下田海中水族館(静岡県)
下田海中水族館でも「翻車魚」が展示されていることがあります。ただし、常にいるわけではなく、東伊豆の定置網にかかると、漁師さんからもらえるようです。時期は12月から3月頃。気になる人は、下田海中水族館のツイッターをチェックしておくと、冬に「翻車魚」情報が得られるかもしれません。
越前松島水族館(福井県)
越前松島水族館では、改札を入ってすぐの水槽で「翻車魚」が展示されています。海遊館と同じく、水槽の壁への衝突を防止するために、ビニールシートで防御。八角形の水槽で、どこからでも観察しやすいのが特徴です。
【目次】
読むのが難しい漢字の魚
「翻車魚」の他にも、難読な漢字の魚は沢山います。一部を紹介しましょう。
虎魚
「虎魚」は「オコゼ」と読みます。カタカナで表される「オコゼ」の由来は、「形が怪奇である」、「容貌が醜いもの」を意味する「オコ」と、魚名の語尾で「醜い魚」を指す「ゼ」で成り立っているという説が一般的です。漢字で表される「虎魚」は、「虎に似ている」、「恐ろしい顔をしている」というところに由来します。
ちなみに「虎魚」とよく似た「鯱」という漢字は、「シャチ」と読みます。「虎のように獰猛な魚」という意味で付けられた漢字表記です。
柳葉魚
「柳葉魚」は、「シシャモ」と読みます。由来はアイヌ語で、「スサモ」、「スシャモ」と呼ばれていたものが「シシャモ」となったというのが、有力な説。ではなぜ漢字で「柳葉魚」と表されるのかというと、サケの不良に苦しんでいたアイヌの人々がカムイに祈りを捧げたところ、カムイが柳の葉を魚にしたという伝説が元になっているようです。
海鷂魚
「海鷂魚」は、「エイ」。真ん中の「鷂」という漢字は、「ハシタカ」と読みます。「エイ」が海を泳ぐ様子と、鳥の「ハシタカ」が空を悠々と飛ぶ様子が似ていることから、「海」の「鷂」の「魚」となり、この漢字があてられたのが由来です。
最後に
ユニークな姿で私たちを楽しませてくれる「翻車魚」。漢字で表される機会はあまりありませんが、もし「翻車魚」に遭遇した時に、読めるとカッコいいですよね。頭の片隅に置いておきましょう。
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