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LIFESTYLE 子育て

2022.10.28

自宅で最高のお食い初めを行うには?必要な情報を完全網羅

 

「お食い初めを自宅で行おうと思っているけれど、事前の準備や当日の流れが不安」という人は多いものです。一生に一度の晴れの日が、赤ちゃんにとっても家族にとっても最高の1日となるように、押さえておきたいポイントを紹介します。

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自宅でお食い初めを行うメリット

まずは、お食い初めを自宅で行う際のメリットを知り、自分たちに合ったスタイルを見つけましょう。

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赤ちゃんのペースで進められる

自宅でお食い初めを行う最大のメリットは「主役である赤ちゃんの体調を最優先に考えられること」です。

生後3カ月前後の生活サイクルは一般的に、1日3回程度・約4~5時間の睡眠を取りながら、起きているときに授乳します。新生児期よりは起きている時間は長いものの、まだまとまった睡眠が必要です。

お店でお食い初めを行う場合、祝い膳の予約をするケースがほとんど。慣れない環境に赤ちゃんが不安を感じ、いつもよりぐずってしまうこともあります。

その点、自宅ならどんなに赤ちゃんの機嫌が悪くても周りの目や時間を気にせず対応できます。家族みんながリラックスして楽しめるでしょう。

祝い膳・飾り付けまで自分好みにできる

お食い初めという大切な行事を、自分の好みに演出できることも大きなメリットです。お店と違い、当日の時間調整や料理、その他に必要なものは自分で用意する必要がありますが、逆にいえば、赤ちゃんや自分の好きなものに囲まれて当日を迎えられます。

赤ちゃんのお世話をしながらの準備はとても大変です。しかし、当日をすてきな1日にするためにプランを練ったり、家族と話し合ったりする時間は幸せを感じるひとときとなるでしょう。後から振り返った際にも、心を込めて自分で作り上げた晴れの日は一生の思い出となります。

生後3カ月になると、ママやパパも子どもに似合う色や興味を持つものが少しずつわかってくる時期です。自宅であれば、赤ちゃんに合った飾り付けをした部屋で、赤ちゃんの自然な表情が撮影できるでしょう。

自宅でお食い初め。誰を招待する?

自宅でお食い初めを行うことに決めたものの、次はいったい誰を招待すればよいのでしょうか。マナーを意識してみんなが気持ちよくお食い初めの日を迎えられるようにしましょう。

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家族だけ?ママやパパの実家への声のかけ方

お食い初めは、家族だけで行っても、祖父母を招いて行ってもどちらでも問題ありません。まずは家族で話し合い、誰に参加してもらうのか決めていきましょう。

両家の祖父母も招待しようと決めた場合は、まずはお食い初めを行うことと大まかな日程を伝えましょう。「自宅で行うから気軽に」「都合が合えばぜひ」と声をかけると、参加するにせよ断るにせよ返事がしやすくなります。

急きょ参加しても困らないように参加・不参加いずれのケースも想定しつつ、決断を迫らないのがポイントです。もし人数が決まらないことで食事の用意にストレスを感じるのであれば、当日にデリバリーやテイクアウトを活用する手もあります。

来られなかった人への対応は?

招待したものの、遠方に住んでいるなど、お食い初めに来られないケースも珍しくありません。

もし来られない人からお祝いをもらった場合は、日を改めて当日の写真やお礼のお手紙、お返しの品物を贈るとよいでしょう。基本的に身内のお祝いなので、当日の宴席でのおもてなしがお返しになりますが、欠席なので何か品物を贈ってお返ししたい場合には、「内祝い」として贈るのが一般的です。とはいえ、この時期はまだ赤ちゃんのお世話で忙しい時期ですから、急がなくても大丈夫です。

まずは、電話やメール、LINEなどで感謝の気持ちを伝えます。後日、落ち着いてきたタイミングで写真や動画を見せたり、品物を送ったりを検討しましょう。

お食い初めに必要なものを準備しよう

お食い初めの日程や招待する人が決まってきたら、次は必要なものをそろえていきます。伝統的なものから現代に合わせたスタイルまで紹介します。

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食器と祝い箸

伝統に則るのであれば、お食い初めで使う食器は漆塗りで、男の子が「朱塗り」女の子は「外側が黒塗り、内側が朱塗り」です。

地域や各家庭の慣習で、伝統の組み合わせとは反対の色を使うこともあります。ママやパパのお食い初めの際に使用した食器が残っている可能性もあるため、実家に聞いてみるとよいでしょう。

伝統的な食器は購入する方法とレンタルする方法があります。また、近年は普段から使用できる離乳食用の食器で代用するケースも増えています。

箸は「祝い箸」と呼ばれる、お食い初めをはじめ結婚式やお正月など祝いの席でよく用いられる、柳などでできた両端が細く削られた箸を使用します。一方を神様用と考え「神様と共に食事をすること」を表す箸です。

歯固めの石

お食い初めの最後に「丈夫な歯が生えてきますように」という願いを込めて「歯固め」の儀式を行います。その際に使用するものがあります。

代表的なのが「石」で、石のように丈夫な歯が生えてきますように、という意味があります。地域によっては、しわができるまで長生きできますようにと願う「梅干し」、勝利を祈願する縁起物の「勝ち栗」、多幸に通じる「たこ」など、用いるものが異なります。食器とあわせて、実家に聞いてみるとよいでしょう。

歯固め用の石は、お宮参りで授与されることもありますが、自分たちで用意した石(氏神様を祀っている神社の境内の石を拝借する、河原の石を拾ってくるなど)を使用しても問題はありません。

お食い初めのときに出す料理は?

食器や歯固めなどで必要なものがそろったら、次は当日に出す料理について考えましょう。手作りはもちろん、お食い初め用宅配セットも販売されています。

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赤ちゃんにあげるもの

赤ちゃんはまだ食べられませんが、赤ちゃん用に用意する祝い膳は「一汁三菜」が基本です。尾頭付きの鯛がメインにきて、赤飯・ハマグリなどのお吸い物・煮物・香の物と並べるのが一般的です。

しかし、これを全部手作りするのは大変。お吸い物と煮物は手作りにして、あとは市販のものを使うなど柔軟に対応しましょう。食器・祝い膳・祝い箸が全てセットとなって販売されているものもあります。

自宅でお食い初めを行うからといって全て手作りにこだわる必要はありません。住まいが近ければ、実家に一品ずつ頼んで持ち寄るのも一つの方法です。

大人が食べるもの

お食い初めで大人が食べるものに、特に決まりはありません。

手作りする場合は赤ちゃんと同じメニューを多めに作り、大人も同じ物を食べれば料理の品数は増えずにお祝いの気分も楽しめます。なお、赤ちゃんの祝い膳はお食い初めの儀式が終わった後に大人が食べてOK

特に祝い膳にはこだわらず、大人用にオードブルを頼んだり、自分の好きなメニューを用意したりしても構いません。招待する人数や人によって、メニューを考えていきましょう。

本番に向けて当日の流れを確認しよう

当日の料理が決まったら、いよいよ本番に向けての流れも確認を。スムーズにお食い初めが進むよう、一連の流れを解説します。

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赤ちゃんへ食べさせる順番

当日、赤ちゃんに祝い膳を食べさせる役目をする人を「養い親」と呼びます。赤ちゃんが男の子なら「男性」、女の子なら「女性」が養い親になり、赤ちゃんが長寿になるように「身内で最年長の人」にお願いする習わしがあります。赤ちゃんの祖父母が参加していたら頼んでみるとよいでしょう。

ただ、ママやパパ以外に抱っこされると、泣いてしまう赤ちゃんも少なくありません。伝統だからと肩肘を張らずに、できる人ができる範囲で行うことが大切です。

食べさせる順番は「ごはん→お吸い物→ごはん→焼き魚など→ごはん→お吸い物」で、この流れを3回繰り返します。本当に食べさせるわけではなく、口の前に運んで食べるまねをします。最後に、歯固めの石に箸の先で触れ、その箸を赤ちゃんの歯茎に優しく当てる「歯固めの儀式」を行って終了です。

事前に順番をメモしたものを用意しておくとスムーズです。

記念写真や動画も忘れずに

お食い初め当日は、儀式のことで頭がいっぱいになり、記念の写真や動画の撮影をうっかり忘れてしまうこともあります。後悔しないためにも、前日にスマートフォンやカメラの充電・データ容量の確認はしっかりと行っておきましょう。

記念撮影をする場所には飾り付けをしておくのも、お食い初めの1日を盛り上げるすてきな方法です。我が子の大切な行事をしっかりとおさめておきましょう。

100日を喜ぶ気持ちが大切

お食い初めの儀式が無事に終わったら、みんなで食事をします。用意した料理を食べ、赤ちゃんの話に花を咲かせておめでたい日を楽しみましょう。

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お母さんも、事前に準備を頑張った分、赤ちゃんのお世話を交代してもらいながら、ゆっくりしてください。

お食い初めにも伝統的な方法はありますが、全てをその通りに行う必要はありません。「流れを忘れてしまった」「用意し忘れた」ということがあったとしても、それもまたよい思い出になります。

お食い初めは、その子にとって一生に一度の行事。家族みんなで赤ちゃんの成長と幸せを願い、かけがえのない一日になることを願っています。

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『赤ちゃん・子どもの お祝いごとがわかる本』(朝日新聞出版)

赤ちゃんが生まれてから小学校入学までのお祝いごとや、子どもが楽しむ年中行事を、わかりやすいイラストと料理写真とともに解説。お祝い・行事ごはんを作るのがはじめての人でも、カンタンにできるおいしいレシピが満載です。

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監修/和文化研究家

三浦康子

古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などで提案しており、「行事育」提唱者としても注目されている。連載、レギュラー多数。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、大学で教鞭もとっている。著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)ほか多数。

 

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