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LIFESTYLE ことわざ

2023.12.05

知っているようで知らない!? 【猫に鰹節】とはどういう意味?

 

「猫に鰹節」とは、油断できないことを意味する言葉です。猫の近くに好物の鰹節を置いておくとすぐに食べられてしまう可能性があり、油断できないことから使われるようになりました。今回は「猫に鰹節」の由来や使い方のほか、実際に猫に鰹節を与えるメリットや注意点を解説します。

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「猫に鰹節」は油断できないことをあらわす言葉

「猫に鰹節」は「ねこにかつおぶし」と読み、過ちが起きやすい状況や油断できない状況を意味する言葉です。

猫に鰹節

当人の好きなものを預けたり、取られる可能性があるのをわかっているのにわざわざ近くに置いたりして、過ちが起こりやすい状況をたとえます。鰹節は「かつぶし」と読むこともあるようです。

辞書には次のように意味が記載されています。

【猫に鰹節:ねこにかつおぶし】
猫のそばに、その好物の鰹節を置くこと。油断できないこと、危険であることのたとえ。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

鰹節は猫の好物とされる

鰹節は猫の大好物であり、江戸時代に他の家に猫をあげる際、鰹節を添える風習もあったほどです。そのため、好物をそばに置けば食べられてしまうのは当然であり、ことわざの批判は猫よりも、危険があるのを承知でそばに置いた者に向けられています。

ちなみに、猫の好物は鰹節以外にもあるため、江戸時代には「猫に乾鮭(からざけ)」や「猫に生鰯(なまいわし)」という言葉も使われていました。

ちなみに、日本では猫の好物は魚類と認識されていますが、アメリカでは牛乳や肉類だとされています。それぞれの国の食文化が影響した結果だといえるでしょう。

平賀源内の言葉が由来

「猫に鰹節」という言葉は、江戸時代に平賀源内が書いた『根南志具佐(ねなしぐさ)』の中の一節が由来だといわれています。

焼鼠を狐に預け、猫に鰹節の番とやらにて、必定、しくじりの番なり」という文であり、これが省略されて「猫に鰹節」という言葉が生まれたとする説が有力です。

「猫にまたたび」は意味が異なるため注意

猫に関連する言葉には、ほかに「猫にまたたび」があります。「猫にまたたび」とは、非常に好きなもののたとえ、または大好物を与えることで効果が高まることを意味する言葉です。またたびは、マタタビ科のつる性の植物のことです。

鰹節と同様、またたびも猫の大好物ですが、「猫に鰹節」とはまったく意味が異なるため、混同しないようにしましょう。

【例文付き】猫に鰹節の使い方

「猫に鰹節」は、過ちが起きやすい状況、油断できない状況を意味する言葉です。以下に例文を記載しますので、使い方の参考にしてみてください。

猫に鰹節

【例文】
・鍵を開けっ放しにして留守にするなんて、まるで【猫に鰹節】だ
・相手の好物のプリンを冷蔵庫に入れておいたら、【猫に鰹節】で食べられても仕方がないだろう
・試験前の彼に漫画を貸すなんて、【猫に鰹節】以外のなにものでもない

「猫に鰹節」の類語2つ

油断できない状況であることをたとえる「猫に鰹節」には、同じような意味である類語がいくつかあります。ここでは、「盗人に鍵を預ける」「狐に小豆飯」の意味をご紹介します。

猫に鰹節

いずれも、自らが災いのもとを作ったり、助長したりすることを意味する言葉です。「猫に鰹節」と一緒に覚えることで、さらなる語彙力の向上が期待できるでしょう。

盗人に鍵を預ける(ぬすびとにかぎをあずける)

「盗人に鍵を預ける」は、災いを招くこと、また災いのもとになるものを助長することをたとえた言葉です。

鍵は本来、盗難を防ぐものであるのに、わざわざ盗人に預けることで盗まれる機会をつくってしまうことを意味します。また、悪人と知らずに信用してしまい、災いを招くという意味もあります。

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