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子どもの習い事「剣道」の魅力とは?
ずばり体力だけでなく、精神力も鍛えられる武道が「剣道」の最大の魅力。防具などの持ち運びや、重い防具を身につけての厳しい稽古などで身につくのは、体力だけではありません。夏は暑く、冬は寒い。決して楽ではない環境で行う稽古を繰り返すことで忍耐力や精神力が鍛えられるのです。
「剣道」はいつから始めるのがいい?
精神力も鍛えられる「剣道」。「早いうちにスタートさせた方がいいのでは?」 と考える方も多いのではないでしょうか。いつが「剣道」の始め時なのか見ていきましょう。
「剣道」に向いている子は?
一般的に「剣道」を習い始めるのは小学生からが多いようです。その理由は大きく3つあります。
1:使える防具のサイズが小学1年生からのものが多く、手に入りやすいこと
2:小学生以下に教えてくれる道場が少ないこと
3:竹刀の長さと体格のバランス
ただし、子どもの体格や筋力は個人差もあるので、小学生以下の生徒も受け入れてくれる道場があれば通うことができます。子どもの頃に剣道を習うことで、凛とした姿勢を身につけられるのはうれしいポイント。最近では、カラフルな防具や竹刀ケースなども展開されています。
中学生からだと遅い?
では、中学生から剣道を習うのは遅いのでしょうか? いいえ、そんなことはありません。剣道は生涯続けられる武道。中学からでも、剣道は習うことができます。年齢層も幅広く、70代80代でも剣道を続けている方がいるほど。長く続けられるからこそ、習い始めに遅いということはないのです。
そうはいっても、小学生の頃にスタートした生徒と比べて、実力差を心配してしまうかもしれません。しかし、そうした経験からも学び、精神力を鍛えることも剣道のよさではないでしょうか。
習い事に「剣道」を選ぶメリット・デメリット
「剣道」を習うとどのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。
「剣道」を習うメリットは?
・礼儀正しくなる
「礼節を重んじる」武道が「剣道」です。礼節とは人が守るべき行動や作法のこと。道場に入室する時から出る時までが稽古。あいさつだけでなく、先生や仲間への感謝も含めて人に対する礼儀を身につけることができます。
・集中力がつく
「剣道」は一瞬の隙や動きで勝敗が決まります。そのため常に相手の動きを観察し、行動を先読みして自分が技を放てる一瞬の隙を見つけなければなりません。高い集中力が必要になるため、剣道を習うと自然に集中力が身につくといわれています。
・相手に感謝できるようになる
一人で練習をするだけでなく、相手がいて初めて稽古や試合が成り立つ剣道。勝敗にかかわらず、相手に感謝することを重んじます。剣道の試合において、勝利時のガッツポーズは禁止。どんな結果であれ相手を敬い、感謝することが剣道の作法だからです。
たとえ負けても、負けは自分の弱さと向き合うことに繋がり、勝利の裏には負けて悔しい想いをしている相手がいることを慮ります。剣道のこうした環境によって、自然に相手への感謝の気持ちがはぐくまれていくのです。
・生涯できるスポーツ
剣道は、様々なスポーツや武道の中でも生涯続けられる貴重な武道。90代の方が現役で指導されていたり、80代の方も現役剣士として活躍されています。
「剣道」のデメリットは?
・防具のにおい
剣道を習い事にする際、におい対策は切っても切れません。最近では道着だけでなく、防具も洗濯機で洗えるものが販売されています。そうしたものを上手く使うとよいでしょう。また、手間はかかりますが、こまめに防具を日陰干しするとにおい対策として効果が期待できます。
・青あざができる
2人1組の稽古が始まると、竹刀が当たることであざができることがあります。
・竹刀や床のささくれによるケガ
竹刀や床のささくれによって、ケガをするケースも。日頃から道具の手入れや道場の掃除・整備をしていても、起こり得ることです。「そういうこともある」と、まずは心得ておきましょう。
・親の送迎負担
ピアノや習字のような習い事とは異なり、剣道はとにかく大荷物! 子どもが小さいうちは、道具や防具一式を親が一緒に持っていくこともあるでしょう。親の送迎負担も考えて、剣道を習うか、教室をどこにするかなどは考えることをおすすめします。
「剣道」の習い事にかかる費用はいくらくらい?
「道具や防具は必要だけど、いくらぐらいかかるの? 月謝は?」など、気になるポイントを紹介します。
月謝はいくらくらい?
剣道の月謝は習う場所によっても異なりますが、週1回の場合、およそ2,000円~10,000円ほどが月謝の相場です。
「剣道」の習い事で必要な道具は?
最低限そろえる必要があるものが以下です。
・道着・袴:3,000円~5,000円ほど(素材による)
・竹刀:1,200円~3,000円ほど
・防具(面、胴、小手、垂れ、垂れ名札):すべて合わせて30,000円〜
・面タオルなど小物類:2,000円ほど
・防具や竹刀を入れる袋:7,000円~8,000円ほど
習い事で剣道を始める際には5万円ほどかかると考えておくとよいでしょう。
子どもの成長を考え、「長く使えるように」と大きすぎるサイズを選ぶと、思わぬケガに繋がることも。そのため、できるだけサイズの合う道具を揃えましょう。道場によっては、道具や防具が借りられるところもあります。剣道の道具をそろえる際には、道具の選び方も含めて道場にあらかじめ相談することをおすすめします。
「剣道」教室の選び方は?
剣道を学べる場所は様々あります。「剣道教室」のような場所、地元の有志が小学校などの場所を利用して行う教室、警察署の職員が指導する教室も。剣道だけでなくどの習い事にもいえることですが、指導者や一緒に学ぶ人達との相性は大切です。相性や雰囲気を確認するためにも体験会などに参加するといいでしょう。
目的別に選ぶ
剣道を習う目的を、明確にしておくことも大切です。なぜなら「段位をとる目的」と「試合に出る目的」では指導内容も変わるからです。もし途中で目的が変わったら、目的に合った教室に変えることも検討しましょう。
自宅からの通いやすさ
親が送迎する場合だけでなく、子どもが自分で通う際にも通いやすさは重要です。大荷物を持って道場に向かい、みっちり稽古をして疲れた後、また大荷物を持って帰宅。剣道は他の習い事以上に、自宅からの通いやすさも大切なポイントといえるでしょう。
最後に
体力だけでなく精神力も鍛えられる魅力的な習い事「剣道」。まずは体験会などに参加して、剣道そのものに触れたり、情報収集をしてからスタートできるとよいでしょう。
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