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2023.11.05

【微睡む】はなんと読む?言葉の正しい意味と由来、例文やよく似た言葉について解説

「微睡む」は「まどろむ」と読み、うとうとする様子を指す言葉です。類語には「うたた寝」「居眠り」などがあります。文学作品などでよく目にする表現ですので、由来や使い方を知って正しく理解しておきましょう。

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「微睡む」とはうとうとする様子

「微睡む」は、「まどろむ」と読みます。眠気を催して少しの間浅く眠ることや、うとうとする様子を表している言葉です。眠そうにしている様子ではなく、すでに眠っている状態を指しています。

「寝入る」「熟睡する」という意味もありますが、主に浅い眠りを指して使われることが多い言葉です。

【微睡む】
[動マ五(四)]
1 少しの間うとうとする。「しばし—・む」
2 眠る。寝入る。
「まだ夜深さうな程に、—・まう」〈虎明狂・鍋八撥〉

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「微睡む」は日常会話やビジネスシーンではあまり使われず、古くから日本で使われてきた大和言葉として、詩や文学など芸術の分野でよく使われる言葉です。文学作品で「微睡む」という言葉を覚えた方もいるでしょう。

ここでは、「微睡む」の意味や語源についてご紹介します。

微睡む

「微睡む」の正しい意味

「微睡む」は、うとうとしながら寝ている状態を指す言葉です。仮眠といってもよいでしょう。少しの間昼寝をする、夜勤中に仮眠をするといった状況がイメージできます。少し眠るという意味から、「微」=少し「睡」=眠るという漢字が当てられています。

「まどろむ」と読むのは漢字固有の読み方ではなく、二字以上の漢字に本来とは異なる読みを与える「熟字訓」と呼ばれる用法によるものです。同じような用法の読み方は多く、ほかにも「相応しい(ふさわしい)」「微笑む (ほほえむ)」「微温い(なまぬるい)」といった言葉があります。

すでに寝ている状態を表す

微睡むには「眠気を催し、無意識のうちに浅く眠ること」と、「熟睡する」という2つの意味があります。どちらもすでに眠っている状態を指しており、眠りそうな状態、すなわち起きている状態のときは当てはまりません。

ぼんやりしていて今にも眠りそうな状態を「微睡む」と表現することはありますが、正確な意味とは異なるということは把握しておきましょう。

「微睡む」の語源

「微睡む」は、目がとろんとすることを由来としています。その様子をそのまま文字にした「目どろむ」というのが、もともとの表記でした。

しかし、「目どろむ」では言葉の意味が伝わりづらいため、漢字を見ただけで様子が伝わりやすい「微睡む」に変わったとされています。意味の伝わる漢字を優先したため、読み方は当て字の熟字訓となっているわけです。

「微睡む」の例文

ここでは、「微睡む」の意味を正しく理解するため、例文をいくつかご紹介します。

少しの間【微睡んだ】せいで、頭がぼんやりしている。
ずっと【微睡んで】いたかったものの、仕事が溜まっているため彼は仕方なく体を起こした。
短い時間【微睡んだ】だけであるが、気分がすっきりして元気を取り戻せた。
彼女はクラシック音楽を聴きながら【微睡み】に入るのが好きだ。
・早朝のアルバイトをしているため、午後の授業になるとつい【微睡んで】しまう
・彼女は睡眠不足のため、電車に乗るといつも【微睡んで】いる
彼は【微睡んで】いるように見えたが、実は意識ははっきりしていた。
・波の音を聞いていたら気持ちがよくなり、つい【微睡んで】しまった。

微睡む

「微睡む」の類語

眠りを表現する言葉はたくさんあり、「微睡む」にもよく似た言葉がいくつかあります。同じ浅い眠りでも状況によって適切な表現は異なるため、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。

また、半ば目覚め、半ば眠っていることを意味する「半醒半睡(はんせいはんすい)」も、「微睡む」の類語のひとつです。ここでは、「微睡む」の類語として「うたた寝」と「居眠り」をご紹介します。

「微睡む」と似た意味の言葉
  1. うたた寝
  2. 居眠り

微睡む

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