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2022.05.02

今さら聞けない!【白眉】ってなんと読む?どういう意味?

 

「白眉」とはたくさんあるものの中で最も優れているものや人を表す言葉です。語源は中国の故事成語ですが、わかりやすい言葉であり、ビジネスだけでなく、日常会話でもほめ言葉として広く使われています。本記事では意味や語源、例文、類義語などをご紹介します。

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「白眉」とはあるものの中で最も優れていること

「白眉」とは他にあるものと比較した際に最も優れているものや人を表す言葉です。

【白眉:はくび】
白いまゆ毛。
多数あるもののうち、最もすぐれているものや人のたとえ。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

白眉

日常会話の中で頻繁に登場する言葉ではありませんが、ビジネス・学問・芸術・スポーツなどの分野で使われることの多い言葉といえるでしょう。たくさんあるものと比較した時に、その中で最も優れている人やものに対して「白眉である」といった使い方をします。

もともとの語源は中国の故事成語です。ここでは語源の詳しい内容も解説します。

「白眉」の語源は中国の故事成語

「白眉」の語源となっているのは中国の三国時代について書かれた歴史書『蜀志』の中の『馬良伝』で記述されている故事です。

蜀の馬氏には5人の兄弟がおり、5人とも才能に秀でていると評判でした。その5人の兄弟の中でも眉に白い毛のある長男の馬良が最も優れていたことから、兄弟の中で最も優れているものを「白眉」と呼ぶようになりました。

その後、ある集団の中で比較した時に、最も優れている人間を「白眉」と称するようになった経緯があります。

「白眉」を使った例文

「白眉」は優れている人やものを賞賛する言葉ですが、単独の状態では使わないので、注意が必要です。比較される対象があった上で、その中で最も優れているという場合に使われる言葉と覚えておくといいでしょう。

白眉

【例文】
昨年デビューした新人の中でもっとも【白眉】なのは、年末にスタジアムでフリーライブを開催した、あの男性シンガーだと思います。
先日引退を発表した力士に【白眉】の一番を聞くと、全勝対決を制した千秋楽の勝負をあげていました。
・先日発売したばかりの新商品は、我が社がこれまでに開発した商品の中でも【白眉】の商品だと考えています。

「白眉」の類義語4

「白眉」には数多くの類義語があります。「白眉」と置き換えられる類義語の主なものは「出色」「卓越」「圧巻」「至高」の4つです。ビジネスでも日常会話でも人をほめたくなる場面はたくさんあります。ほめ言葉の種類は多く知っておいたほうがいいでしょう。

白眉

「出色」「卓越」「圧巻」の3つは他との比較によって、優れていることを表現している言葉、「至高」はとても優れていることを表す言葉です。それぞれ意味と例文をご紹介します。

【類義語1】出色(しゅっしょく)

出色」は他よりも特に優れているという意味の言葉で、「しゅっしょく」と読みます。間違えて「でいろ」と読まないように気をつけましょう。

【例文】
・私が描いた風景画の中でも、先日完成させた湖畔に咲く野草を描いた作品は【出色】の出来だと自負しています。
・彼のわかりやすくて丁寧なディレクションは【出色】としか言いようがありません。

【類義語2】卓越(たくえつ)

卓越」はほかの人やものよりもはるかに優れているという意味の語句です。「たくえつ」と読みます。

【例文】
彼の【卓越】した将棋の才能は、幼少期のころからきらきらと輝いていました。
監督の【卓越】した指導力があったからこそ、チームがここまで強くなったのは間違いありません。
・営業部のA君が結果を出しているのは、彼の【卓越】した話術によるところが大きいのではないかと推測しています。

【類義語3】圧巻(あっかん)

圧巻」とは全体の中で最も優れているものという意味です。もともと中国では、詩歌・絵画・書物などの中で最も優れているものを表す言葉でした。読み方は「あっかん」です。

【例文】
・国内でも人気の高い彼はここ数年不調だったのですが、オリンピックでは【圧巻】の演技を披露して金メダルを獲得しました。
・前評判の高かった話題の大作映画を鑑賞したら、迫力ある映像や出演者の重厚な演技が【圧巻】でした。

【類義語4】至高(しこう)

至高」はこの上なく素晴らしいという意味の言葉で、読み方は「しこう」です。日常会話でそんなに頻繁に登場する言葉ではありませんが、芸術や料理を評価する時によく使われています。

【例文】
・フランスから天才シェフを招いたあのレストランのエスカルゴ・ブルギニョンは【至高】の味でした。
・彼が吹くサックスの音色は甘美でかつ自在で、まさに【至高】の音楽としかいいようがない。

「眉」という言葉を使った四字熟語2

「白眉」のように眉という言葉を使った熟語がいくつかあります。主な四字熟語は「馬良白眉」と「挙案斉眉」です。「馬良白眉」は「白眉」という言葉の由来となった馬良の名前が入っていることからもわかるように、「白眉」と関係の深い熟語といえます。

白眉

挙案斉眉」も中国の故事成語が由来となっている言葉です。それぞれ詳しい意味と例文をご紹介しましょう。

【四字熟語1】馬良白眉(ばりょうはくび)

馬良白眉」の意味は「白眉」と同じです。たくさんあるものの中で最も優れている人やものという意味を表しています。読み方は「ばりょうはくび」です。「白眉」の由来となった白い眉をした馬良をそのまま四字熟語にしたものといえるでしょう。

使い方や使う場面も同じですが、一般的に「白眉」よりも馴染みのない言葉なので、相手に伝わるように配慮することが必要です。

【例文】
・我が営業チームの期待のホープであるA君は今年の新入社員の中で【馬良白眉】の存在であると確信しています。
・今年の盆栽コンクールで、【馬良白眉】であるのは真ん中に置いてある一見地味に見えるある盆栽です。

【四字熟語2】挙案斉眉(きょあんせいび)

「挙案斉眉」は夫婦がお互いに尊敬しあっていて、仲がよいことのたとえを表す言葉です。中国の故事が語源となっていて、「きょあんせいび」と読みます。食事のお膳を眉の高さまであげて、うやうやしいポーズで出すことから生まれた言葉です。

【例文】
・夫は料理が得意なので、休日の食事は夫が担当しており、お膳の上げ下げまで丁寧にやってくれるので、【挙案斉眉】という言葉がぴったりです。

まとめ

「白眉」は多数ある中で最も優れている人やものを表す言葉です。読み方は「はくび」で、中国の歴史書『蜀志』の中の『馬良伝』の5人兄弟のエピソードが語源です。

白眉

「白眉」を使う上で注意しなければならないのは、ある集合体の中で最も優れた人やものに使われるという点です。比較対象がある上でのほめ言葉であることに留意する必要があるでしょう。「白眉」の意味を理解して、正しい使い方をしてください。

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