絵本棚の種類と選ぶポイント
子どもに気に入ってもらえる絵本棚を選ぶためには、種類と選ぶポイントを知ることが大切です。大人用の本棚を選ぶときとは少し違うので、しっかり確認しましょう。
絵本棚の「種類」は3つ
一口に絵本棚といっても、「ディスプレイ式」「オープンラック式」「フリーラック付きのディスプレイ式」の3種類があります。特徴がそれぞれ異なるので、子どもにぴったりな絵本棚がどれなのかチェックしましょう。
「ディスプレイ式」は、絵本の表紙が見えるように収納する絵本棚です。文字が読めない小さな子どもも絵本の表紙で判断できるので、お気に入りの本が見つけやすくなっています。
「オープンラック式」は、背表紙が見えるように収納する絵本棚です。文字が読める小学生以上の子どもがいる家庭におすすめのタイプで、たくさんの絵本を収納できます。
フリーラック付きの「ディスプレイ式」は、絵本の表紙が見える収納棚と、何でも収納できるフリーラックが合わさった絵本棚です。おもちゃやぬいぐるみなど、まとめて収納したいときに役立ちます。
サイズで選ぶ
絵本棚を選ぶときは、サイズにも目を向けてみましょう。たくさんの絵本を収納できる大容量サイズと、置き場所に困らないコンパクトサイズの2種類があります。
大容量サイズは、絵本の表紙が見えるように収納できたり、おもちゃや幼稚園バッグなどもまとめて収納できたりなど、使い勝手のよさが魅力です。
一方、コンパクトサイズは収納できる絵本の数は限られますが、置く場所に困りません。家具が多いリビングに置いても邪魔になりにくく、子ども部屋のない家庭やリビングに絵本棚を設置したい人におすすめです。
また、絵本棚の高さは、子どもの目線より高くないものを選びましょう。目線よりも高くなると、絵本が取りにくく片付けもしにくくなります。絵本への興味が薄れたり、片付けをしなくなる可能性もあるので、子どもの目線よりも若干低めの絵本棚を選ぶのがポイントです。
収納性で選ぶ
絵本の数が多い場合は、収納性の高いものを選ぶようにしましょう。収納性が低いと全ての絵本が棚に入り切らず、部屋のいたる所に散乱することになりかねません。たとえ収納できても、余裕がないほど棚いっぱいになると、力の弱い小さな子どもは絵本を取り出すのに苦労します。絵本が増えることも想定し、収納力が高い絵本棚を選ぶのがおすすめです。
また、絵本と一緒にまとめて収納したいものがある人は、絵本以外のものを収納できる絵本棚を選ぶのも。おもちゃやぬいぐるみのほか、ランドセルも収納できれば、子どもが成長しても使い続けることができて便利です。
安全性で選ぶ
子どもが使うなら、安全性も重要なポイントのひとつです。安心して使えるかどうか、構造や素材を確認しておきましょう。たとえば角が丸く加工されている絵本棚なら、ぶつかったり転倒したりしたとき、大ケガにつながりにくくなります。優しく柔らかな印象を与えるので、子ども部屋にもぴったり。
また、体に害のある素材や塗料を使用していないか確認することも大切です。とくに、1歳未満の赤ちゃんは何でも口に入れてしまうので、絵本棚をなめることも珍しくありません。赤ちゃんのいる家庭や出産予定のある人は、安全性の高い絵本棚を選んでおくと安心です。
かわいい見た目のおしゃれな絵本棚
子どもが使うものは、見た目のかわいさも重視したいと思う人は多いでしょう。かわいいだけでなくおしゃれな絵本棚なら、リビングに置いてもインテリア用品として活躍します。かわいい見た目のおしゃれな絵本棚を見ていきましょう。
たまひよ「ブック&トイシェルフ ムーミン」
ムーミンとその仲間が描かれた絵本棚です。優しい色合いとかわいいデザインは、子どもから大人まで気に入ることでしょう。絵本の表紙が見えるように収納できるディスプレイ式で、高さは63.5cmと低めの設計。小さい子どもでも絵本を取りやすくなっています。
また、クラフト製なので、軽くて運びやすいところもポイントです。素材自体が硬くないので、ぶつかったときにケガをしにくいところも魅力です。加えて、下段にはおもちゃボックス付き。おもちゃボックスは取り外し可能なので、絵本が増えたときは上下で絵本棚として活用してもよいでしょう。
商品名:たまひよ「ブック&トイシェルフ ムーミン」
シンセーインターナショナル「KISS BABY マイシェルフ パールピンク」
プラスチックでできた、可愛らしい絵本棚です。軽量で持ち運びしやすく、移動もスムーズにできます。全体的に丸みのあるデザインなので、子ども部屋にも安心して置けるでしょう。また、絵本はディスプレイ式で収納できるので、文字が読めない子どもへのプレゼントにおすすめです。1番下の棚には、おもちゃや小物などの収納が可能になっており、マルチに活用できます。サイズは、高さ70×幅80cmと比較的小さめで、場所を取らずに置けるところもうれしいポイントです。
商品名:シンセーインターナショナル「KISS BABY マイシェルフ パールピンク」
白井産業「絵本ラック」
北欧風デザインが特徴の絵本棚で、アクセントになっている鳥のデザインが優しい印象を与えます。どんな部屋にもなじみやすく、子ども部屋はもちろん、リビングに置いても違和感がありません。また、自発的に絵本を読みたくなる仕掛けがたくさん施されています。たとえば、絵本棚の高さは約70cmと低めで、ディスプレイ式にすることでお気に入りの絵本を見つけやすくなっているのが特徴です。さらに、側面は斜めにカットされているので、横からも絵本を取り出しやすくなっています。子どもが使いやすい設計なので、絵本を読む機会が自然と多くなるかもしれません。
商品名:白井産業「絵本ラック」
わくわくランド「すわれる絵本ラック favo」
「座る」と「片付ける」がひとつになったベンチ型の絵本棚です。子どもが2人座っても問題なく使用できるので、きょうだいやお友達と一緒に絵本を読めます。ベンチの背もたれ部分は、絵本を収納するのに便利なディスプレイ式。お気に入りの絵本を表紙が見えるようにして収納できます。
座面下はおもちゃや絵本などを片付けられるフリーラックで、使い方はいろいろ。ホコリが気になる人は、収納ボックスと組み合わせるのも◎。天然木で作られているため温かみがあり、インテリアに合わせやすいシンプルなデザインです。高さ60×幅75×奥行38cmとコンパクトサイズなので、リビングや玄関に置いても邪魔になりません。
商品名:わくわくランド「すわれる絵本ラック favo」
使いやすく安全性の高いおすすめ絵本棚
子どもが使うことを考えると、使いやすさや安全性にもこだわりたいところです。安心して置ける絵本棚なら、目が届かない場所に置いても心配がありません。数ある絵本棚の中から、使いやすく安全性の高いおすすめの商品を紹介します。
インテリアワークス「biblio トールタイプ」
こちらの絵本棚は、全ての角に「EVA樹脂」を使用しています。EVA樹脂とはサンダルにも使用される弾力素材で、柔らかいのが特徴です。子どもがぶつかったときの衝撃を、大幅に軽減できます。また、EVA樹脂は口に含んでも体に害のない安心素材なので、赤ちゃんのいる家庭にもおすすめです。耐久性に優れており、紫外線を浴びても劣化しにくく窓際にも置けます。
カラーバリエーションは、オレンジ・グリーン・レッド・ブルー・ホワイト・ブラウンの6色。部屋のテイストに合わせながら選べます。完成した状態で届き、組み立ての必要がないところもポイントです。
商品名:インテリアワークス「biblio トールタイプ」
タンスのゲン「現役ママが考えた絵本ラック」
子育て中のママが実際に感じた、「こうだったらいいな」をもとにつくられた絵本棚です。絵本だけでなくおもちゃも一緒に収納できるよう、幅は広めの90cm。前板が低めに設定された高さ7cmのディスプレイ式で、お気に入りの本や気になる本をパッと見つけられます。模様替えや引っ越しなど、棚を移動するときには両サイドについている丸い穴の取っ手が活躍。安全面に配慮してこちらの取っ手を含めたすべての角に丸みを持たせ、ネジ穴はありません。さらに、底面には滑り止め付き。本を出し入れしているときに動かないよう、安全面が徹底されています。
商品名:タンスのゲン「現役ママが考えた絵本ラック」
家具の里「ひのき香る無垢の絵本棚」
国産ひのきを使用し、職人の手によって1つひとつ手作りされている絵本棚です。木目や節は使う木によってそれぞれ異なり、世界に1つだけの特別なものとなるでしょう。絵本棚のタイプはディスプレイ式。本を差し込む溝の底には角度が付いています。これにより、子どもが片付けた後の絵本が落ちることがありません。また、体と自然に害の少ない「水性塗料」を使用しており、絵本棚の角は丸みを帯びた滑らかな設計。安全性も万全です。不意に当たってもケガをしにくく、安心して置けるでしょう。
商品名:家具の里「ひのき香る無垢の絵本棚」
子どもが成長しても使えるおすすめ絵本棚
子どもが小さいときだけでなく、小学生や中学生になっても使える絵本棚なら、活用頻度はさらに高くなります。教科書やランドセルなど、学習道具を収納するのにも役立つでしょう。子どもが成長しても使えるおすすめの絵本棚を紹介します。
山善「ディスプレイラック」
ディスプレイ式にもオープンラック式にもなる絵本棚です。収納棚は4つに分かれており、それぞれに扉が付いています。扉には絵本をディスプレイできるよう、溝と落下防止のホルダーが付いているのがポイントです。また、収納棚の1つひとつに中棚が設置されており、上下2段に分けられます。中棚は3段階で高さ調整できるので、絵本の高さに合わせて低くしたり高くしたりと、自分なりにカスタマイズが可能。見た目がシンプルなので子ども部屋やリビングの雰囲気を崩さず、飽きることなく使い続けられるでしょう。
商品名:山善「ディスプレイラック」
わくわくランド「Valor 2wayランドセルラック」
成長に合わせて、使いやすいように形を変えられる絵本棚です。棚の向きを変えることで、絵本を縦置きにしたり平置きにしたりできます。向きを変えた後は、下段の棚とネジで固定できるので、棚がズレる心配もありません。また、下段にはスライドレール付きの引き出しや収納棚が付いています。仕切りケースやボックスなどを活用すれば、文房具や小物などを収納するのに便利でしょう。
商品名:わくわくランド「Valor 2wayランドセルラック」
COSPAC「CREA」
長期的に使いたい人におすすめの、オープンラック式絵本棚です。シンプルなデザインで落ち着いた雰囲気なので、子どもが成長しても違和感なく使えるでしょう。絵本を置く棚は3段式となっており、高さがそれぞれ異なります。図鑑や雑誌といった、少し大きめなA4サイズの本を収納するのにも便利です。また、絵本棚の側面と棚面が斜め構造になっているのもポイント。重心が後ろにかかるようになっているので、たくさんの絵本を収納したり、子どもが手を掛けたりしても倒れにくく、安心して使えるでしょう。
商品名:COSPAC「CREA」
写真/(C)Shutterstock.com
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