社交辞令(しゃこうじれい)
「社交辞令」は、人間関係を良好に保つためになされる形式的な声掛けを意味します。
「社交辞令」は本心ではない言葉を意味する際に使われる表現ですが、必ずしも否定的な意味を持っている言葉ではありません。仕事や学校関係など不特定多数の人と関わる上で、多少の社交辞令は必要と考えている人は多いでしょう。
【目次】
「美辞麗句」の使い方と例文
「美辞麗句」は、言葉の意味自体に否定的なニュアンスが含まれているため、人に気に入られるためにうわべの言葉を並べている人を非難する際に用いられることが多いです。言葉のチョイスが上手な人に対して誤って形容してしまうと、誤解を生む可能性があるので注意しましょう。
「美辞麗句」は類似表現の「社交辞令」と比べると使用頻度が低く、使い方が難しいと感じるかもしれません。例文を確認して、自然に使いこなせるようにしておきましょう。
ネガティブなニュアンスを含んで使われる
本心からの言葉ではなく、何か目的があって用いられる見かけの良い言葉を批判する時に、「美辞麗句」を使うことができます。しつこいセールスや勧誘など、自分があまり心良く思っていない行動を表現する際にも活躍するはずです。
使いやすい表現ではありますが、ネガティブなニュアンスを含んでいるため、使用シーンには注意する必要があるでしょう。
「美辞麗句」を使った例文
例文をチェックして、使い方のイメージを定着させましょう。
【例文】
・彼は【美辞麗句】を並べ立てて、今のポジションまで登りつめた。
・【美辞麗句】ばかりを聞かされた結果、肝心の商品への信頼が失われてしまった。
・人付き合いを円滑に進めるためには、時には【美辞麗句】が求められるかもしれない。
・会うたびに【美辞麗句】を並べる友人には、心から信頼できる人がいるのだろうかと心配になりました。
まとめ
「美辞麗句」は、相手を心地よくするために、見かけの良い美しい言葉を並べることです。本心ではなく、うわべの言葉で相手の機嫌を取るという点で、ネガティブなニュアンスを含んでいます。
由来となっている中国では「美辞」と「麗句」別々の言葉として使われており、日本に渡って来た後に似た表現を組み合わせて今の形になりました。
本心ではなく、人の気をひくために用いるうわべの言葉を表す表現として、「巧言令色」や「甘言蜜語」、「社交辞令」等があります。どの表現も否定的な意味で使われるのが一般的ですが、「社交辞令」の場合は、ポジティブな意味で使われる場合もあるのを覚えておきましょう。
「美辞麗句」は、自分があまり良く思っていないうわべだけの言葉を並べる人を非難する際に用いることができます。間違っても、賞賛しようとするシーンでは使わないようにしましょう。
「美辞麗句」の由来や類似表現を知り、言葉への理解度が高まったはずです。普段使い慣れない表現でも、しっかりとした知識を付けておくと、いざという場面で活用できます。
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(引用全て〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)