もはやマスクなしでは人に会えない!? マスク下の「むくみ・たるみ」にご用心
人前に出るときはマスク着用があたり前というご時世。1日のほとんどの時間、マスクをしているという人も多いようです。「早くマスクなしの生活に戻りたい」というか人いる一方、「もう、マスクなしで人に会うのは無理!」という声も。その理由は、「顔がむくんでたるんでいるから、マスクを人前でとりたくない」 というもの。ある調査(※1)によると、 日本人女性の7割以上が「むくみ」を経験し、悩まされているそうです。これだけ多くの女性が悩んでいる「むくみ」の原因はなんなのでしょうか? 体の内側から美を考える皮膚科医、山崎まいこ先生によると、「顔のむくみとたるみは長引くマスク生活による〝マスクしもぶくれ〟かもしれない」とのこと! 〝マスクしもぶくれ〟とはなんとも恐ろしいワードですが、むくみやたるみが気になる40代にとっては聞き捨てならない情報。そこで今回は、山崎先生に「マスクとしもぶくれ」の関係を詳しく解説していただきます。
長引くマスク生活が顔のむくみの一因
「コロナ禍生活が続く中、顔がむくむ、たるむという悩みを訴える患者さんが増えています。これは、筋肉の衰えがむくみやたるみの1つの原因と考えられます。リモート生活が長く続き、体を動かす機会が減り全身の筋肉が衰えています。毎日の電車通勤も意外といい運動だったんですね。コロナ禍ではマスクをしている、話をする機会が減ることから、顔の表情筋も衰えてしまいます」(山崎先生)
「むくみ」というと、水分の撮りすぎや睡眠不足が思い浮かびますが、「筋肉」とはどのような関係があるのでしょうか
「筋肉はリンパや毛細血管のポンプの役割を果たしています。筋力を動かさないとポンプの役割が弱くなり、毛細血管まで血液が行き渡らなくなり、体液循環の働きを低下させます。女性がむくみやすいのは、男性に比べて筋力が弱いからとされています。そして、表情筋が衰えた顔は、むくみやすく、水分は重力によって下に落ち、しもぶくれをつくってしまうのです 」(山崎先生)
毛細血管の血流が悪いと肌荒れにもつながる
「酸素を運ぶことで知られる赤血球は、狭い毛細血管に入ると形を変えて通っていきます。しかし、血流が悪くなると、赤血球が毛細血管の末端まで届きにくくなってしまいます。すると、栄養が末端まで行き渡らず、肌荒れや吹き出ものなど肌トラブルを起こしてしまうのです」(山崎先生)
むくみやすい状態は、肌荒れにもつながりまさに女性の大敵! とはいえ、顔のむくみを防ぐために、顔のエクササイズやマッサージを毎日続けるのも大変。そこで次回は、むくみにおすすめの、スーパーでも買えるあるフルーツを紹介します。お楽しみに。
(※1)サッポロホールディングス調べ
山崎まいこ
皮膚科医。勤務医として形成外科医、皮膚科医、美容皮膚科医として務め、2017年東京・代官山にクリニックを開業。ホリスティックな視点から、外側の治療だけでなく、身体の内側、腸内の健康、心のあり方までサポートし、真の健康と美しさを追求している。オーダーメイドで患者に寄り添う医療には定評があり、各界著名人やビューティー関係者からの信頼も厚い。さまざまなアイテムの揃うECサイト「まいこホリスティックオンライン」の監修も務める。
まいこ ホリスティック スキン クリニック