「進取果敢」
「進取果敢(しんしゅかかん)」は「積極性に富み、強い決断力を持って行動すること」を意味します。「進取」は「自分から積極的に物事に取り組むこと」。「果敢」は「勇猛果敢」と同じで「思い切りのいい行動」という意味。「進取果敢」は新しい物事に果敢にチャレンジして、成果を挙げたときなどに多く用いられます。
例文
・彼は進取果敢に取り組む姿勢が高く評価されている。
「驍勇無双」
「驍勇無双(ぎょうゆうむそう)」は「並ぶものがないほど、勇敢であること」を表します。「驍勇」は「強く猛々しいこと」という意味。「無双」は「他に並ぶものがないほど優れているさま」をいいます。「向かう所敵なし」といったニュアンスで用いる四字熟語です。
例文
・我が社の社長は驍勇無双だ。
「勇猛果敢」の対義語とは?
「勇猛果敢」の対義語は「優柔不断」が挙げられます。意味は以下の通りです。
気が弱く決断力に乏しいこと。また、そのさま。(小学館『デジタル大辞泉』より)
「優柔」は「気が弱く、決断力がないこと」、「不断」もまた「決断力に欠けること」という意味を持ちます。主に人の性格などをいうときに用いる言葉。決断するまでに時間を要する人を「優柔不断な人」などといい、ネガティブな意味合いで使われることが多いでしょう。
例文
・彼はいい人だけれど、優柔不断なところがある。
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「勇猛果敢」の英語表現とは?
「勇猛果敢」は「勇敢」や「勇ましい」ことを表す「brave」「bravely」を使って表現できます。「brave」は主に形容詞として用いられ、「勇猛果敢な〇〇」というときに用います。一方で「bravely」は副詞です。「勇猛果敢に~」ということを表す際には「bravely」を用います。
例文
・She is brave.(彼女は勇猛果敢だ)
・It is a brave attempt.(それは勇猛果敢な挑戦だ)
・He is going to fight bravely.(彼は勇猛果敢に戦う)
・She challenged bravely.(彼女は勇猛果敢に挑戦した)
最後に
勇ましく決断力のある人や、そのような物事を表す四字熟語「勇猛果敢」の解説をしてきました。ビジネスシーンや日常会話の中で、物事や人の様子、状況を言葉で表現する場面もあるのでは。四字熟語を使えば、簡潔にその様子を伝えることができます。意味や言葉の由来、使い方を理解しておくと、いざというときに適切な表現ができるでしょう。
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