■具体的な数字や期限をつける
抱負は実現可能なものでなければならず、漠然としていてはするべきことも定まりません。そのため、具体的な数字や期限をつけることが大切です。
例えば、「仕事で成果を出したい」という抽象的な内容ではなく「営業で月に3件の成約をとる」と数字を出すことで、より目標が明確になります。それに期限をつけることで、何をすべきかも見えてくるでしょう。具体化により、目標の達成率ははるかに高まります。
抱負の類語
抱負には「意気込み」や「決意」「志」など、いくつかの類語があります。どれもよく似ていますが、まったく同義ではありません。
意気込みは積極的に何かをしようとする気持ちであり、決意は今後の行動や態度をはっきり決めることで、それぞれ使うシーンが抱負とは異なります。志は、定めた目的実現のために努力するプロセスも含む言葉です。
ここでは、抱負の類語について解説します。
■意気込み
意気込み(いきごみ)とは、何かをしようと思う積極的な気持ちのことです。抱負がやりたいことの決意や計画であるのに対し、意気込みはやりたいことに向けた気持ちを指します。
抱負は目標達成に向けて何をするべきかを考えるものですが、意気込みはあくまで目標達成に向けた心理状態を指す点が異なります。
(例文)
・彼女は競争率の高い志望校に必ず受かるという意気込みで猛勉強している
・彼は試合に向けて、必ず勝つという意気込みを語った
■決意
決意(けつい)とは、意思をはっきり定めることです。重要な事柄について考えをはっきりと定めたときに使われます。
決意は目標達成などを心に決めた段階を指すのに対し、抱負は決意だけでなく、それを達成するための計画も考えるという点が異なります。
(例文)
・彼は会社を退職し、自分の会社を立ち上げることを決意した
・彼女は家を売却して引っ越すことを決意したが、具体的な計画はまだ白紙の状態だ
■志
志(こころざし)とは、「こうしよう」と心に決めて目指していることです。ほかにも、相手のためを思う気持ち・人に対する厚意という意味や、 好意や謝意などを表すための贈り物という意味があります。
心に決めて目指すという意味の「志」は、定めた目的実現のために努力するという意味が含まれている言葉です。これに対し、抱負はあくまで決意や計画を心に抱いているもので、志とは異なります。
(例文)
・求人には、各地から志を抱く人々が応募してきた
・彼女は大きな志を持っているため、些細なことでは諦めない
抱負は目標の達成に向けて計画を立てること
抱負とは、心に抱く決意や計画という意味です。あくまでゴールを設定する「目標」とは異なり、目標の実現に向けた計画を考えます。抱負は、新年や新しい会社に入社したときに尋ねられることも多いでしょう。
抱負を立てるときは自分の悩みや課題を明確にしたり、理想像を具体化したりして、具体的な数字や期限を入れることが大切です。
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