向こう見ず
「向こう見ず(むこうみず)」とは、将来や先のことを考えずに行動する様子や人のことを指しています。この言葉には「軽い」といった意味はなく、自分の考えがあっての行動という意味があります。
例文:彼は向こう見ずな性格のせいで、結局自分が一番損している。
対義語にはどのようなものがある?
では、「軽挙妄動」の対義語にはどのようなものがあるでしょうか? 一緒に見ていきましょう。
熟慮断行
「熟慮断行(じゅくりょだんこう)」とは、「よく考えた上で判断を下し行動する」という意味です。つまり、様々な選択肢を考慮し、検討したうえで最終的な決断を下すこと。例えば人生で大きな決断をするときは「熟慮断行」をして欲しいものです。
例文:社長はいつも熟慮断行されるので、大きな失敗はしない。
泰然自若
「泰然自若(たいぜんじじゃく)」とは、「落ち着いていてどんなことにも動じない」という意味です。軽々しく行動するのではなく、いつも「泰然自若」としていることでよい機会を掴めそうですね。
例文:彼はいつも泰然自若としているので、慌てているところを見たことがない。
「軽挙妄動」の英語表現とは?
「軽挙妄動」を英語で表現するとどうなるのでしょうか?
rash and blind act
「性急で無計画な行動」という意味です。「rush」は急ぎとか、突進とかという意味があります。「bling act」は直訳すると盲目的な行動という意味になります。
imbecility
「imbecility」は、ひとことで言うと「愚行」という意味になります。
behave prudently
「behave prudently」は、「軽挙妄動」の対義語に当たると言えます。「軽挙妄動を慎む」という表現に近く、「分別のある行動をする」という意味に。
最後に
人生はいくつもの岐路に立たされます。それは小さな出来事から大きな出来事まで様々。そして人はその都度、選択を迫られます。思いつきで「軽挙妄動」をせず、じっくりと考えて「熟慮断行」し行動することで、「泰然自若」な境地になることでしょう。
ですが、自ら機会を作りだす場合は「軽挙妄動」になってみるのもいいかもしれませんね。人生にはここぞという時に、その機会を逃さないための速さも必要になってきます。その時には「熟慮断行」している時間はありませんからね。
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