「一事が万事」に似た意味の言葉・ことわざ
・一を以って万を知る(いちをもってばんをしる)
・一を聞いて十を知る(いちをきいてじゅうをしる)
「一を以って万を知る」は物事の一部分を知ればすべてがわかること、「一を聞いて十を知る」は物事の一部を聞くだけで全容を理解できることを表し、「一事が万事」と似たような意味で使えます。
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「一事が万事」と反対の意味の言葉・ことわざ
・木を見て森を見ず
・木を数えて林を忘れる
・鹿を追う者は山を見ず
「木を見て森を見ず」の意味は、ささいなことに気を取られて物事の本質を見失うことです。その字のとおり、注意が木にしか向いておらず、森全体を意識していないことを表します。
「木を数えて林を忘れる」も似たような意味をもち、小さなことだけに意識が向いていて全体が見えていないような場面で使います。また、「鹿を追う者は山を見ず」とは、目先の利益に夢中になっていて他のものが目に入らないような状態を表す言葉です。
「一事が万事」を正しい意味で使ってみよう
「一事が万事」は人を評価する際に多用されることわざで、一つを見るだけですべてを判断できるという意味があります。由来となったエピソードなどはなく、昔から根付いている物事の判断の仕方になぞらえたものとされています。
ネガティブな意味合いが強い表現のため、使う相手や状況には注意が必要でしょう。「一事が万事」の正しい意味や使い方を理解し、ビジネスシーンや日常会話に取り入れてみてください。
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