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2023.11.09

「索麺(そうめん)」の意味や歴史は? 種類や産地、ひやむぎとの違いを解説

 

五色そうめん

愛媛県の「五色そうめん」は、江戸時代に生み出された五色そうめんが有名。白色と、赤(梅肉)、黄(蜜柑)、緑(抹茶)、茶(もち麦)の天然色素で色付けをされています。色麺の製造は難しく、職人の技が込められています。かつては八代将軍徳川吉宗や朝廷にも献上され、コシの強さと滑らかな食感が特徴です。

「索麺」とひやむぎの違いとは?

索麺

「索麺(そうめん)」とひやむぎには、製法と麺の細さの2つの違いがあります。製法の違いは、小麦粉を塩水でこねて生地を作り、油を塗りながら手で細く伸ばす麺が「索麺(そうめん)」。一方、平らな板と棒を使って生地を薄く伸ばし、刃物で細く切る麺が「ひやむぎ」になります。

現在では機械製麺が増えたことから、JAS(日本農林規格)が麺の太さによって分類しています。長径1.3ミリ以下を「そうめん」、長径1.3ミリ以上1.7ミリ未満を「ひやむぎ」と定義されています。ただし、手延べによるものは、1.7ミリ未満であれば「そうめん」とよぶこともできるそうです。

7月7日七夕は「索麺(そうめん)」の日?

7月7日は「七夕」「索麺の日」ということをご存知ですか?

全国乾麺協同組合連合会という団体が、伝統食である「索麺(そうめん)」をもっと知ってほしいという思いから昭和57年に「7月7日は索麺の日」とさだめたそうです。

索麺

7月7日が「索麺(そうめん)」の日に定めたのは、ある古い逸話があるためです。古代中国の時代、帝の子供が7月7日に熱病で亡くなりました。その子供が霊鬼神となり、世間に病を流行らせました。そこで、生前の好物だった「索餅(さくべい)」をお供えしたら、その病が治ったといわれています。

この伝承が日本にも伝わり、「索餅(さくべい)」をルーツにもつ「索麺(そうめん)を7月7日に食べると無病息災で過ごせる」といわれるようになったそう。また、「小麦粉は毒を消す」という言い伝えから「健康祈願」の意味も含まれています。

そして、七夕の織姫・彦星伝説から「索麺(そうめん)」を織姫の使う糸に見立てて「芸事(機織り)が上手くなりますように」との願いを込めて食べられる習慣ができました。昔の人たちも旬のものを食べて、邪気を払ったり健康を祈っていたようですね。夏の暑さで食欲が落ちてしまう時期に「索麺(そうめん)」はぴったりと合っていたのかもしれません。

英語表現とは?

「索麺(そうめん)」はアメリカでは一般的ではないため、そのまま「Somen」と表現します。その後に、「They are made from wheat flour(そうめんは小麦粉でできている)」と説明を加えましょう。「wheat flour」とは「小麦粉」のことです。

最後に

日本の夏の定番「索麺(そうめん)」の歴史や名産地、ひやむぎとの違いなどは理解できましたか? 元々は中国の「索餅(さくべい)」というお菓子がルーツだったなんて驚きましたね。

雪と雨の少ない地域の風土と、職人の技によって長年育まれてきたと思うとありがたみが湧きます。なかには、1年以上熟成された高級なものもあるようです。この機会に、自分にとってのお気に入りの「索麺(そうめん)」を見つけてみてはいかがでしょうか?

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