黄金比3【 水5:醤油1:みりん1:酒1 】
この調味料の比率は、「カレイの煮付け」や「金目鯛の煮付け」など、魚を煮付ける際におすすめの黄金比です。魚の身がふんわりと仕上がります。
魚を煮る際のポイントは、出汁ではなく水を使うということ。カツオや昆布などの旨味成分が含んだ出汁を使うと、せっかくの魚の旨味とのバランスが崩れてしまうことも。水で煮ることで、溶け出した魚の旨味を感じることができるでしょう。
煮物を美味しくつくるポイントは?
煮物の黄金比をおさえた上で、さらに美味しくつくるポイントをみていきましょう。
ポイント1:下処理、下茹でを行なう
根菜類などの火が通りにくい食材は、あらかじめ下茹でしておくことで味が染み込みやすくなります。また、食材はそれぞれ固さや大きさが異なります。すべて一緒に煮込んでしまうと、できあがりの固さがバラバラに。火が通りにくいものは、下茹でしておくのが美味しい煮物をつくるポイントのひとつです。
ポイント2:落とし蓋をして煮込む
落とし蓋とは、鍋よりもひと回りほど小さい蓋のこと。食材の上に直接のせて使います。落とし蓋をすることで得られる効果は、主に以下の3つです。
ひとつ目は、まんべんなく食材に味を染み込ませること。落とし蓋をすると、沸騰した煮汁は蓋に当たって落ちます。煮汁が全体に行き渡り、味にムラができにくくなるのです。
ふたつ目は煮崩れを防ぐこと。落とし蓋をすると、グツグツ煮ても食材同士がぶつからず、煮たジャガイモなどのやわらかいものも煮崩れを防いでくれるでしょう。
そして3つ目は、魚などの生臭さを逃すこと。鍋のひと回りほど小さい落とし蓋をすることで、魚の匂いを逃がしやすくなります。そのため落とし蓋は、煮物が生臭くなるのを防いでくれる効果もあるとされます。
最後に
煮物は定番のおかずですが、日によって味付けが違ったり、味が決まらない、なんてことも少なくありません。煮物の黄金比を覚えておけば、より簡単に美味しい煮物をつくることができるはず。好みの味付けや、料理によって煮物の黄金比が異なるため、何通りか覚えておいてみてはいかがでしょうか。
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