子供が霊鬼神となり、世間に病を流行らせました。そこで、生前の好物だった「索餅(さくべい)」をお供えしたら、その病が治ったといわれています。

この伝承が日本にも伝わり、「索餅(さくべい)」をルーツにもつ「索麺(そうめん)を7月7日に食べると無病息災で過ごせる」といわれるようになったそう。また、「小麦粉は毒を消す」という言い伝えから「健康祈願」の意味も含まれています。

そして、七夕の織姫・彦星伝説から「索麺(そうめん)」を織姫の使う糸に見立てて「芸事(機織り)が上手くなりますように」との願いを込めて食べられる習慣ができました。昔の人たちも旬のものを食べて、邪気を払ったり健康を祈っていたようですね。夏の暑さで食欲が落ちてしまう時期に「索麺(そうめん)」はぴったりと合っていたのかもしれません。

英語表現とは?

「索麺(そうめん)」はアメリカでは一般的ではないため、そのまま「Somen」と表現します。その後に、「They are made from wheat flour(そうめんは小麦粉でできている)」と説明を加えましょう。「wheat flour」とは「小麦粉」のことです。

最後に

日本の夏の定番「索麺(そうめん)」の歴史や名産地、ひやむぎとの違いなどは理解できましたか? 元々は中国の「索餅(さくべい)」というお菓子がルーツだったなんて驚きましたね。

雪と雨の少ない地域の風土と、職人の技によって長年育まれてきたと思うとありがたみが湧きます。なかには、1年以上熟成された高級なものもあるようです。この機会に、自分にとってのお気に入りの「索麺(そうめん)」を見つけてみてはいかがでしょうか?

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