「誠心誠意」の対義語
嘘偽りがなく、正直な気持ちを表した「誠心誠意」とは対照的に、行動が軽々しい、真実を捻じ曲げるといった反対の意味をもつ言葉もあります。「誠心誠意」の対義語は以下の通りです。
・軽佻浮薄(けいちょうふはく)
・不義理(ふぎり)
・曲学阿世(きょくがくあせい)
「軽佻浮薄」とは、行動が軽々しく、どこか気分が浮ついた状態を表す言葉。そして「不義理」とは、文字通り義理を欠いている姿を指して使われています。
また、権力者や世間の人から気に入られようと、事実を捻じ曲げる行いをしてしまうことを指す「曲学阿世」も、「誠心誠意」の対義語です。
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「誠心誠意」の使い方
実生活のなかで「誠心誠意」という言葉を使う場合は、どのように用いれば良いのでしょうか。「誠心誠意」という言葉は、ビジネスシーンでよく使われている言葉です。そのため、言葉の使い方には、一層注意を払わなければなりません。
そこで本章では「誠心誠意」を使う際の例文に加えて、会話の中で用いる場合の具体例も紹介します。
「誠心誠意」の例文
「誠心誠意」という四字熟語を、文章の中で用いる際は、以下の例文を参考にしてください。
例文
・私は彼に対して誠心誠意謝ったのだが、彼は許してくれない。
・これまでの経験を御社の業務に活かせるよう、誠心誠意努めます
・まだ何もできない新入社員であるため、せめてどのような仕事にも誠心誠意取り組もう。
・お客様の要望にお応えできるよう、誠心誠意尽くして参ります
「誠心誠意」を使った会話の例
会話の中で「誠心誠意」という言葉を用いるには、どのように使えば良いのでしょうか。以下で、「誠心誠意」を用いた会話の例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
例文
Aさん「本部への栄転、本当におめでとう」
Bさん「ありがとうございます。こちらで学んだことを忘れず、本部でも誠心誠意頑張っていきます」
Aさん「期待しているよ」
ビジネスシーンにおける使い方
「誠心誠意」という四字熟語は、ビジネスシーンで広く用いられています。では具体的にどのような場面で使われているのでしょうか。本章では、ビジネスシーンにおいて、「誠心誠意」が使われるケースを「挨拶」「謝罪」「営業トーク」の3パターンに分けて解説していきます。
「誠心誠意」を使った挨拶
ビジネスシーンにおいて、「誠心誠意」を使う場面として、まず挙げられるのが「挨拶」です。新卒入社の際はもちろんのこと、転勤や出向などで、職場が変わった場合の挨拶などにも使える言葉です。
挨拶の場では「不慣れなこともあるかと存じますが、誠心誠意努めてまいります」などといった使い方がされています。
「誠心誠意」を使った謝罪
会社へのクレームがあった場合や、トラブルが生じた場合など、相手に対しての謝罪が必要になる場合もあるでしょう。
「誠心誠意」を用いて謝罪をする場合には「今後はこのようなことがないよう、誠心誠意努力いたします」といった使い方をします。
「誠心誠意」を使った営業トーク
営業トークにおいて大切なことは、自身の誠意を相手に伝え、信頼してもらうことです。そのため営業トークの際にも「誠心誠意」という言葉が役立ちます。営業トークのひとつとして「誠心誠意」を使う場合には、次のようになります。
「さらなる品質向上を目指して、誠心誠意努めて参ります」
このような言い回しをすることで、誠実さをアピールできるでしょう。
まとめ
「誠心誠意」は、偽りのない、正直な気持ちを伝えるときに役立つ四字熟語です。相手に対して自分の正直さや、誠実さをアピールできる言葉であるため、ぜひ日頃から活用してみてください。
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