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LIFESTYLE雑学

2022.03.25

難読!「海柘榴」の読み方とは? 特徴や育て方なども紹介

実はよく知られているあの花と同じ読み方の「海柘榴」ですが、この漢字はなんと読むのでしょうか。今回は「海柘榴」の読み方から特徴、育て方まで紹介していきます!

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「海柘榴」とは?

「海柘榴」は「ツバキ」と読みます。実は同じ読み方の「椿」と同じもの。ツバキ科の常緑樹、「椿」の別名なのです。その他に「海石榴」と表記されることもあります。

海柘榴

■「海柘榴」の由来は?

中国では、日本の椿の花のことを「海柘榴」と表記します。「柘榴」は「ザクロ」のこと。「海の向こうから渡ってきた柘榴に似た花」ということから「海柘榴」というようになりました。そのことが日本にも伝わり、『万葉集』には「椿」と並んで「海柘榴」という文字が登場します。

「海柘榴」は日本原産の花木です。日本の「海柘榴」が中国に伝わったのは、遥か昔、中国が隋の時代。遣隋使によって椿の種が都の長安に持ち込まれたという説があります。

■「海柘榴市」とは?

海柘榴市」は「つばいち」と読み、古代、奈良県桜井市にあった市のこと。「椿市(つばきのいち)」ともいいます。古代日本における中心地でした。「軽市(かるのいち)」、「餌香市(えがのいち)」と並んで「三市」といわれ、『日本書紀』や『万葉集』にも登場します。

「海柘榴」の基本情報

「海柘榴」は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹。英名は「Camellia」、学名は「Camellia japonica」です。種類や特徴、花言葉など、「海柘榴」の基本情報をチェックしていきましょう。

海柘榴

■「海柘榴」の種類と特徴

日本に分布する「海柘榴」には、主に3つの種類があります。

・ヤブツバキ(藪椿)

「ツバキ」と聞いて多くの人がイメージするのが、この「ヤブツバキ」でしょう。「海柘榴」の原種で、樹高が高いのが特徴。本州、四国、九州や中国、朝鮮半島の南に多く分布します。樹高は5~6mと高いのが特徴。葉は厚くしっかりとし、先端が尖ったなめらかな楕円形。表面には艶があり、深い緑色をしています。開花時期は、2~4月。早咲きのものは、冬の早い段階で花をつけ始めます。

花は赤色や白色で、大きさは直径5~8cmほど。5枚の花びらで構成されています。ヤブツバキは花が散ると、緑色の丸い実をつけます。その実が熟すると種ができ、この種を絞って抽出されたものがツバキ油です。

・ユキツバキ(雪椿)

ユキツバキは、ヤブツバキの一種。新潟県を中心とした北陸から東北地方の豪雪地帯に多く分布します。ヤブツバキが日本海側の寒い気候に適応して変化したものであるという説があります。積雪するため樹高は1~3mと低いのが特徴。また耐寒性に優れ、枝は細くてしなやか。冬の寒さや雪の重みから身を守ります。葉は先が鋭く尖った楕円形。葉脈が透けて見えるほど薄く、艶やか。葉の縁のギザギザは、ヤブツバキより鋭いのが特徴です。

開花時期は4~6月。花は横に平たく開き、小ぶりの赤や白の花を咲かせます。新潟県の「県の木」として有名。雪が解けてから花を咲かせるため、春を知らせる花として知られています。

・ワビスケツバキ(侘助椿)

ワビスケツバキは、ツバキ科の常緑低木。江戸時代中期からの古典品種です。開花時期は3~4月。小ぶりな赤色や白色、桃色に白斑模様の花を咲かせます。ワビスケツバキの花は、他のツバキと比べて香りが強く、一重咲きもしくは猪口咲き。花びらが開ききらないのが特徴です。古来より茶花や活花として多く用いられており、千利休が好んだ花としても知られています。

海柘榴

■「海柘榴」の花言葉

「海柘榴」の色によって違う花言葉を見ていきましょう。

・「赤の海柘榴」… 気取らない優美さ、謙虚な美徳、英語の花言葉は「You’re a flame in my heart(あなたは私の心の中で輝く)」

・「白い海柘榴」… 完全な美しさ、至上の愛らしさ

・「桃色の海柘榴」… 控えめな美、控えめな愛、慎み深い

■「海柘榴」と「山茶花」の違いとは?

「海柘榴」とよく似た花木に「山茶花(さざんか)」があります。「山茶花」もツバキ科のツバキ属。一見すると見分け方は難しい2つの花。ですが、区別できるポイントがいくつかあります。まずは開花時期。山茶花の開花時期は10~12月と「海柘榴」よりも早いのが特徴。花は広がり平面的に咲き、ほとんど香りはしません。

そして特徴的な違いは、花の散り方。「海柘榴」は、花の付け根からボトッと落ちるのに対して、「山茶花」は花びらがバラバラと散ります。

「海柘榴」の育て方とは?

「海柘榴」は暑さ寒さに強く、庭木としても人気です。育てるのに適した環境やポイント、注意点をチェックしていきましょう。

海柘榴

■「海柘榴」を育てるのに適した環境とは?

「海柘榴」は日陰に強いのが特徴。日当たりが良くなくても育ちます。むしろ、日が当たりすぎると乾燥して枯れてしまうことも。あまり日当たりが良すぎない場所が最適な環境です。鉢植え、庭植えともに直射日光や西日が当たる場所は避け、日陰では暗すぎない明るい場所を選びましょう。

■「海柘榴」を育てるポイント

「海柘榴」を育てるための水やりや肥料についてのポイントを紹介します。

・水やり

鉢植え、庭植え両方とも、植え付けて2年間は土の表面が乾いてから水を与えましょう。植え付けから2年経過し、根付いたら、水やりの必要はほとんどありません。しかし雨が少なく、地面が乾いている時は、たっぷりと水を与えてください。また、開花時期は花を咲かせるのに力がいります。その時期には水を多めに与えるのがポイントです。

・肥料

鉢植えの場合、春と秋の年2回、肥料を与えます。肥料には油かすや化学肥料が良いでしょう。また、春と夏で肥料を与える場所を変えるのがポイント。同じ場所で肥料を与えてしまうと生育不良になる可能性があるからです。庭植えの場合は、年明けから春頃に肥料を与えるのがベスト。その際は「海柘榴」の株から20cmは離して与えましょう。肥料が根に当たると、肥料焼けを起こしてしまう恐れがあるからです。

「海柘榴」はお見舞いに送るのはタブー?

その昔、武士からは「海柘榴は縁起が悪い」と嫌われていた、という説があります。諸説ありますが、それは「海柘榴」の花は付け根からボトッと落ちるため。首が落ちることを連想させるからだそうです。そのことから、死を連想させる「海柘榴」は、お見舞いには適さない花だとされています。また、赤い「海柘榴」も血を連想とさせるため、お見舞いには贈らない方が良いでしょう。

最後に

「海柘榴」は「ツバキ」と読むことがわかりました。古くから日本人に親しまれてきた「海柘榴」。和を表現するモチーフとしても良く目にしますよね。しかし「海柘榴」とは、どんな植物なのか、詳しくご存知ない方も少なくないと思います。ヨーロッパをはじめ、海外でも人気が高まってきている今、「海柘榴」とはどんな植物なのか、理解しておくのはいかがでしょうか。

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