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「感慨無量」の意味や読み⽅とは?
「感慨無量」という言葉は、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。ただ、なんとなく意味はわかっていても、正確な意味を答えられない人も多いはず。ここではまず、「感慨無量」の読み方のおさらいをして、意味と由来を解説していきます。
読み⽅と意味
「感慨無量」とは、「かんがいむりょう」と読みます。意味を辞書で引いてみると下記のとおりです。
感慨がはかり知れないほど大きいこと。また、そのさま。(<小学館デジタル大辞泉>より)
「感慨」とは、「心に深く感じ、しみじみとした気持ちになること」という意味です。そのため、「感慨無量」は、「深く感動して、しみじみとすること」を表します。ちなみに、「感慨無量」の「慨」は、「きへん」ではなく、「りっしんべん」ですので、書くときには間違えないよう注意しましょう。
由来
「感慨無量」は、「感慨」と「無量」の2つの言葉で成り立っています。「感慨」は、すでに説明したとおり、「心に深く感じ、しみじみとした気持ちになること」。「無量」は「はかることができないほど多い」という意味です。この2つを合わせて、「感慨無量」という四字熟語になっています。
「感慨無量」と「感無量」の違いは?
「感慨無量」と聞いて、「感無量」とどう違うの? と思った方もいるのではないでしょうか。「感無量」は「感慨無量」を略した言い方なので、違いはありません。意味も同じですので、どちらを使ってもよいでしょう。
使い⽅を例⽂でチェック
続いて、「感慨無量」を使った例文を見ていきましょう。「感慨無量」は、心がジーンと感動しているときに使えます。ビジネスの場面でも、日常生活でも使える表現ですので、例文を参考に上手に使えるようになりましょう。
「数年かけて取り組んできたプロジェクトが無事に終わり、感慨無量だ」
「感慨無量」は、小さな感動ではなく、大きな感動を味わったときに使います。こちらの例文のように、長い期間をかけて取り組んできたもの、並々ならぬ努力を重ねてきたものがようやく終わったときなどにぴったりの表現です。
「絶景に遭遇し、感慨無量のあまりその場に立ち尽くしてしまった」
景色があまりにも美しいために、その場から動けなくなってしまったことを表した一文です。「感慨無量」は、この例文のように「感慨無量のあまり〜」という表現でもよく使われます。このほかにも、「感慨無量のあまり言葉が出ない」「感慨無量のあまり言葉に詰まる」といった表現も。
「感無量な面持ちの友人のお父さんは、今にも泣き出しそうだ」
結婚式で娘の晴れ姿を見て、感動している父親の様子がうかがえる一文です。ここでは「感無量」を使っていますが、もちろん「感慨無量」に置き換えても問題ありません。
類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?
「感慨無量」の類語には、「感慨多端」や「万感の思い」、「感慨深い」などがあります。例文をまじえながら一つひとつ丁寧に解説していきましょう。