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2022.02.21

【一事が万事】は人を評価する場面で使うことわざ!上司や目上の人に使ってもいい?正しい使い方を学ぼう

「一事が万事」には「一つを見るとすべてがわかる」という意味があり、ビジネスシーンなどで人を評価する際に使うのが基本です。言動について注意喚起する際に使えますが、避けるべき誤用には注意しましょう。今回は「一事が万事」の使い方や例文、関連表現などを解説します。

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「一事が万事」の意味や由来

「一事が万事」は主にビジネスシーンなどで用いられることわざで、読み方は「いちじがばんじ」です。一つを見るとすべてがわかることを表し、他者を評価する際に使われます。明確な由来はありませんが、人が物事を判断する際の傾向から生まれたとされています。

一事が万事

注意すべき点は、すべてのことがわかるという意味はありますが、すべてのことを知っているという意味ではないことです。ここでは、「一事が万事」の意味や誤用、由来について解説します。

「一事が万事」は人を評価する際に使うことわざ

「一事が万事」には、一つを見るとすべてを判断できるという意味があります。まずは辞書での説明を確認しましょう。

【一事が万事:いちじがばんじ】
わずか一つの物事から、他のすべてのことを推し量ることができる。一つの小さな事柄の調子が他のすべての場合に現れる。「彼のやることは―間が抜けている」

(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

具体的には、他者の言動や癖を見ればその人の人格や人となりを推測できるという意味です。ポジティブにもネガティブにも使える表現ですが、どちらかというと悪い意味で他者を評価する際に使われる傾向があります。

例えば、積極的に挨拶をしない人がいた場合に、「挨拶をしない=非常識である」と判断するようなケースです。主に人に対して使われますが、商品などの物に対して使われることもあります。

「すべてのことを知っている」と解釈するのは誤用

一つのことからすべてを判断できるという意味があるものの、「一事が万事」はすべてのことを知っているという意味では使えません。「あの人は非常に物知りで、【一事が万事】ジャンルを問わず幅広い知識をもっています」のように、知識量に優れていることを「一事が万事」で表すのは誤りです。

また、「一事が万事」はポジティブな意味で使うこともありますが、基本的には目上の人に使う表現には適していません。誤って使うと失礼に思われることがあるため、使う相手にも注意が必要です。

明確な由来はなく、物事の判断の基準から生まれた言葉

「一事が万事」は故事や偉人のエピソードから生まれた言葉ではありません。明確な由来があるわけではなく、物事の判断の仕方になぞらえたものと考えられています。

古くから、中国や日本では人を判断する材料として見た目を重視していました。見た目はその人の本質を表すものであり、外見という一つの要素でどのような人か判断できるという考え方から生まれたのが、「一事が万事」ということわざです。

今では判断の基準として見た目に重きを置くのは好ましくないという考え方もありますが、「一事が万事」のような物事の見方は日本に強く根付いていると考えられます。

【例文付き】「一事が万事」の使い方2つ

「一事が万事」の使い方には主に2つのパターンがあります。

1.言動について注意喚起する使い方
2.皮肉や嫌味としての使い方

一事が万事

1つ目は相手への思いやりを含むポジティブな使い方ですが、2つ目はネガティブな意味合いが強い用法です。どちらの意味で使うかによって相手に与える印象が変わってくるため、正しい使い方を理解しておきましょう。

1.言動について注意喚起する使い方

一事が万事」は、他者が好ましくない言動をした際に同じミスを繰り返さないよう注意喚起する場面で使えます。特にビジネスシーンでは、たった一回のミスが大きな損失につながることは珍しくありません。

ささいな言動からすべてを判断されてしまうと注意したい場合は、「一事が万事」を使って表現するといいでしょう。具体的な使い方を例文でご紹介します。

【例文】
・ささいなミスが多い後輩に対し、「一事が万事だよ。取り返しがつかないこともあるからね」と注意を促した。
・身だしなみを整えないまま出勤したら、「一事が万事だから意識を改めるように」と注意された。

2.皮肉や嫌味としての使い方

注意喚起する以外では、皮肉や嫌味を込めて「一事が万事」を使うこともあります。例えば、不適切な言動をした人に対して呆れた気持ちを表したいときには、「一事が万事」を使った表現が適しています。

反対に、相手から皮肉の意味で「一事が万事」と言われたときは、自らの言動や身だしなみを見つめ直す必要があるでしょう。皮肉や嫌味として使う際の例文は以下を参考にしてください。

【例文】
【一事が万事】、彼女のミスは今に始まったことではありません。
こんな簡単な問題も解けないようでは、【一事が万事】、テストに合格するのは難しいでしょう。

「一事が万事」に関連する表現

「一事が万事」には、似た意味や反対の意味をもつ表現があります。まずは主な類似表現を見てみましょう。

一事が万事

・禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)
・沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり(しずむせあればうかぶせあり)
・一を以って万を知る(いちをもってばんをしる)
・一を聞いて十を知る(いちをきいてじゅうをしる)

類似表現に対し、反対の意味で使える言葉やことわざには以下が挙げられます。

・木を見て森を見ず
・木を数えて林を忘れる
・鹿を追う者は山を見ず

ここでは、それぞれの意味について解説します。

「一事が万事」に似た意味の言葉・ことわざ

「禍福は糾える縄の如し」とは、良いことと悪いことは交互に起こるという意味です。何がきっかけで幸運となるか不幸となるかわからないため、目先のことにとらわれすぎるのは避けるべきだ、と戒めるニュアンスがあります。

「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」は人生には良いことも悪いこともあって浮き沈みがあるという意味で人生は悪いことばかりではないというポジティブな意味合いが強いです。

言動が悪いイメージにつながる「一事が万事」とは少し意味が異なるため、シチュエーションに合わせて適切な表現を使うといいでしょう。

そのほか、「一を以って万を知る」は物事の一部分を知ればすべてがわかること、「一を聞いて十を知る」は物事の一部を聞くだけで全容を理解できることを表し、「一事が万事」と似たような意味で使えます。

「一事が万事」と反対の意味の言葉・ことわざ

「木を見て森を見ず」の意味は、ささいなことに気を取られて物事の本質を見失うことです。その字のとおり、注意が木にしか向いておらず、森全体を意識していないことを表します。

木を数えて林を忘れる」も似たような意味をもち、小さなことだけに意識が向いていて全体が見えていないような場面で使います。また、「鹿を追う者は山を見ず」とは、目先の利益に夢中になっていて他のものが目に入らないような状態を表す言葉です。

「一事が万事」を正しい意味で使ってみよう

「一事が万事」は人を評価する際に多用されることわざで、一つを見るだけですべてを判断できるという意味があります。由来となったエピソードなどはなく、昔から根付いている物事の判断の仕方になぞらえたものとされています。

一事が万事

ネガティブな意味合いが強い表現のため、使う相手や状況には注意が必要でしょう。「一事が万事」の正しい意味や使い方を理解し、ビジネスシーンや日常会話に取り入れてみてください。

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