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LIFESTYLE雑学

2022.07.08

【思惑】には2つの読み方があるって知ってた?



「思惑」は2パターンの読み方がある言葉で、一つは「おもわく」、もう一つは「しわく」です。どちらの読み方で読むかによって意味が異なるため、使い分け方や用法などを理解しておきましょう。今回は「思惑」の読み方ごとの意味や使い方、類義語などをご紹介します。

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「思惑」の読み方と意味の違い

「思惑」は「思惑が外れる」「思惑通り」などの形で使われる二字熟語で、日常会話でも多用されます。2パターンの読み方があり、どのように読むかによって意味が異なるのが特徴です。

思惑

それぞれを正しく使い分けるためには、読み方による意味の違いを理解しておく必要があるでしょう。ここでは、「思惑」の読み方やそれぞれの意味について解説します。

「思惑」は「おもわく」「しわく」と読む

「思惑」の一つ目の読み方は「おもわく」、二つ目は「しわく」です。それぞれ成り立ちにも違いがあり、前者は動詞が変化した言葉、後者は仏教に関連する言葉です。

読み方によって言葉の意味が変わるため、誤った読み方をすると意図が伝わらない可能性があります。前後の文脈に合わせて適切な読み方ができるように、次項から「思惑(おもわく)」と「思惑(しわく)」の意味の違いを確認していきましょう。

「思惑(おもわく)」の意味

「思惑(おもわく)」は意図や考え、評価を意味する言葉です。前々から考えられていた物事や、ある人物や物事に対する他者の考えについて述べる際に用いられます。または、相場の上がり下がりを予想することや、予想をもとに売買を行うことを指すケースもあります。

「思惑(おもわく)」が辞書でどのように説明されているかも見ておきましょう。

【思わく/思惑:おもわく】
一《二が原義。「惑」は当て字》
1.あらかじめ考えていた事柄。考え。意図。また、見込み。「なにか—がありそうだ」「—が外れる」
2.自分のしたことに対する他人の反応、評価。評判。「世間の—が気になる」
3.相場の変動を予想すること。また、その予想によって売買すること。
4.人に思いをかけること。恋心。「何の—がありて、美形の女の方より、指爪を放しやるべし」〈浮・禁短気・二〉
5.思いをかけた人。恋人。情人。「この—の心算用をすまさせいでは」〈浮・禁短気・一〉
二《動詞「おもう」のク語法》
1.思うこと。「あしひきの山は百重ももへに隠せども君を—止む時もなし」〈万・三一八九〉
2.(副詞的に用いて)思うことには。思うには。「里見れど里も見かねて怪しみとそこに—」〈万・一七四〇〉

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

思惑の語源は動詞の「思う」

「思惑(おもわく)」の語源は動詞の「思う」です。初めは思うの名詞化として「思はく」が用いられていましたが、次第に「思わく」へと形が変化しました。

その後、「わく」に「惑」という漢字が当てられ、「思惑」と表記するようになったのです。いつ頃から「思惑」と書くようになったのかは明らかになっていませんが、一説では江戸時代の後期以降と考えられています。

「思惑(しわく)」の意味

「思惑(しわく)」は仏教用語を表しており、意味は「人に生まれつき備わっている欲」です。具体的には「貪(とん)・瞋(しん)・痴(ち)」などの煩悩を指します。貪は人や物への執着心、瞋は人や物を恨む心、痴は愚かさのことで、これらは修道によって断ち切られると考えられています。

「思惑(しわく)」の辞書での説明を確認し、意味を整理しておきましょう。

【思惑:しわく】
仏語。修道で断ち切られる貪(とん)・瞋(しん)・痴・慢などの煩悩(ぼんのう)。修惑(しゅわく)。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

おもわく・しわくの使い方

「思惑(おもわく)」と「思惑(しわく)」は意味が異なるため、それぞれの使い方を理解することが大切です。「思惑(おもわく)」は使い方が2パターンに分かれており、「思うところ」として使う場合と、「他者の考え」として使う場合があります。

思惑

一方、「思惑(しわく)」は物事の進行を妨げるものについて述べる際に使うのが基本です。次項からはそれぞれの例文や言い回しをご紹介します。

「思惑(おもわく)」の例文

「思惑(おもわく)」を「思うところ」の意味で使う場合の例文は以下のとおりです。

・たくさんの方々の援助によって、【思惑】通りに物事が進んだ。
・成功する見込みがあったが、【思惑】が外れて計画は頓挫した。
・プロジェクトを進めるにあたって、メンバーにはそれぞれ【思惑】があるはずだ。

「思惑(おもわく)」を「他者の考え」の意味で使う場合の例文は、以下を参考にしてください。

他人の【思惑】に意識が向いてしまい、何をしても失敗に終わってしまう。
・世間一般の【思惑】を心配しすぎるあまり、やるべきことに集中できない。
・何かを成し遂げるなら、周囲の人々の【思惑】に振り回されず、すべきことだけを考えなければいけない。

「思惑(しわく)」の例文

「思惑(しわく)」の例文には以下が挙げられます。

・【思惑】を断ち切るための最善策を考える。
・「自分の利益を優先したい」と【思惑】にまみれるのはよくあることだ。
・物事を進める際に【思惑】が妨げとなり、すべきことだけに集中できない。
・彼は思惑にまみれている。【思惑】を打ち消すために、早く修行を行うべきだ。
・生まれながらに持っている【思惑】を正しい修行で断ち切りたい。

「思惑(おもわく)」を使った言い回し

「思惑」を「おもわく」と読む際は、後ろに言葉を付け足して使うケースが多いです。主な言い回しには以下が挙げられます。

・思惑が外れる
・思惑違い
・思惑通り
・思惑話
・思惑売り
・思惑買い

「思惑が外れる」や「思惑違い」は、物事が予想通りに進まないことを表します。反対に、「思惑通り」は狙い通りに物事が進む様子です。「思惑話」とは、本来の目的を隠しながらする話です。

「思惑売り」と「思惑買い」は投資の世界で用いられます。前者は相場の値下がりを予測して早めに売り出すこと、後者は相場の値上がりを予測して早めに買うことです。

「思惑」の類義語は「期待」「修惑」など

「思惑(おもわく)」には類義語が多くあります。主な表現を以下にまとめました。

思惑

・期待
・予想
・目算
・心積もり
・胸の内
・心の内
・本音
・心当て
・見込み

「期待」の意味は、あることが実現すると望みをかけて待つことです。「予想」は将来起こることについてあらかじめ見当をつけること、「目算」は見込みや目論見(もくろみ)を意味します。

「心積もり」は前もって心の中で考えることです。「胸の内」は「胸中(きょうちゅう)」ともいい、「心積もり」のように心の中で思っていることを意味する表現です。

「心の内」は胸の内に響きが似ていますが、嘘偽りのない心や本心というニュアンスをもちます。「本音」も意味が似ており、本心から出た言葉を表す際に使われます。「心当て」は心だのみや当て推量を意味する言葉、「見込み」は先行きの予想や将来の可能性を指す言葉です。
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一方、「思惑(しわく)」には「修惑(しゅわく)」という類義語があります。「修惑」も仏教用語で、「思惑(しわく)」と同じく「煩悩」を意味する言葉です。

まとめ

「思惑」の読み方は「おもわく」と「しわく」の2つです。前者は意図や評価、他者の考えなどを指し、後者は人が生まれつき持っている煩悩を指します。どちらで読むかによって意味が異なるため、使い方を誤ると意図が伝わらない可能性があります。

思惑

「思惑」の2つの読み方を理解したうえで、読み方ごとの意味の違いや使い分け方を整理しておきましょう。

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