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2022.02.26

【美辞麗句】はポジティブな言葉?ネガティブな言葉?|今さら聞けない四字熟語

「美辞麗句」は、相手を心地よくさせるような、うわべの美しい言葉です。ビジネスでもプライベートでも、本心ではないにも関わらず、褒めなければいけないシーンがあるかもしれませんね。「美辞麗句」の意味や由来、類似表現、使い方のポイントを解説します。

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「美辞麗句」の意味と由来

「美辞麗句」は、相手にとって耳触りの良い言葉を話すことを意味し、少しネガティブなニュアンスを含んでいるのが特徴です。

正しい読み方は……「びじれいく」でした!

「美辞麗句」という表現は、三国志時代の中国に由来を持っています。言葉の成り立ちを知れば、より理解が深まるはずです。

美辞麗句

「美辞麗句」の詳しい意味と語源を解説します。

意味は美しい言葉を並べて話すこと

「美辞麗句」とは、読んで字のごとく美しく麗しい文句や言葉を意味します。デジタル大辞泉での意味も併せて確認しておきましょう。

【美辞麗句】びじれいく
美しく飾りたてた言葉や文句。「―を並べたてる」

単に美しい言葉という意味だけではなく、「美辞麗句」には本心ではないうわべの言葉というニュアンスが含まれており、主に皮肉の意味を込めて使われます。

「辞」は言葉、「句」は単語が連なったフレーズを意味します。

由来は三国志時代の中国に遡る

美辞麗句」という表現の語源は、中国の三国志時代に確認できます。もともと、中国では「美辞」と「麗句」の二語がそれぞれ別々に使われていました。

中国で「美辞麗句」の四字熟語として使われていた形跡がないため、日本に言葉が渡ってきた後に、「美辞」と「麗句」を組み合わせて使うようになったとされています。意味の似通った二語を一緒に用いることで、さらに意味が強調されています。

「美辞麗句」の3つの類義語

「美辞麗句」と似た意味を持つ言葉として、次の3つの表現をご紹介します。

巧言令色
・甘言蜜語
・社交辞令

美辞麗句

「美辞麗句」は、ネガティブなニュアンスを含んでいる言葉です。しかし、ご紹介する類似表現のなかには、肯定的な意味を持っているものもあります。

表現力の幅を広げてくれる類似表現ですが、言い換え表現を使う際には、言葉の持つニュアンスにも注意しましょう。

【類語1】巧言令色(こうげんれいしょく)

「美辞麗句」の類似表現として1つ目にご紹介するのは「巧言令色」です。

【巧言令色】こうげんれいしょく
言葉を飾り、心にもなく顔つきを和らげて、人にこびへつらうこと。

「巧言令色」とは、相手に気に入られるために心にもないような発言をしたり、見せかけのよい態度を取ったりすることです。「美辞麗句」と似たシーンで利用できますが、「巧言令色」には発言だけではなく、人に気に入られようとする態度や表情も含まれるのが特徴です。

【類語2】甘言蜜語(かんげんみつご)

次にご紹介するのは「甘言密語」です。巧みに言葉を用いて対手の気を引こうとすることを意味します。

四字熟語を構成している「甘言」と「蜜語」は、どちらも甘い言葉、つまりわざとらしい偽りの言葉という否定的な意味を持った言葉です。

「蜜語」は単独で使われる場合、恋人同士の愛情のある語らいを意味することもありますが、「甘言蜜語」と熟語で使われる際には、人をその気にさせるための偽りの言葉というネガティブなニュアンスで使われます。

【類語3】社交辞令(しゃこうじれい)

「社交辞令」は、人間関係を良好に保つためになされる形式的な声掛けを意味します。

「社交辞令」は本心ではない言葉を意味する際に使われる表現ですが、必ずしも否定的な意味を持っている言葉ではありません。仕事や学校関係など不特定多数の人と関わる上で、多少の社交辞令は必要と考えている人は多いでしょう。

「美辞麗句」の使い方と例文

「美辞麗句」は、言葉の意味自体に否定的なニュアンスが含まれているため、人に気に入られるためにうわべの言葉を並べている人を非難する際に用いられることが多いです。言葉のチョイスが上手な人に対して誤って形容してしまうと、誤解を生む可能性があるので注意しましょう。

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「美辞麗句」は類似表現の「社交辞令」と比べると使用頻度が低く、使い方が難しいと感じるかもしれません。例文を確認して、自然に使いこなせるようにしておきましょう。

ネガティブなニュアンスを含んで使われる

本心からの言葉ではなく、何か目的があって用いられる見かけの良い言葉を批判する時に、「美辞麗句」を使うことができます。しつこいセールスや勧誘など、自分があまり心良く思っていない行動を表現する際にも活躍するはずです。

使いやすい表現ではありますが、ネガティブなニュアンスを含んでいるため、使用シーンには注意する必要があるでしょう。

「美辞麗句」を使った例文

例文をチェックして、使い方のイメージを定着させましょう。

【例文】
彼は【美辞麗句】を並べ立てて、今のポジションまで登りつめた。
・【美辞麗句】ばかりを聞かされた結果、肝心の商品への信頼が失われてしまった。
・人付き合いを円滑に進めるためには、時には【美辞麗句】が求められるかもしれない。
・会うたびに【美辞麗句】を並べる友人には、心から信頼できる人がいるのだろうかと心配になりました。

まとめ

「美辞麗句」は、相手を心地よくするために、見かけの良い美しい言葉を並べることです。本心ではなく、うわべの言葉で相手の機嫌を取るという点で、ネガティブなニュアンスを含んでいます。

美辞麗句

由来となっている中国では「美辞」と「麗句」別々の言葉として使われており、日本に渡って来た後に似た表現を組み合わせて今の形になりました。

本心ではなく、人の気をひくために用いるうわべの言葉を表す表現として、「巧言令色」や「甘言蜜語」、「社交辞令」等があります。どの表現も否定的な意味で使われるのが一般的ですが、「社交辞令」の場合は、ポジティブな意味で使われる場合もあるのを覚えておきましょう。

「美辞麗句」は、自分があまり良く思っていないうわべだけの言葉を並べる人を非難する際に用いることができます。間違っても、賞賛しようとするシーンでは使わないようにしましょう。

「美辞麗句」の由来や類似表現を知り、言葉への理解度が高まったはずです。普段使い慣れない表現でも、しっかりとした知識を付けておくと、いざという場面で活用できます。

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写真・イラスト/(C) Shutterstock.com

(引用全て〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

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