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2022.09.11

「幼稚園」と「保育園」の違いとは? 知っておきたい特徴やメリット・デメリット

 

「幼稚園」と「保育園」はどう違うのでしょうか? 今回はそれぞれの特徴からメリット・デメリットまで詳しく解説していきます。ご家庭のライフスタイルと照らし合わせながら見ていきましょう。

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「幼稚園」と「保育園」の違いとは?

「幼稚園」と「保育園」には「教育」と「保育」という目的の違いがあります。目的や特徴の違いを詳しくみていきましょう。

幼稚園 保育園 違い

■「幼稚園」と「保育園」の目的とは?

・幼稚園

幼稚園は、小学校へ入学する前の「教育」を行う施設です。管轄は文部科学省。学校教育法において「学校」と定められています。教育は教科書を使ったものではなく、遊びが中心。遊びの中から学びや創造性を豊かにするというものが主です。しかし最近、幼稚園の多様化により、教育方針やレベルは各園によって異なります。読み書きや計算、英語や運動などに力を入れている幼稚園も多くあるようです。

・保育園

保育園は親が働いていたり家庭の事情によって乳幼児の保育ができない場合に、「保育」を行ってくれる施設です。管轄は厚生労働省。児童福祉法において「日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育することを目的とする施設(児童福祉法第39条第1項)」と定義されています。適切な環境下で乳幼児を保護し、心身の発達を目的としているため、お昼寝や栄養バランスのとれた給食が提供されています。

■「幼稚園」と「保育園」の特徴とは?

・幼稚園

幼稚園の対象年齢は、満3歳から小学校就学前。入園の条件は特にありません。基本的に3年制で、年少・年中・年長のクラスに分けられています。また新しい年度が始まっていても入園が可能。誕生日を迎えて満3歳になれば入園することができます。

主に幼稚園は「国公立幼稚園」と「私立幼稚園」の2種類です。入園方法は、希望する幼稚園に直接願書を提出するのが一般的。私立の幼稚園などは、面接が行われることがあります。

幼稚園の預かり時間は基本的に、午前中~午後14時ごろまで。約4時間の預かり時間が基本でしょう。しかし園によっては、延長保育や時間外で体操教室などの習い事を行っていることも。その場合は夕方まで預かってくれることもあります。

・保育園

保育園の入園対象は0歳~小学校就学まで。入園するには「保育の必要性」を証明することが必要です。妊娠、就労、介護、障害などといった事柄に該当していなければなりません。家族の就労状況や健康状況、環境なども考慮して、入園の優先順位が決まるのが特徴です。

また保育園は国によって定められた設置基準を満たした「認定保育園」と、国から認定を受けた以外の保育園、「認可外保育園」などがあります(事業所内保育園や病院内保育園もこれに該当)。基本的に保育時間は8~11時間。保護者の就労時間によって変動します。子供たちが学ぶ内容は保育園にもよりますが、トイレトレーニングや食事の仕方、着替えなど日常生活において必要な動作がメインです。

「幼稚園」と「保育園」のメリット・デメリットとは?

幼稚園と保育園のメリット・デメリットについてチェックしていきましょう。

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■幼稚園のメリット・デメリット

・メリット

幼稚園に通わせるメリットは、小学校で勉強するための準備ができるということ。読み書きや計算の仕方など、遊びながら学ぶことができる環境です。勉強が本格的に始まる小学校生活にも、すんなりと入ることができるでしょう。また幼稚園は早い時間で終わるため、習い事などにも通わせやすくなります。

・デメリット

デメリットは預かり時間が短いこと。お迎えの時間が早くなるため、保護者の仕事に影響がでることも。また平日に幼稚園行事が行われることが多いということです。そのため、共働きのご家庭などは負担が大きくなるでしょう。また、給食が義務付けられている保育園とは違い、幼稚園では給食がないことも。前もって幼稚園に確認しておく必要があります。

■保育園のメリット・デメリット

・メリット

保育園に通わせるメリットの1つは、夏休みや冬休みなどの長期休暇がないということです。そのため保護者の仕事などに影響が出にくいでしょう。また0歳から預かってもらえ、給食も提供されます。お弁当の心配がいらないのもメリットの1つでしょう。

・デメリット

デメリットは希望する保育園に入園できない場合もあるということ。保護者の就労や家庭環境などによって入園できる優先順位が決まります。そのため入園希望者が集中する地域では、必ず希望する保育園に入園できるとは限らないのです。

「幼稚園」と「保育園」では子供に差は出てくる?

これから幼稚園か保育園、どちらに通わせようか迷っている親御さんにとって気になるのは、「子供の成長や学力に違いがでてくるのか?」ということではないでしょうか。

幼稚園は「教育」、保育園は「保育」を目的としていると前述しました。「ならば幼稚園の方が学力はつくのでは?」と考えられますよね。しかし2018年に「保育所保育方針」が改定され、保育園も幼稚園同様、「幼児教育を行う施設」に位置付けられました。そのため保育園でも幼稚園と同じように、小学校へ向けて学習の基礎を築くことが重要視されています。そのことからも幼稚園と保育園において学習面での差は少なくなっていくでしょう。

教育方針や学習内容は園によって異なります。「幼稚園を出たから、保育園を出たから」だけで、お子さんの学力レベルや社会性を判断するのは困難です。お子さんに合った教育方針や学習カリキュラムであるかが、お子さんの預け先を選ぶ基準として重要であると考えられます。

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「幼稚園」と「保育園」の費用は?

幼稚園の場合、国公立の幼稚園か、私立の幼稚園かによっても費用は変わります。私立の場合、独自の費用を設定するため、国公立の幼稚園よりも費用が高いことがほとんどです。それに対して保育園の費用は、世帯収入や子供の年齢、子供の人数によって変動します。

また2019年10月から「幼児教育・保育の無償化」の制度が導入されました。一定の条件を満たした場合、幼稚園、保育園などで利用料が無償になるという制度です。しかし費用が一切かからないというものではありません。入園料や制服代、給食費など負担しなければならない費用はあります。そのため、お住まいの自治体に確認することが必要です。

最後に

保護者にとって子供の進路は悩むものですよね。働く親御さんは、子供の預かり時間が短い幼稚園に通わせるという選択肢がなかった、という方も多いのではないでしょうか。しかし最近では幼稚園でも延長保育に対応している園もあります。お子さんの進路選択の幅が広がっているといえるでしょう。

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