郵便為替ってどんなもの?
郵便為替は「ゆうびんかわせ」と読みます。お金を送るときに使えるサービスで、郵便やゆうちょ銀行などの事業を展開する日本郵政グループが取り扱っています。
郵便為替とは
たとえば遠方の親類にお祝い金を贈りたいとき、住民票を請求したい自治体が遠方のときなどの場合に利用するのが「郵便為替」です。送金したい額と同額の為替証書を発行してもらい、それを受取人に送ります。受取人がその為替証書を持って近くのゆうちょ銀行または郵便局に行くと、証書と引き換えに現金を受け取ることができるというものです。
郵便為替には、普通為替(ふつうかわせ)と定額小為替(ていがくこがわせ)の2種類があります。
郵便為替はどこで扱っている?
先述したように、郵便為替を取り扱っているのは「日本郵政グループ」です。ゆうちょ銀行もしくは郵便局の貯金窓口で申し込むことができます。申し込み手順は以下の通りです。
(1)ゆうちょ銀行もしくは郵便局貯金窓口に出向き、送金したい額に手数料を添えて申し込む
(2)為替証書が発行されるので、内容を確認
(3)所定の受取人欄に、受取人名を記入
(4)受け取った為替証書を、受取人に送る
なお、郵便為替の取り扱いはゆうちょ銀行と郵便局のみです。他の銀行やコンビニエンスストアでの取り扱いはありませんので、注意しましょう。
現金書留とのちがいは?
現金を送る方法には「現金書留(げんきんかきとめ)」もあります。郵便為替とのちがいについて知っておきましょう。
まず、郵便為替は現金を為替証書にして受取人に送りますが、現金書留の場合は現金そのものを受取人に送ることができます。受け取り方が異なりますので、意識して使い分けるとよいでしょう。
また、かかる手数料も異なります。現金書留を送る際にかかる手数料は、通常の郵便料金+現金書留料(1万円までは435円。以降5000円ごとに10円を加算)で、そのほかに現金書留の封筒代が発生します(2022年12月時点)。
現金書留で送ることができる上限額はないようですが、万が一紛失したり損傷したりした場合の補償額(損害要償金)は決められています。上限は50万円で、送付金額の申し出がない場合、補償されるのは1万円までです。補償上限額以上の金額を送るのは、よく考えてからにしましょう。
参考: 日本郵便株式会社 書留
三菱UFJ信託銀行 お金の郵送はNG!現金を送る「現金書留」や「為替証書」などの郵送手段を紹介
郵便為替:普通為替とは
ここからは郵便為替の種類別に詳細を解説します。まずは普通為替について確認しましょう。
普通為替とは
普通為替は、と呼ばれることもあります。ゆうちょ銀行もしくは郵便局の貯金窓口で申し込むことができます。
<申し込みに必要なもの>
・普通為替振出請求書
・取扱金額が10万円を超える場合は、免許証などの本人確認書類
なお、普通為替証書の送金額制限は、1枚につき10万円以下です。
普通為替を便利につかう
普通為替は、最大500万円まで対応しています。高額のお金を送りたいときに適している郵便為替といえるでしょう。
普通為替発行にかかる手数料は?
送金金額が5万円未満の場合、550円(1枚)、送金金額が5万円以上の場合は、770円(1枚)の料金がかかります。料金には、消費税(地方消費税)が含まれます。普通為替の再交付をしたい場合にかかる料金は、550円(1枚)です。
普通為替を受け取ったら
受け取った普通為替証書を持って、ゆうちょ銀行もしくは郵便局貯金窓口に出向きましょう。証書と引き換えに、証書記載の金額(現金)を受け取ることができます。
<受け取りに必要なもの>
・普通為替証書
・印鑑
・取扱金額が10万円を超える場合は、免許証などの本人確認書類