「せいては」の意味と使い方
「せいては」とは、急ぎすぎる、あせるという意味です。漢字では「急いては」と表記します。「急いてはことを仕損じる」という有名な諺があるので、この語句を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
【例文】
・彼はせっかちなので、【せいては】失敗を繰り返して後悔ばかりしている。
・どんなに技のテクニックを磨いたとしても、肝心の本番で【せいては】結果がでません。
【目次】
「ひいては」の類語3つ
「ひいては」は3つの意味を持っている言葉であり、しかもその意味の違いがわかりづらいところがあるため、どんな意味を表しているのかの理解や判別が難しくなる場合があります。
「ひいては」にはいくつかの類語があるため、それらの類語に置き換えることで、よりわかりやすく伝えることが可能になるでしょう。
ここでは「その結果」「さらには」「それゆえ」という3つの類語の意味と例文をご紹介します。
その結果
「その結果」とは、原因があった上でその原因によって引き起こされたことを表す言葉です。
【例文】
・彼は英語が苦手でしたが、海外に留学した際に寝る時間も惜しんで勉強し、【その結果】、流暢に英語を話せるようになりました。
・営業部のA君は販促キャンペーンで一日中街頭に立ち続けましたが、【その結果】、風邪をひいてしまい、翌日から欠勤することになってしまいました。
さらには
「さらには」とは、その上という意味の言葉です。何かが発生した時に、そのことがより大きな影響を及ぼしていく場合に使います。
【例文】
・彼のちょっとした不注意が大きな事故につながってしまい、【さらには】会社の社会的な信用を落としてしまう結果になりました。
・新しく入ったシェフの考えたメニューが大人気になったおかげで店が繁盛し、【さらには】姉妹店を出すきっかけになりました。
それゆえに
「それゆえに」とは原因と結果をつなげる場合に使われる言葉で、だからという意味があります。
【例文】
・我が社の社訓は「お客様の笑顔のために」というものです。【それゆえに】、まず職場のみなさんにも笑顔でいてもらいたいのです。
・健康をキープするためには、歩くことが大切だと言われています。【それゆえに】、毎日散歩をすることを心がけています。
まとめ
「ひいては」とは原因と結果の関係性を表す言葉で、3つの意味を持っています。「それが原因となってその結果」「さらに広がって影響を及ぼしていく」「そのままの状態で先を見る」の3つです。
ビジネス・政治経済・学問などの分野で使われる言葉であり、使い方が難しい場面もあるため、わかりづらいと感じた場合には、類語で置き換えて使うのもいいでしょう。「ひいては」の意味を理解して、正しく使ってください。
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