抱負とは?
抱負は「ほうふ」と読みます。心の中に持っている決意や計画を指す言葉です。単に「〇〇をしたい、〇〇になりたい」という願望ではなく、そのような願望を達成するために具体的に何をするかを考えます。抱負を立てることで、目標や目的が自ずと明確になります。
ここでは、抱負の意味や目標との違い、抱負を立てるメリットをみていきましょう。
■目標との違い
抱負は、目標とは異なります。目標は自分が目指すゴールであり、そこに至るプロセスは問われません。一方、抱負は目標とともに目標を達成するまでのプロセスも含まれます。
なお、抱負の「負」は「負ける」という意味ではありません。「請け負う」などの「負う」という意味があり、心に抱いた決意・計画を負っているという意味合いです。
■抱負を立てるメリット
抱負を立てることで、自分が目指す方向が明確になります。目標と目標に向けたプロセスが明らかになり、具体的な行動を考えることができます。目標に向かって行動し、進捗を振り返って自分の進歩を確認することで、充実した日々を送ることもできるでしょう。抱負を持ち、目標に向かって計画を立てる人は、周りからの信用も得やすくなります。
抱負の例文
抱負を使った例文をいくつかご紹介します。例文を見ることで、抱負についての理解が深まるでしょう。
・彼は新入社員の歓迎会で、入社に向けた抱負を語った
・新年を迎え、社員一人ひとりが1年の抱負を披露することになった
・新しい社長は就任にあたり、全社員に今後の抱負を伝えた
・今年こそは目標を実現させようと、彼は具体的な抱負を立てることにした
抱負を立てる方法
抱負を立てる際は、以下の方法で行うのがおすすめです。
・悩みや課題を書き出す
・自分の理想を具体的に考える
・具体的な数字や期限をつける
まず、悩みや課題を明確にすることで、何をすればいいのかがわかってきます。自分の理想も見えてくるでしょう。抱負を実現させるには、具体的な数字や期限をつけることも大切です。
ここでは、抱負を立てる方法について解説します。
■悩みや課題を書き出す
抱負を立てる際は、まず悩みや課題を書き出します。心で思うのではなく、書き出して可視化することが大切です。「仕事で成果を出せない」「ダイエットに成功できない」など現在の悩みや課題を思いつくままに書き出しましょう。
視覚化することで、解決に向けて何ができるかを考えやすくなります。悩みや課題が明らかになることでするべきことも明確になり、抱負を立てやすくなるでしょう。
■自分の理想を具体的に考える
課題を見つけられないときは、自分の理想像について具体的に考えてみましょう。「スキルアップして昇格したい」「英会話をマスターして海外の人と交流したい」というように、自分の理想像を具体的に想像します。
理想を具体化することで、どうすれば理想に近づくことができるか、自分には何が足りていないのかが見えてきます。周囲に憧れている人がいる場合は、その人をモデルにするのもよいでしょう。