うたた寝
「うたた寝」は、「うたたね」と読みます。「眠るつもりがないのに、その場でなんとなく寝てしまうこと」、もしくは「布団には入らず、その場でうとうと眠ってしまうこと」を表す言葉です。
「うたた寝」は、漢字で「転寝」と書きます。転の字は「転がる」「横たわる」といった状態を意味しており、布団以外の場所でも、座ったまま眠ることは「うたた寝」といいません。
「うたた寝」の例文
「うたた寝」を使った例文をいくつか見てみましょう。
・昨晩はこたつに入ったままうっかり【うたた寝】をしてしまい、気づいたら朝だった。
・彼女はソファでテレビを観ながら、いつの間にか横になって【うたた寝】をしていた。
・徹夜で勉強するつもりだったのにいつの間にか【うたた寝】をして、すっかり寝入ってしまった。
・子供を寝かしつけるために隣で横になっているうち、【うたた寝】をしていた。
居眠り
「居眠り」は「いねむり」と読みます。無意識に眠ってしまうことで、一般的には眠ってはいけない状況であるにもかかわらず、不意に眠ってしまうという意味です。「居眠り運転」という言葉もあるように、ほかの作業をしているときに眠ってしまうことを表します。
「居眠り」の「居」という漢字は「腰を下ろす」「座る」といった意味があり、「居眠り」は座っている、もしくは立っている状態で寝ることを表現した言葉です。横になることを意味する「うたた寝」との対比で覚えておくとよいでしょう。
「居眠り」の状況としては、授業中に眠ってしまう、会議中にその場で眠ってしまうといった場面が考えられます。
居眠りの例文
居眠りを使った例文をいくつかご紹介します。
・【居眠り】運転を避けるために、十分な対策が必要だ。
・彼はゲームに夢中になって夜更かししてしまい、授業中に【居眠り】をしていた。
・睡眠不足が続いてしまい、電車の中で立ったまま【居眠り】することがある。
・彼は会議中に【居眠り】をしていたことで、上司から呼び出された。
・講師の話し方が単調なため、【居眠り】をする受講生が続出した。
【目次】
まとめ
「微睡む」とは、うとうとして浅い眠りに入ることを表す言葉です。もともとは「目どろむ」と表記されていたものが、意味に合わせて「微睡む」という漢字になったという由来があります。
「微睡む」はすでに寝ている状態を表す言葉で、眠りに入りそうな状態を表すものではないことに注意しましょう。
類語には「うたた寝」や「居眠り」がありますが、言葉が表す場面はそれぞれ異なるものです。状況に応じて使い分けるとよいでしょう。
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