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2022.03.21

原因と結果の関係性を表す言葉【ひいては】←漢字で書くと?|3つの意味と言い換えられる言葉も確認しよう

「ひいては」とは、原因と結果の関係性を表す言葉です。「それが原因となってその結果」「そのことにとどまらず、その延長として」など複数の意味を持っているため、使い方が難しい言葉といえるでしょう。意味と使い方、混同しやすい語句との違いを解説します。

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「ひいては」は原因と結果の関係性を表す言葉

「ひいては」は原因と結果の関係性を表す言葉で、3つの意味があります。デジタル大辞泉では「ひいては」ではなく、「ひいて」という項目で意味が記述されています。

ひいては

【ひいて】
前文を受けて接続詞的に用いて、事柄の範囲がさらに広がることを表す。
ある事だけにとどまらず、さらに進んで。
それが原因となって、その結果。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「ひいては」の意味は「それが原因となってその結果」「さらに広がって影響を及ぼしていく」「そのままの状態で先を見る」という3つの意味を持った言葉です。ビジネス・政治経済・学問などでよく使われます。

それぞれの意味の区別がつきにくいところもあるため、次の項目で詳しく解説します。

「ひいては」の意味は3つある

「ひいては」には3つの意味があります。1つめは「それが原因となってその結果」という意味です。あることが原因となって、別の結果につながっていく場合に使われます。

2つめは「さらに広がって影響を及ぼしていく」という意味です。ひとつの物事が大きく広がっていき、さまざまな事象に影響を及ぼしていく状況を表す言葉として使われます。

3つめは「そのままの状態で先を見る」という意味です。今行っていることがそのまま先の結果につながる場合に使われる言葉といえるでしょう。

「ひいては」の漢字は「延いては」

「ひいては」漢字では「延いては」と表記されます。「延」という文字は本来、「のばす」「遅れる」「まねく」などの意味を持った言葉で、「延いては」は当て字となり、「ひいては」とひらがなで表記するのが一般的です。

もともと「ひいては」は動詞の「引く」の連用形に接続助詞の「て」がついた「ひきて」が音変化したものであり、意味としても「引く」のほうがニュアンス的に近いといえるでしょう。

「ひいては」の例文

「ひいては」には3つの意味があるため、それぞれの意味別に例文をご紹介します。

ひいては

【意味1】「それが原因となってその結果」という意味の例文

・セキュリティ対策をしっかり行わないと、サイバー攻撃による顧客情報の漏えいにつながる可能性が高まり、【ひいては】会社が社会的な信用を失うことになるでしょう。

人に親切にすることが、【ひいては】自分のためになるだろう。

【意味2】「さらに広がって影響を及ぼしていく」という意味の例文

・思いやりを持って人と接すれば、Aさん、Bさん、【ひいては】Cさんとも気心が知れた友人になれるだろう。

Aさん、Bさんに続けて、特に「ひいては」という言葉を使ってCさんという名前を挙げているので、山田さんは少し気難しい人であることがうかがえます。

【意味3】「そのままの状態で先を見る」という意味の例文

・電力を浪費することが温室効果ガスを増加させ、【ひいては】地球温暖化の問題をさらに深刻なものにしていくだろう。

「ひいては」と混同しやすい語句

「ひいては」と混同しやすい語句がいくつかあります。発音が近いことから、意味を混同してしまうケースが多いといえそうです。「ひいては」と混同しやすい代表的な語句として「しいて」と「せいては」があげられるでしょう。

それぞれ、「ひいては」とまったく意味が異なります。ここでは、それぞれの言葉の意味と正しい使い方を解説しましょう。

ひいては

「しいて」の意味と使い方

「ひいては」と混同しやすい言葉のひとつは「しいて」です。しいては漢字では、「強いて」と表記します。困難なことや抵抗があることを押し切って行うさま、あえて、むりやりなどの意味があります。

【例文】
どんなに彼女にピアノの練習をするように【しいて】も、本人にやる気がないのだから、上達するわけがありません。

・君に対してアドバイスすることはほとんどありませんが、【しいて】いうならば、完璧をめざしすぎないことです。

全社員に対してなかば強制的に残業を【しいて】いたことは、明らかに重大な法律違反といえるでしょう。

「せいては」の意味と使い方

「せいては」とは、急ぎすぎる、あせるという意味です。漢字では「急いては」と表記します。「急いてはことを仕損じる」という有名な諺があるので、この語句を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

【例文】
・彼はせっかちなので、【せいては】失敗を繰り返して後悔ばかりしている。

・どんなに技のテクニックを磨いたとしても、肝心の本番で【せいては】結果がでません。

「ひいては」の類語3

ひいては」は3つの意味を持っている言葉であり、しかもその意味の違いがわかりづらいところがあるため、どんな意味を表しているのかの理解や判別が難しくなる場合があります。

「ひいては」にはいくつかの類語があるため、それらの類語に置き換えることで、よりわかりやすく伝えることが可能になるでしょう。

ひいては

ここでは「その結果」「さらには」「それゆえ」という3つの類語の意味と例文をご紹介します。

【類義語1】その結果

「その結果」とは、原因があった上でその原因によって引き起こされたことを表す言葉です。

【例文】
・彼は英語が苦手でしたが、海外に留学した際に寝る時間も惜しんで勉強し、【その結果】、流暢に英語を話せるようになりました。

・営業部のA君は販促キャンペーンで一日中街頭に立ち続けましたが、【その結果】、風邪をひいてしまい、翌日から欠勤することになってしまいました。

【類義語2】さらには

「さらには」とは、その上という意味の言葉です。何かが発生した時に、そのことがより大きな影響を及ぼしていく場合に使います。

【例文】
・彼のちょっとした不注意が大きな事故につながってしまい、【さらには】会社の社会的な信用を落としてしまう結果になりました。

・新しく入ったシェフの考えたメニューが大人気になったおかげで店が繁盛し、【さらには】姉妹店を出すきっかけになりました。

【類義語3】それゆえに

「それゆえに」とは原因と結果をつなげる場合に使われる言葉で、だからという意味があります。

【例文】
・我が社の社訓は「お客様の笑顔のために」というものです。【それゆえに】、まず職場のみなさんにも笑顔でいてもらいたいのです。

・健康をキープするためには、歩くことが大切だと言われています。【それゆえに】、毎日散歩をすることを心がけています。

まとめ

「ひいては」とは原因と結果の関係性を表す言葉で、3つの意味を持っています。「それが原因となってその結果」「さらに広がって影響を及ぼしていく」「そのままの状態で先を見る」の3つです。

ひいては

ビジネス・政治経済・学問などの分野で使われる言葉であり、使い方が難しい場面もあるため、わかりづらいと感じた場合には、類語で置き換えて使うのもいいでしょう。「ひいては」の意味を理解して、正しく使ってください。

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