「確認いたしました」は目上の人に用いる言葉！言い換えや例文、注意点もご紹介

「確認いたしました」は目上の人に使える敬語

「確認いたしました」は、名詞である「確認」に、補助動詞の「する」の謙譲語である「いたす」と丁寧語の「ました」がついた言葉です。つまり、確認したという言葉に謙譲語と丁寧語をつけて、相手に対してへりくだった様子を表現しています。

謙譲語ですから、目上の相手に対して使える敬語です。そのため、上司や先輩、取引先に「確認いたしました」と使うことは正しいといえます。

■ビジネスシーンでよく使われる

「確認いたしました」は敬語のため、親や目上の親戚、先生などにももちろん使用できる言葉です。しかし、特に多用されるのは、ビジネスメールなどビジネスシーンではないでしょうか。

たとえば、次のように使ってみましょう。

■確認「致しました」と漢字を使うのは？

「確認いたしました」というフレーズは、もちろん話し言葉だけでなく書き言葉としても使います。例文で紹介したように、ビジネスメールなどでも頻繁に使う言葉です。

「確認する」の「する」は補助動詞であり、補助動詞はひらがなで表記するほうがふさわしいとする考え方があります。そのため、補助動詞の「する」の謙譲語表現である「いたしました」もひらがなで表記されることが多いようです。しかし、漢字で表記したからといって誤りとはいえません。

■後に文章が続くときに使える「確認いたしましたところ」

「確認いたしました」の後に文章が続くときは、「確認いたしましたところ」というフレーズが使われることが多いです。確認したことで何かひと言伝えたいときに、「確認いたしましたところ……」という言葉をはさみます。例文を紹介します。

■「確認させていただきました」は不自然？

「確認いたしました」の意味で、「確認させていただきました」というフレーズが使われるケースもあります。「確認」に、「させてもらう」の謙譲語である「させていただく」と丁寧語の「ました」をつけたフレーズのため、文法的には正しい表現です。

しかし、「させていただく」という言葉は、主に相手の許可を得て何かをすることを意味するため、相手が確認の許可をしたとき以外は基本的には使いません。許可・不許可と関係のないシーンでは不自然な印象になるため、使わないほうがいいかもしれません。

たとえば、顧客のクレジットカードで決済ができないとします。顧客に対して「クレジットカード会社に確認してみてもよろしいでしょうか」と尋ね、顧客が許可を出し、実際にクレジットカード会社に確認したとしましょう。この場合であれば、「確認させていただきました」という言葉は正しいといえます。

「確認いたしました」の言い換えを例文でご紹介

「確認いたしました」は、何かを確認したことを相手に伝えるときに使える敬語です。目上の人にも使えるため、ビジネスメールをはじめビジネスシーンで活躍します。

ビジネスにおいては、さまざまなことを確認したり、受け渡ししたりします。「確認いたしました」の言い換えとして使えるフレーズを覚えておくと、表現に幅が出るためおすすめです。言い換えに使える言葉を、例文とともに紹介します。

■確認しました

「確認しました」は、名詞「確認」に補助動詞の「する」と丁寧語の「ました」によって構成されるフレーズです。「確認いたしました」とは異なり謙譲語ではありませんが、丁寧語ではあるため、気軽な敬語として活用できます。

たとえばかしこまった間柄ではない上司や先輩、目上でも目下でもない相手の場合、「確認いたしました」は少し大げさな印象を与えることも。気軽に使える「確認しました」なら、丁寧さを表しつつよそよそしさを減らすことができそうです。