高校の場合
高校の場合も、基本は小、中学校と同じで「差がなくいろいろな個性が集まっているクラス」を目指します。
誰が決めるの?
学校によって差はありますが、小学校同様、基本は担任と学年主任、学年団の教員で決めます。最終的に管理職、専科教員、養護教諭の助言を得て決定します。
どうやって分けるの?
高校になると大学受験が視野に入ってくるので、まずは、文系・理系、選択科目によって分けます。学校によっては国立大コース、私立上位校コースなどに分かれているところもあり、成績順に分けるという方法をとる場合も。そのうえで、長所を分散させるように調整します。
学校への要望は聞いてもらえる?
「〇〇さんとは同じクラスにしないでください」といった保護者からの要望は聞いてもらえるのでしょうか? 結論から言えば、聞いてもらえる可能性はあります。
例えば、いじめなどのトラブルがあった場合です。学年が上がるにつけ、外からは見えていないところでのいじめがあります。教員が気づいていないこともあるので、そのような場合はクラス替えに限らず、学校に申し入れておきましょう。ただ、必ずしも意見が通るわけではないことは留意したいところです。
まとめ
クラス替えについて校種別に紹介しました。クラスは気になるものですが、その決定にはかなりの時間と労力を割いているものです。とはいえ、少子化で物理的にクラス替えが難しい地域も増えてきています。また、学年にとらわれたクラス替えを見直す動きもあり、縦割りで「異学年混合クラス」を導入する学校もあります。いずれにしても、子どもや学校にとって望ましい姿を考えていきたいですね。
執筆
武田さゆり
国家資格キャリアコンサルタント。中学高校国語科教諭、学校図書館司書教諭。現役教員の傍ら、子どもたちが自分らしく生きるためのキャリア教育推進活動を行う。趣味はテニスと読書。
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