「金糸雀」は警戒心や自立心が強い性格
「金糸雀」は警戒心が強いため、ペットとして飼育しても懐くまでには時間がかかるでしょう。手乗りにするためには、根気よくお世話する必要があります。体に触られるのが苦手という性質から、飼い主に甘えるような行動もあまり見られません。
自立心が強く、飼い主に依存することが少ないのも特徴です。大人しくて穏やかな個体が多いため、鳥を飼育するのが初めての人でも飼いやすいでしょう。
オスの「金糸雀」は歌うように鳴く
「金糸雀」といえば歌うような鳴き声がイメージされますが、実は美しい鳴き声を出すのは主にオスです。メスの「金糸雀」は滅多に鳴くことはありません。
なお、同じオスでも個体によって鳴き方のうまさに差があるのが基本です。特に若い「金糸雀」は鳴くのが苦手とされますが、訓練によって美しい鳴き声を習得することも可能です。見た目はもちろん、美しく鳴くように訓練することも「金糸雀」を飼育する醍醐味といえるでしょう。訓練の方法ですが、美しく鳴いている他の「金糸雀」の声を聞かせるといいようです。
「金糸雀」は水浴びを好む
「金糸雀」には1日に数回水浴びをする習性があります。「金糸雀」が水浴びを好むのは、体温を調節したり、体を清潔に保ったりするためです。
また、水浴びは「金糸雀」にとってストレス発散にもつながります。ストレスは「金糸雀」の寿命にも影響するため、飼育する際は水浴び場所を確保することが大切です。飲み水とは別に水浴び器を設置すると、「金糸雀」がのびのびと暮らせるでしょう。
【目次】
まとめ
「金糸雀」はカナリア諸島を原産とする小鳥で、正しい読み方は「カナリア」です。日本には18世紀ごろにヨーロッパから伝わりました。おとなしい性格のため初心者でも飼育しやすく、世界中でペットとして愛されています。
美しい鳴き声が特徴ですが、意外にも歌うように鳴くのはオスのみです。この機会に、ペットとしてもメジャーな「金糸雀」の読み方や由来、生態の特徴などを覚えておきましょう。
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