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LIFESTYLE雑学

2022.07.05

【虎の子】ってどういう意味?意味を理解して適切な場面で使おう



「虎の子」とは大切にして、手放さないものを指す言葉です。転じて、お金などの財産を指すこともあります。使い方を例文を用いて分かりやすく解説するので、ぜひ参考にしてください。また、「虎の子渡し」についても解説します。

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「虎の子」とは手放せないほど大切なもの

虎の子(とらのこ)」とは、手放すことができないほど大切なものを指す言葉です。虎は自分の子どもを片時も手放さないように可愛がることから、このようなことわざが生まれました。

虎の子

一般に、自然界の動物は人間と比べると子育ての期間が短い傾向があります。数ヶ月で独り立ちし、親と離れて暮らす動物も少なくありません。しかし虎はほぼ2年もの間、子どもと一緒に暮らし、大切に育てるといわれています。「虎の子」は、そのような虎の親の愛が表現された言葉ともいえるでしょう。

【虎の子】とらのこ
《虎はその子を非常にかわいがるところから》大切にして手放さないもの。秘蔵の金品。「―の財布」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

お金などの財産を指すこともある

多くの人にとって、お金などの財産は手放せない大切なものです。そのため、「虎の子」を「お金」「財産」などの意味で用いることもあります。

なお、「虎の子」だけでも大切なお金・財産の意味として用いることができますが、「虎の子のお金」というように「虎の子」を「大切な」という意味で用いることもあるので注意しましょう。どちらの表現も間違いではなく、状況に合わせて使い分けてください。

例文でことわざの意味を分かりやすく解説

「虎の子」の意味は、例文を使うと理解しやすくなります。「虎の子のお金」と「虎の子」のそれぞれの例文をご紹介するので、ニュアンスの違いや、使用するシチュエーションなどを感じ取ってください。

金品を指す「虎の子のお金」

「虎の子」だけでも金品を指します。しかし、「虎の子のお金」というと、大切に取っておいたお金というニュアンスを出すことが可能です。次のように使ってみましょう。

・ウェディングドレスを試着していたら、予算オーバーだけれどどうしても着たいドレスを見つけてしまった。【虎の子のお金】を出してもいいから、あのドレスにしたいな。
・家に泥棒が入った。たんすに隠しておいた【虎の子のお金】も盗まれていて、本当に悲しい。

子どもや資産を指す「虎の子」

「虎の子」は、大切にしている子どもや資産を指すこともあります。大切にしていることを強調するときや、可愛がっていることを表現するときに「虎の子」を使ってみましょう。いくつか例文をご紹介します。

・時間をかけて大きくしてきた会社を、【虎の子】が継いでくれることになった。嬉しい反面、不安も大きい。
彼女は【虎の子】を貯め込んでいると噂されている。そんな評判が立つと泥棒に狙われないか心配だ。
・ちょっと待っててと彼は言い、【虎の子】を取りに自室に行った。常に自室の金庫には数千万円は入っているらしい。

「虎の子渡し」とは苦しい家計のやりくりのこと

苦しい家計の中でやりくりをすることを「虎の子渡し」と表現することがあります。例えば、次のように使うことができるでしょう。

虎の子

・給料は上がらないのに教育費は増えるから、今まで【虎の子渡し】のように何とかやりくりをしてきた。ようやく子どもも大きくなって、一息つくことができている。
・友人が自己破産をしたばかりに、連帯保証人である夫が借金を背負うことになった。毎月最低限のお金しか手元に残らない中、【虎の子渡し】のように3人もの子どもを育て切ることができた。

この「虎の子」も大切なもの、あるいはお金の意味で使われていますが、大切だからこそ慎重に行動することで家計のやりくりを実現しています。

語源は中国の逸話から

「虎の子渡し」という表現は、中国の逸話が由来になっているといわれます。虎が子どもを3匹産むと、その中に必ず1匹のヒョウがいて、他の兄弟たちを食べてしまいます。しかし、親がいるときはヒョウから他の子どもたちを守ることが可能です。また、3匹とも川を自力で渡ることはできず、親が1匹のみ背負って運びます。

親はヒョウも含め、すべての子どもたちを守るために、川を渡るときはヒョウを最初に渡らせ、次に虎の子Aを連れて対岸に行き、一度ヒョウを連れて元の岸に戻り、虎の子Bを渡らせてから、最後にヒョウと一緒に川を渡りました。このように慎重に行動することを「虎の子渡し」といい、慎重にお金を運用すること、ぎりぎりの状態でなんとかやっていくことを指します。

リレー形式でものを渡すときにも使う

1匹ずつ虎の子を運ぶことから、リレー形式でものを渡すときにも「虎の子渡し」という表現を用いることがあります。次のように使ってみましょう。

・消火活動の訓練で、バケツを【虎の子渡し】のように協力して運んだ。
まるで【虎の子渡し】のように、配布物が皆の手に渡った。手際がよく、訓練されている様子がうかがえた。

「虎の子渡しの庭」とは?

大きな石とそれに続くいくつかの小さめの石を順に配置した庭を「虎の子渡しの庭」と呼ぶことがあります。例えば、南禅寺の大方丈前の庭園では、石の配置が「虎の子渡し」のようです。「虎の子渡し」のように、大切なものを守るために思案することの大切さを表現しているのかもしれません。

「虎の子」の意味を理解して適切な場面で使おう

「虎の子」は、大切なものや子どもを指す言葉です。金品を指すことも多く、資産などの大切さを強調するときに「虎の子」という表現を用いるケースも少なくありません。

虎の子

また、「虎の子渡し」とは厳しい家計をやりくりする意味でも用いられますが、リレー形式で運ぶことや、思案して行動することの大切さを表現するときにも用いられます。いずれも正確に意味を理解して、適切な場面で使っていきましょう。

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