成長過程
「香魚」の産卵の時期は、9〜12月。孵化した「香魚」は、すぐさま海へ下り、沿岸あたりの浅い場所でプランクトンを食べて成長していきます。稚魚になると、河口付近に移動し、3〜5月頃に海から川へと登ります。
川へと移動した「香魚」は、中流付近に生息し、晩春から初夏にかけ一気に成長。この時期の「香魚」を「若アユ」と言います。そして秋を迎え成熟すると、川を下り、下流付近で産卵へ。卵を産み終えると、一生を終えるのです。
【目次】
「香魚」のおいしい食べ方
ここでは、「香魚」のおいしい食べ方を紹介します。
塩焼き
「香魚」のもっとも代表的な食べ方は塩焼きです。「香魚」は海の魚のように、ウロコや腹ワタを取り除くなどの下ごしらえが必要ありません。そのため、簡単に食べられるので、塩焼きがおすすめ。食べる際には、「香魚」のお腹をおさえてフンを取り除いておきましょう。清流で育った天然の「香魚」ほど、塩焼きでその良い香りを楽しめます。
鮎めし
8月以降の脂ののった「香魚」なら「鮎めし」がおすすめ。分量は、ご飯3合に対し、「香魚」3〜4匹が目安です。
最後に
「アユ」といえば、「鮎」という漢字を思い浮かべる方がほとんどだったのではないでしょうか? 「香魚」は馴染みがない漢字ですが、その由来を知ると、「香魚」の生態や特徴について深く知ることができましたね。旬の時期に、その濃厚な味と良い香りを楽しんでみてください。
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