イースター休暇とは?
みなさんは「イースター休暇」というものをご存じですか?日本ではあまり馴染みはありませんが、キリスト教の伝統的なイベントであり、世界では非常に大切な行事となっています。
ここではイースター休暇とはどのようなイベントなのか、または名前の由来は何なのかについて解説します。この機会に少し意識してみてはいかがでしょう。
キリスト教のイベント
イースター休暇は「復活祭」としても知られ、キリスト教徒にとって最大のお祭りとされています。
聖書によると、キリストはユダの裏切りによって処刑されてしまいましたが、その3日後に復活します。キリストの復活を記念したのが「イースター」であり、キリスト教徒にとってこの日は、12月25日のクリスマスよりも大切なお祭りとされています。
イースターはクリスマスやハロウィンのように毎年日程が決まっているわけではなく「春分の日のあと、最初に迎えた満月の次の日曜日」と定められています。ちなみに2023年の場合は、4月9日(日)がイースター当日でした。2024年は3月31日(日)になります。
イースターの名前の由来
「Easter(イースター)」の語源は、ゲルマン神話に登場する春の女神「Eoster(エオストレ)」、または春の名月の名前である「Eostremonat(エオストレモナト)」が由来といわれています。寒い冬から暖かい春へと移り変わり、命の再生を感じさせる季節にぴったりのイメージです。
このことからイースターは復活祭であると同時に、春を迎えるお祝いといった意味も含まれます。ただしイースターの呼び方は宗派によって異なり、カトリック教会においては「復活の主日」、プロテスタントでは「復活日」と呼ばれます。
イースターの象徴は卵とうさぎ
イースターの象徴といえば「卵」と「うさぎ」です。本章ではなぜこの2つがイースターの象徴になったのか、解説していきます。今年は卵とうさぎにまつわるアイテムで、イースターをお祝いしてはいかがでしょうか。
卵
イースター休暇の馴染みがない日本でも「イースター」と聞くと卵を連想する方は多いでしょう。イースター・エッグと呼ばれるように、イースターの象徴的なアイテムです。
卵は、生命誕生の象徴とされており、それがそのまま「キリストの復活」を表すと言われています。そしてイースター・エッグには、カラフルな装飾が施されることはご存じでしょう。このときの色にはそれぞれ意味があり、赤は幸福、ピンクは健康を願う意味が込められています。
うさぎ
イースターにはウサギも登場しますが、その由来は諸説あります。よく知られているのは、ウサギは多産であることから生命の復活と繁栄の象徴になっているというものです。また「ウサギが春の女神の使いだった」という説も有名です。
イースター休暇の過ごし方は?
続いてはイースター当日の過ごし方として、「代表的な料理」と「エッグハント」の2つを紹介します。今年のイースターには、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
代表的な料理を楽しむ
キリスト教ではイースター前の「四旬節」と呼ばれる期間(40日間)は、宗派にもよりますが肉や卵、乳製品、アルコールなどの摂取が禁止となっています。そしてイースターはその解禁日になるため、それまで断っていた肉や卵を使った料理を楽しむ日となっています。
メインディッシュには「ラム肉」を用いるのが一般的。ローストしたラムに野菜などで彩りを添えたメニューが代表料理です。