二転三転
「二転三転」とは、「状況や情勢、言動などが何度もコロコロと覆る」という意味です。例えば「犯人の説明が二転三転する」というように、言うことがコロコロ変わるときに使います。
万物流転
「万物流転」は、「ばんぶつるてん」と読みます。「万物流転」の意味は、「この世にあるものすべては、絶え間なく変化を続けている」ということ。どんなものでも形あるものは壊れ、形は変わっていくものということを表した四字熟語です。
千態万象
「千態万象」は、「せんたいばんぞう」と読みます。「千変万化」と同じ「千」と「万」という字を使い、意味もほぼ同じで「さまざまな形態と事物。形状と事象が種々に変化するさま」です。
また、「千」と「万」の組み合わせて、さまざまな事象を表す四字熟語には「千姿万態(せんしばんたい)」や「千態万様(せんたいばんよう)」などがあります。
対義語にはどのようなものがある?
変化し続ける「千変万化」の対義語は、変わらないものという意味の言葉が当てはまります。
永久不変
「永久不変」は、「えいきゅうふへん」と読みます。漢字の通り、「永久」に「不変」です。どれだけ時間が経っても変わらないさまを表しています。
千古不易
「千古不易」は、「せんこふえき」と読み、「長年に亘って変わらないこと。そしてこれからも変わらない」ことを表しています。同じ意味の四字熟語に「千古不変(せんこふへん)」や「万代不易(ばんだいふえき)」などがあります。
千篇一律
「千篇一律」は、「せんぺんいちりつ」と読みます。「多くの詩がどれも同じ調子で変化のないこと」が転じて、「多くの物事が同じ調子で変化がみられないこと」を表した言葉です。
「千変万化」の英語表現は?
「千変万化」の英語表現、「さまざまに変化すること」「事象や状況が変化し続けること」という意味の英語を紹介します。
1:ever-changing
「いつも変化をし続けている」という意味になります。例えば、この世は「千変万化である」を英語で表記すると「This World is ever-changing」です。
2:innumerable changes
「innumerable」は直訳すると、「数えきれない/無数の」という意味になります。つまり無数の変化「change」。数えきれほどの変化という意味で「千変万化」です。
最後に
今の時代はまさに「千変万化」。先行きがどうなるかまったくわからない不安な時代といえます。対義語の「千篇一律」は同じ調子で変化をしないという意味のほか、一本調子でつまらないというニュアンスも。しかし、変わらないからこそ安心感や安定感を得られる、ということもあるのではないでしょうか。
変化することも、変わらないこともどちらも大切です。時代に合わせて目まぐるしく「千変万化」するものと、本質的に変わらなくてもいいもの「千篇一律」を上手に組み合わせ、対応しながら生きていきたいものです。
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