痩身の読み方・意味とは?
ダイエット関連などで見かけることの多い「痩身」という言葉ですが、どのように読むのが正しいのか、意外と知らない人も多いのではないでしょうか?痩身の読み方を踏まえながら、言葉の持つ二つの意味について詳しく解説します。
痩身は「そうしん」と読む
「やせみ」「やせしん」と読むこともできる「痩身」という言葉ですが、正しい読み方は「痩(そう)」と「身(しん)」で「そうしん」。「痩身エステ」や「医療痩身」「痩身術」「痩身作用」というように、ダイエットに関連して使われることが多い言葉です。
痩身が持つ2つの意味
「痩身」という言葉には二つの意味があります。それぞれの意味を見てみましょう。
1.「痩せた体」を意味する
2.「美容目的できれいに痩せること」を意味する
前者は、痩せていることを表す「痩」の字と、体を表す「身」の字そのままの意味なので、理解しやすいでしょう。「痩身体質」「痩身女性」というような使い方をします。
ダイエットや美容に関する言葉として使われるのが後者です。ダイエットとはいっても、無理なダイエットをして不健康に痩せるのではなく、「美しく痩せる」という点がポイントです。
痩身の類義語・対義語・四字熟語
「痩せた体」「美容目的で痩せること」を指す痩身ですが、美容用語として捉えるかどうかで類義語や対義語の種類が変わってきます。痩身の類義語・対義語・四字熟語について、具体例を挙げながら解説します。
痩身の類義語
痩身には二つの意味があるため、同じ「痩身」でも類義語が異なります。単純に痩せた体を表す場合には「痩躯(そうく)」「細身」「痩せ型」「スリム」などが挙げられます。
一方、美容目的で痩せることを表す場合の類義語は「ダイエット」「シェイプアップ」「肥満解消」など。エステサロンやクリニックのコース名など、美容に関する言葉として目にする機会も多いでしょう。
痩身の対義語
類義語と同じく、痩身の対義語も二つの意味ごとに分かれます。「痩せた体」を表す対義語としては「肥満」「ぽっちゃり」「太っちょ」などがあります。
ネガティブなイメージが多いので、人に対して使用する場合には注意が必要です。対義語として使われる「肥満」は、太っている状態を表すだけではなく、体脂肪が過剰に蓄積している状態のことをいいます。
一方、美容目的で痩せる意味の「痩身」は、「太る」「肥える」などが対義語に該当します。
痩身を使った四字熟語
痩身を使った四字熟語には「痩身矮躯(そうしんわいく)」があります。一見すると難しい言葉のように思えますが、「矮躯」とは、身長が低い状態のことです。
「矮」が(背・地位などが)低いことを表し、「躯」は体を指します。つまり、痩身矮躯とは「体が痩せていて身長が低い状態のこと」です。使い方の例として「痩身矮躯だからカルシウムとたんぱく質を積極的に摂ろう」「痩身矮躯な異性が好みだ」などが挙げられます。
なお、背丈が低いことを表す「矮躯」だけでも使われます。
美容目的で使われる「痩身」
美容用語として使用される「痩身」は、きれいに痩せることを目的としています。「医療痩身」や「痩身エステ」のほかに、「痩身術」「痩身アプリ」「痩身マシン」などの用語も代表的です。
美容目的で使われる際の「痩身」について、それぞれの用語を解説します。
「痩身」を用いた美容用語
美容目的で使用される「痩身」には、「痩身術」「痩身アプリ」「痩身マシン」など、さまざまな用語があります。いずれも、美しく痩せることを目的にした言葉であるといえるでしょう。各用語が持つ意味については、以下の通りです。
●痩身術:健康的に痩せることを目的とした治療のこと
●痩身アプリ:顔や体型を理想の姿に加工できるアプリケーションのこと
●痩身マシン:主に医療機関やエステサロンなどで使用される痩身機器のこと
「痩身術」は、医師が常駐する美容外科やクリニックなどで行われる治療に対して使われることが多い言葉。
「痩身アプリ」はスマートフォンなどの画面上で、自分の姿を簡単に加工できるツールです。顔の体型以外にも、顔の輪郭調整や歯を白く加工できます。実際に体が変化するわけではありませんが、気になるところをきれいに見せたいときに便利です。
業務用の「痩身マシン」は医療用とサロン用に分かれており、医療行為に当たる痩身マシンをエステサロンで使用することはできません。個人が自宅で使用できる家庭用の痩身マシンも販売されています。
「医療痩身」と「痩身エステ」
痩身の美容用語として代表的なものが「医療痩身」と「痩身エステ」です。大きな違いについては、以下を参照してください。
●医療痩身:医師が行う痩身方法のことで、医療行為に該当する
●痩身エステ:エステティシャンによる痩身方法のことで、マッサージやマシンで施術する
「医療痩身」は、医学的根拠に基づいて行われる痩身方法。肥満の原因となる脂肪細胞の数を減らすことを主な目的としています。具体的な施術方法として、服薬・注射・医療マシンなどがあります。
一方、「痩身エステ」はサプリメント・ハンドマッサージ・痩身マシンによる施術がメイン。痩せやすい体づくりを目指し、体質改善することが目的です。なお、医師免許が必要な医療痩身とは異なり、痩身エステには国家資格や特別な免許は必要ありません。
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