その他誤った使用例
その他にも、次のような誤用が多くみられます。
・食指をそそられる
・食指に触れる
・食指がわく
・食指が進む
・食指が働く
これだけ誤用が多いと、いかに正しく使えている人の割合が少ないかが分かります。この中でも頻繁に用いられてしまっている誤用が「食指をそそられる」です。
「そそる」とは、ある感情や行動を起こさせるという意味を持っているため、一見正しい使い方のように感じられてしまう点が誤用の原因です。いくら意味としては推測できても、正しい使い方ではない表現を使うのは避けたほうがよいでしょう。
「食指が動く」の使い方のポイントと例文
誤用をされがちな表現である分、使い方のポイントをしっかり理解する必要があるでしょう。言葉の使い方のポイントと、自然に使いこなすヒントとなる例文をご紹介します。
心の動きを指して使う
食指が動くを、何かを求めて心が動く様子を表す際に使ってみましょう。
主に次の2つの形で用いられることが多いです。使い方のパターンを覚えておくと、間違いなく利用できるようになります。
・～することに食指が動く
・～を見て食指が動く
美味しい料理を目の前にして食欲をそそられている様子や、面白そうな提案に興味が湧いている姿を表現できるようにしましょう。
例文
・パン派の私は、さまざまな種類のパンが並んだ朝食に食指が動いた。
・師匠の話を聞いて、全く興味が無かった絵を描くことに食指が動いた。
・一度食指が動くと、ネットショッピングに熱中しすぎてしまう。
・おいしい儲け話を聞いて、鈴木さんは大いに食指が動いたようだった。
「食指が動く」は誤用に気を付けて使おう！
食指が動くとは、欲が湧いて何かを求めることを意味します。食指とは人差し指のことで、食べ物を掴む際に必ず使う指であることが由来です。
食指が動くは、誤用が多い表現でもあるため、使い方には注意が必要です。正しい使い方のパターンを押さえてしまえば、誤用を避けられるでしょう。
表現の幅をグッとアップさせられるこの言葉を、ぜひ使いこなしてみてください！
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