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2023.05.05

「京ことば」にはどんな特徴がある?京都人が使う言葉を解説

3:比較的にゆっくりと話される

「京ことば」は、比較的ゆっくりと話されます。そのため、「京ことば」を話すと、上品で優雅なイメージを持たれることが多いでしょう。

京都で使われている「京ことば」

実際に京都の人が使っている「京ことば」をみていきましょう。

テーブルを挟んでドリンクを飲んでいる女性のイラスト

1:おきばりやす

「おきばりやす」は、「頑張ってください」という意味です。漢字で書くと「お気張りやす」と書きます。「気張る」は「頑張る」ということ。相手を励ましたり、応援する際に用いられる「京ことば」です。「今日もお仕事お気張りやす」などといいます。

一方で、嫌味で使われるケースも。「せいぜいお気張りやす」というと、「頑張っても無駄だけと思うけど、頑張ってみたら?」という意味合いを含んだ表現になることもあります。

2:おはようおかえり

「おはようおかえり」は「行ってらっしゃい」という意味。相手を送り出す際にかける言葉です。「つつがなく仕事が終わって、無事に帰ってきてほしい」という思いが込められていて、相手が「ほな行ってきます」というと、「おはようおかえりやす」と送り出します。

3:あがる・さがる

「あがる・さがる」は、京都で道案内や住所に使われる言葉です。京都では北へ行くことを「あがる(上る)」。南へ行くことを「さがる(下る)」といいます。住所では「上ル」「下ル」と表記されることも。また東に行くことを「東に入る」「東入る(ひがしいる)」、西に行くことを「西に入る」「西入る(にしいる)」といいます。

これは通りが碁盤の目になっている京都の町ならではの表現。道案内や目的地を伝える際、東西と南北の通り名をいい、どの通りをどう行くのかを伝えることができます。例えば「河原町通り、三条上る」というと、通り名がわかっている京都の人は、すぐに目的地がイメージできるのです。

最後に

京都の人が話す「京ことば」。最近では、近隣の関西圏とほとんど変わらない話し方をすることが多いようです。しかし長年京都に住んでいる方や、伝統的な仕事をされている方は今でも、昔ながらの「京ことば」で話されています。京都に行く際は、独特の「京ことば」に注目してみてはいかがでしょうか。

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