「大言壮語」を使った例文
「大言壮語」を使った例文は、以下のとおりです。
例文
・クライアントが無茶な注文を付けているのに、部長が「対応できます」と大言壮語を吐いてしまった。短い納期に対応するために、皆で頑張らなくてはならない。
・彼はいつもできそうもないことばかりを言うから、周りからは「大言壮語といえばあの人だ」と考えられている。
・営業の人が会社のキャパシティに合わない発注をとってきてしまった。大言壮語してしまったせいで、ほかのクライアントにまで迷惑をかけてしまっている。
「大言壮語」の類語と対義語
「大げさで実力に見合わないことを言う」という意味がある「大言壮語」の類語や対義語は、ここで例に挙げたもの以外にもあります。「大言壮語」の類語や対義語となる表現の例、それぞれの言葉の意味について、さらに詳しくチェックしていきましょう。
「大言壮語」の類語は「針小棒大」など
「大言壮語」の類語には「針小棒大」や「壮言大語」、「大風呂敷を広げる」などがあります。「大言壮語」の類語の例や、それぞれの言葉の意味と読み方は、以下のとおりです。
針小棒大(しんしょうぼうだい)
些細なことでも大げさに話すこと。実際の物事よりもさらに大げさに伝えて、ありのままを話さないこと。針のように小さなことについて、棒のように大きく言うこと。
壮言大語(そうげんたいご)
「大言壮語」と同じ意味。
大風呂敷(おおぶろしき)を広げる
現実的ではないような大げさなことを言ったり、計画したりすること。
放言高論(ほうげんこうろん)
思ったままに、言いたい放題な内容を話していること。
「大言壮語」の対義語は「不言実行」など
「大言壮語」の対義語には「訥言敏行」や「不言実行」などがあります。対義語それぞれの言葉の意味と読み方は、以下のとおりです。
訥言敏行(とつげんびんこう)
人格者は、口数は少なかったとしても行動が敏速であるものだという意味。
不言実行(ふげんじっこう)
言葉には出さずに、黙って自分がなすべきことを実行すること。「不言実行」という言葉からできた「有言実行」という表現もある。
「大言壮語」の意味を理解して正しく使おう
「大言壮語」とは「実力に不相応な大きなことを言う」という意味がある言葉です。「大言壮語する」や「大言壮語した」のように動詞として使ったり、「大言壮語といえば」のように名詞として使ったりします。ネガティブなイメージがあるものの、「大言壮語」だと周りから感じられていても実際には実力や根拠があるケースもあります。「大言壮語」という言葉の持つ意味や類語、対義語などをまとめて確認し、正しく使えるようになりましょう。
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